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グランドセイコー「SBGA349」

この時計を買うまで、腕時計に興味は全くなかった。

ネットで、大好きな映画「男はつらいよ」とビームスがコラボしたダイバーズウオッチが限定発売されるというのを偶然見かけ、「おお、これ欲しいな」となんとなく思っていた。50万円くらいしたはず。会社がらみで思いがけない臨時収入もあって、持ち慣れない金を持っていても仕方ないから、「買ってみようかな」と考えていた。

でも、時計に関する知識が全くないため、ダイバーズウオッチとは、どんなものなのかと思って、妻と共に地元にある電気店にある時計コーナーを見て回っていた。手に着けさせてもらったり、重さを感じたりして、ダイバーズウオッチがことのほか重く、大きくて、なんだか好みからは外れていると実感。

すると、店員さんがグランドセイコーのコーナーも紹介してくれた。
ここに並んでいる時計の美しさに一瞬で魅せられた。

で比較的安価な50万円ほどのステンレス製の時計を着けさせてもらったところ、最初の感想は「重い」。うーん、かっこいいけどなあ、重すぎるなあ。
よくよく見てみると、さらにちょっと値段は高いけど、60万円ほどのチタン製の製品もあった。着けさせてもらうと「軽い!」
ステンレスが150グラムほどあるのに、チタンだと100グラムちょっと。この差は大きい。でも金額差も大きい。
でも、納得いくものがいいと思って、即決。「これください」

今から振り返ると、あまりにも時計に対する勉強不足で、今からやり直せるなら、グランドセイコーの別製品を買うような気もするけど、マンションも一目で決めた私なので、時計ぐらいで迷うはずもなく・・・。

この時計の機構は「機械式」と「クオーツ」のハイブリッドである「スプリングドライブ」というもので、機械で動くけど、誤差が小さくて、非常に満足している。

手に入れた後、YouTubeで、時計に関する動画をたくさん見て、機械式時計の魅力にしばらくハマっていた。機械式時計の歴史は学べば学ぶほど、ロマンが詰め込まれていて素敵!
だって、基本的には時計なんて、今の時代はいらない。スマホ見りゃいいんだから。それでも、機械式で、一生動き続ける時計に魅了される気持ちはよく分かる。

「パテックフィリップ」「バシュロンコンスタンタン」「オーデマピゲ」の世界三大時計を一生のうちに一度手にしてみたいという気持ちはあるけど、庶民では手にできないほどの圧倒的な値段を誇っている。

とりあえず、今は、このスプリングドライブのグランドセイコーが、よき人生の伴奏者となってくれている。

2022年6月 トラジロウ

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