小説には時代性が必要

時代を先取ったかな、と密かな優越感に浸っています。

米メタ(旧Facebook)が文章や画像を自動生成するAIを年内にリリースすると発表しました。商用利用が進めば、業務の効率化が図られることでしょう。

ここのところ、新聞を読んでいてもAI関連の記事を目にしないことがありません。それに呼応するようにAI脅威論も聞かれるようになりました。

イタリアは対話型AIであるChatGPTの使用を禁止しました。データ利用に不透明な部分があるというのが理由です。実業家イーロン・マスク氏はAI開発を一定期間停止することに賛同しています。

ビジネスの世界には先行者利益という考え方があります。新たな商品・サービスは他者に先駆け市場投入し、いち早くシェアを独占する。古くはソニーのウォークマン、最近ではAppleのiphoneがその好例です。各社はAIの商用利用を急いでいます。マスク氏が署名したAI開発の停止を求める書簡ではこの状況を「制御不能な競争」と表現しています。

AIが生活の隅々に行き渡った世界はユートピアかディストピアか?

現在、小説投稿サイト「エブリスタ」で公開中の『スマートホーム』は正にこのテーマに挑んだものです。AIを搭載した戸建て住宅で一人の少年が命を落とします。それは単なる事故か、それともAIが仕組んだ殺人事件か。

小説には時代性が必要です。その時々の空気を作品に収める。これからも時代を切る作品を書き続けたいと思います。

<作品情報>

小説投稿サイトに作品を公開しています。


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