スピッツ「ブチ」 キセキは起こらない それでもいい そばにいてほしいだけ
2016年7月27日リリースのアルバム「醒めない」の12曲目。
ジャッ、ジャッ、ジャジャッ、ジャッで、始まる前奏に続いて、リズミカルなまま続いていくこの曲が結構好きだ。
この曲には「君」と「俺」が登場します。ブチがあるのは君で、俺はブチがある君が好きなんだって宣言している。でも、聴きようによっては俺の「上から目線」がほんのり匂っていて、本当にこの解釈でいいんだろうか・・・という疑問がある。
ブチって、字義通りなら、以下のようになる。
「地色と異なった色がまだらになって入っていること。また、そのような毛並みの動物」
そうだよね。
そのまま、人に当てはめるのは、ちょっと・・・。草野さんは何を想定して、ブチを使っているんだろう。愛犬?
そんなに単純な話じゃないよなあ。
でもなあ、誰かのことを歌っているいるとしても、外観のことじゃないような気がするけど・・・。想像するしかない。性格とか?うーん、分からない。
俺に芽生えている「優しさ風の想い」?
なんだか、このあたりに少し「俺」の優越感っぽいものを感じるんだよね。
低姿勢な表現もあるから、迷うんだよね、俺と君の関係性。
「隠れながら 泣かないで」
とか
「足りないもの自問してさらにヤバくなって」
あたりは、「君」の行為を、「俺」が心配しているという構図ですよね。
まとめると、「欠点も含めてぜーんぶ、あるがままの君こそが好きだよ。そのまま、俺と一緒にいてくれないか?」ってことかしら。
難しい。
2022年10月24日 トラジロウ
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