Netflix映画 コープスパーティー アンリミテッド版

 実はホラーが好きで、定期的にホラー成分を補給したくなる。それで、前から気になっていたこの作品。『コープス・パーティー』。
 インディーズゲーム界隈ではそれなりに知られた作品で、気になっていたものの結局、触れることはできなかった。が、Netflixに『コープス・パーティー』があることを聞いて、さっそく視聴。
 冒頭のシーンは、学校……学園祭が終わったその夜から始まる。
 この冒頭のシーンはびっくりするほどチープ。画面に広がりがなく、場面状況がわかりづらく、空間に奥行きが感じられない。俳優を平面的に捉えるから、テレビドラマみたいに見える。さらに、時々カメラのピントが外れる。カメラマン大丈夫かよ、と思うくらいレベルが低い。なにより画面が美しくない。
 ああ、こういう低予算の映画だったのね、と頭のチューニングをこのレベルに合わせる。
 この教室のシーンのラストに、地面が裂けて、異世界へと飛ばされる。
 面白いのはここから。閉鎖された学校、そこを徘徊する凶暴な殺人鬼。その殺人鬼から逃れながら、閉鎖された学校の謎を解き明かしていく。
 殺人鬼に追われるハラハラ感。唐突に現れる子供の幽霊の不気味さ。迫り来る恐怖に、本気で恐れ、悲鳴を上げて、体をボロボロにしながら逃げていく少年少女達。低予算映画だけど、この基本をがっちり押さえている。最初の数分間は「なんだこれ?」みたいになるけど、それ以降は一気に引き込まれ、登場人物達の行方、動向を夢中で追いかけている。
 ロケーションもいい。あれはどこかの廃校だろうか? 完全にボロボロじゃないけど、適度にしおれて、それなりの風合いが出ている。もっと人工の温もりが消えてくれると、廃墟として素晴らしいものになるのだが、その一歩手前の感じだ。
 廃校のシークエンスに入ってからは、冒頭のあの窮屈な画角はなんだったのか、というくらいしっかりした演出に切り替わる(惨殺シーンは相変わらずチープだが……チープだが手作り感はかなり好き)。冒頭のシーンは……あれは映せる範囲が限られているセットだったのかな?
 それに、やはりゲーム原作だからこその「謎解き」要素。ゲームはクリアするために、謎を解かねばならない。謎解きはゲームの本旨だ。この謎を解くために、キャラクター達が積極的に動いてくれるし、謎が明かされる度に、物語の視点が少しずつ変わる。最初は「犯人は○○」と思っていたのが、実は……と謎の解明と共に目標が変わり、さらに次の謎解きへと話が進んでいく。こういうところは、さすがゲーム原作。意外性もあるし、次はどうなるのだろう……と引き込んでくれる。
 私はホラー映画が好きだけど、嫌いなホラー映画もある。それは、主人公やその周辺キャラが生存することに積極的ではないこと。悪霊やゾンビに自分から進んで殺されるような行動をしているように見える展開が嫌い。
 『コープスパーティー』は殺人鬼から本気で逃げるし、脱出するために逃げるばかりではなく向き合おうともしてくれる。こういうふうに動いてくれるホラー映画が本当に好き。
 『コープスパーティー』噂には聞いていたけど、なかなか良作ホラーだった。

 ちょっと余談。女子制服の問題。こういったアニメ、ゲームを原作とする実写作品の難しいところが制服。アニメ、ゲームは制服に個性を出そうとして、ちょっと変なデザインの制服を描いたりする。
 アニメやゲームは徹頭徹尾ウソの産物なので、制服のデザインが変でも気にならない。ところが実写にすると、かなり歪というか……コスプレ感が出てしまう。
 こういうとき、原作アニメに忠実に描くか、それともリアルのほうへ寄せていくか。
 リアルに寄せていくと、原作ファンから「原作軽視だ!」と言われ、原作アニメに寄せると「コスプレだ!」と言われる。さて、どうすべきか……。
 私は作品の個性を出すためとはいえ、そう突飛なデザインは控えるべきじゃないかな……という気はする。制服については。


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こちらの記事は私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51617094.html

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とらつぐみ

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私の個人ブログに書いたものを画像にして貼り付けたものです。内容は一部省略されていますが、だいたい同じです。
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