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スピッツ「愛のしるし」 ヤワなハートがしびれる 心地よい針のシゲキ

女性ボーカルデュオ「PUFFY」にスピッツが提供した楽曲として有名ですね。

「アジアの純真」「これが私の生きる道」「渚にまつわるエトセトラ」などの大ヒットが1996~97年ごろ。

その流れに逆らうことなく、パフィーのイメージを壊すこともせず、草野さんが作詞・作曲したのがこの「愛のしるし」。98年3月にリリースされた。

スピッツがセルフカバーし、スペシャルアルバム「花鳥風月」の2曲目に入っている。見事にスピッツソングとして収まっているから不思議。「あのスピッツ」と「あのパフィー」が歌っているのに、だ。

なんとなくラブソングっぽい雰囲気はとめどなく伝わってくるのだけど、具体的には何を意味しているのか、分かるような分からないような草野さん特有の歌詞ですね。

「ヤワなハートがしびれる 心地よい針のシゲキ
わけもないのに輝く それだけが愛のしるし」

「ヤワなハートがしびれる」って、こんな表現を生み出す草野さんの天才ぶりに脱帽する。

でも、やはり、解釈は難易度が高い。

1.誰かへの密かな愛
2.音楽活動(歌うこと)への密かな野望、あこがれのようなもの
私が独断で読み取ったイメージは上記二つ。

次のフレーズ。

「いつかあなたには すべて打ち明けよう
少し強くなるために 壊れたボートで一人 漕いでいく」

ラブソングなら、このフレーズにはならないような気がする。でも告白するということかあ。それまでにまずは一人で強くなる・・・みたいな。

「『ただの思い出』と風がささやいても
うれし泣きの宝物 何でもありそうな国でただひとつ」

うーん、分からない。つかめない。
「何でもありそうな国(日本)」だけど、自分の宝物だと言えるのはただ一つ、「歌うことだ」と宣言しているような、いないような。
でも、それなら、もっと分かりやすく表現してもいいような気もするし・・・。

それとも、思いを寄せるただ一人への愛を歌っているのかしら?

難しい。難しすぎる。

結局のところ、この曲はなんとなく、前向きそうな、野望を抱いているような、そんなイメージを、ゆるーい音楽に乗せて歌っていることにこそ意味がある!?

ごめんなさい。諦めた。
元気になる曲です。
なので、好きです。

2022年8月28日 トラジロウ

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