1月9日 スマートスピーカーの話

 Twitterでしなかった話題。

 AIスピーカー。スマートスピーカー。各社様々な商品を出し、競合しているけど、今の第一次ブームは滑るだろうなーと思って見ている。
 理由は、単純に、ただの黒い固まりでしかない無機物に語りかける、という事に対する抵抗感。これはできる人とできない人がいるよー。で、大体の人はできない。
 何が必要かってやっぱりキャラクター。喋り掛ける“相手”。コミュニケーションが取れそうに感じられること。機械ではなく、そのキャラクターに人格を持っていること。これがないと、どうしても“機械相手の1人喋り”状態になり、ものすごい抵抗感になってしまう。
 まあ、この辺もおいおいに……っていう感じなんだろう、とは思っている。

 それ以前に、スマートスピーカーといってもできることがかなりショボい。喋り掛けたら検索してくれますって、普通にキーボードで言葉を打ちますよ。音楽を掛けてくれますって、自分で掛けますよ。いまいちスマートスピーカーを導入する蓋然性を感じない。

 やっぱり、家電とどれだけリンクして、声1つで動かせるか。
 例えば「コーヒー淹れて」と言ったらコーヒーメーカーが動いて、ロボットが運んできてくれる、とか。「あの本持って来て」といったら本棚から探して持って来てくれる、あるいは床に積み上げた中から探して持って来てくれる、とか。家電が家事の大部分を人間の代理でやってくれて、スマートスピーカーはその司令塔……というくらいまで進まないと存在意義が発揮されないように思える。家がまるごと家電化して、スマートスピーカーはその中で人間とコミュニケーションを取るコンシエルジュという状態にならないと、あまり意味が発揮されない、能力が発揮されないんじゃないか、と。
 ロボット、という話が出たけど、今はPepperなんかがあるけども、あそこまで人に似せる必要は感じないし、そこまで高性能である必要はない、と私は考えている。ロボットは人と家電の間にいる中継役くらいでいいんじゃないか、くらいに思っている。(私が考えているのは、「手の付いたワゴン」。頭にいろいろ載せて運んでくる……という感じの)
 そういう時代が来るまで、あとどれくらい待たなければならないんだろう……。

 まあ、そういう時代が来ても、どーせ私のような滑舌の悪い人間の音声なんて、聞き取ってくれないんだろうなー。どんなに技術が進んでも。
 喋る技術が平均点以下の人間は、ずっと苦労し続ける運命なのだ。未来永劫!!
 滑舌の悪い人間の喋りでも読み取れるようにしてほしいが……いや、さすがに無理だろうな。

 理想の夢未来を語るなら。
 そうだなー……前にディズニーが出した特許で、天井にプロジェクターを設置し、人間との距離を測って、テーブルの上などに例えばあるはずのない料理などの映像を映し出すことができる技術があるそうだ。これができるなら、キャラクターを映し出すことだってできるだろう。
 それで、このプロジェクターが照明の中に仕込まれていて、明かりを点けるとキャラクターも一緒に出現する。このキャラクターが家のコンシエルジュで、家電を操作するあらゆる指示を受け付けてくれるし、普通の日常会話もできる。

 うーん、これはさすがにないか。
 スマートスピーカーはまあ滑ることも多分みんな気付いているんだろう。で、第2弾、第3弾で少しずつできることが増えて、そのうちにも「スマートスピーカーのない暮らしが想像できない」くらいになって……これもどれだけ時間がかかる話なのだろう。
 それくらい家電が進化した時代になると、スマートスピーカーは色んな家電の中に溶け込んで、見えなくなっているんじゃないかと思うが。
 その頃になると、「電子レンジの使い方がわからない子供」とか普通に出てくるんだろうね。ボタンを押さなくても、言えば動いてくれるようになるわけだから。


こちらの記事は、私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51476016.html

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