鈴木みそ_アマゾンのほうから来ました

1月26日 鈴木みそさんの「アマゾンのほうから来ました」を読んだ

 鈴木みそさんの『アマゾンのほうから来ました Amazonから薄い本を出す方法』という本を購入した。

 購入した、というか0円だったので、読んでみようかな……と思って。10ページほどだったし。

 私は『ProjectMOE 1』をAmazonKindleで発表して以来、ずーっと作品制作を続けていてこっちの世界がどう変わったのかよく知らなかったが、鈴木みそさんの漫画でいろいろ知ることができた。

 ファイルの大きさは「800×1280」「1080×1440」「1600×2560」……えーそんなに変わってたのか! 私が『ProjectMOE 1』を出したときは、「800×1280」が最大サイズだった。
 「800×1280」で何が困ったかというと、絵や字が潰れて読みづらくなること。せっかく書き込んでも、ぐちゃぐちゃってなるだけで嫌だった。せっかく描いたのに……と思った。台詞文字も大きい方、と思っていたのに、絵のサイズ自体が小さいせいで読みづらかった。
 pixivで発表したバージョンは「700×989」。それが「800×1280」に変わっただけで、せっかくの有料バージョンなのにプレミア感がない。
 そうか「1600×2560」までいけるようになっていたのか……これは嬉しい話だ。『ProjectMOE 2』は「1600×2560」でいこう。

 「1600×2560」は遅くなる……と書かれていたが、そういう技術問題はすぐに解決するでしょう。

 困ったのはAmazonKindle制作ツールである『キンドルコミッククリエイター』。
 何が困ったかというと、実際のものとマニュアルが明らかに別物。ツールがバージョンアップで変更されたのに、マニュアルだけが古いバージョンのものだった。絵と説明が違いすぎて役に立たなかった。役に立ったのは、一般の人のブログ記事のほうだった。
 おそらく『キンドルコミッククリエイター』も当時のものからバージョンアップされているのだろう。当時のあれは本当にひどかった。たぶん一番面倒くさい時期に触れてしまったんだろう。

 それから『KindleUnlimited』。これは私が『ProjectMOE 1』を発表した時にはすでにあったが、説明文が意味不明すぎて登録しなかった。どういうサービスなのか理解できなかった。「なにか危ない落とし穴があってはいけない」と警戒した。
 いま現在はどういうものか知っているのだけど、鈴木みそさんみたいな人に早く解説してほしかった。
 KindleUnlimitedに登録しても、読まれるかどうかは別問題だが。圧倒的に知名度が足りないのは、どうしようもないからな……。
 鈴木みそさんは「自分でもこれくらい売れた」と言うけど、あの人はものすごい知名度の持ち主だからね。一番いい時期のファミ通に連載持ってた人だから……。鈴木みそさんの名前知っている人は日本に500万人くらいいるはずだよ。

 こういうものは、経験的に言って、誰かが紹介しない限りには拡散されないもの。拡散する力を持った誰か1人が紹介すれば、一気に広まる。私がどんなにTwitterやFacebookやブログに書いても、ぜんぜん売り上げは伸びない。私じゃ駄目なんだ。完全に他力本願な話だけど。そういうチャンスを待つしかない。

 私が『ProjectMOE 1』を制作したとき、「Amazonやる気ないだろ」と思った。画質は低いし、ツールはマニュアルと別物で意味不明になっていたし。これは作り手も読み手も満足できるものにならない、と当時思った。
 でもだいぶ変わっていたんだな。『ProjectMOE 2』の制作直前にいろいろ知れて良かった。


こちらの記事は私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51476016.html

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