ゼルダの伝説_夢見る島_NintendoDirect__4_

2月14日 Nintendo Direct 2019.2.14の感想

 いつもは月の始めに更新のブログだけど、諸事情でちょっと早めの公開です。

 告知では「『ファイアーエムブレム 風花雪月』を中心に」という紹介のされ方だったので、てっきり『ファイヤーエムブレム』の紹介映像が15分くらいあるやつだと思ってた(前に『スマブラ』であったような感じの)。実際には『ファイヤーエムレブレム』は5分半ほど。様々なソフトの紹介が、38分の中にぎっしり敷き詰められたダイレクトだった。
 ざっと情報を書き出すと、以下のような感じになる。

スーパーマリオメーカー2 2019年6月
MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3:The Black Order 2019年夏
ハコボーイ!&ハコガール! 2019年 4月26日配信
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Ver3
進め!キノピオ隊長 有料追加コンテンツ 3月14日配信
Bloodstained: Ritual of the Night 2019年夏
ドラえもん のび太の牧場物語 2019年
 チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ 2019年3月20日
 逆転裁判123 成歩堂セレクション 2019年2月21日
 スーパーロボット大戦T 2019年3月20日
 ルルアのアトリエ~アーランドの錬金術師4~ 2019年3月20日
 ゾイドワイルド キングオブブラスト 2019年2月28日
 DESTINY CONNECT 2019年3月14日
 カリギュラ オーバードーズ 2019年3月14日
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S 2019年秋
ディズニーツムツム フェスティバル 2019年
スターリンク バトル・フォー・アトラス 2019年4月25日
ルーンファクトリー4 スペシャル 2019年7月25日
ドラゴンクエストライバルズ ダイレクト終了後
鬼ノ哭ク邦 2019年夏
ヨッシークラフトワールド 2019年3月29日
 フォーゴットン・アン 2019年2月28日
 Goat Simulator: The GOATY 2019年3月
 ダウンタウン乱闘行進曲マッハ!! 2019年春
 スチームワールドクエスト 2019年春
 A Hat in Time 2019年春
ファイアーエムブレム 風花雪月 2019年7月26日
テトリス99 ダイレクト終了後
Dead by Daylight 2019年秋
実況パワフルプロ野球 2019年
DELTARUNE 2019年2月28日
DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ) 体験版配信
 スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション 2019年4月4日
 ドラゴンズドグマ:ダークアリズン 2019年4月25日
 ソードアート・オンライン-ホロウ・リアリゼーション- 2019年4月25日
 Cytusα 2019年4月25日
 ファイナルファンタジー 7・9・10・10-2・11
ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)
ゼルダの伝説 夢をみる島 2019年

 気になるタイトルはたくさんあるけれども、全部挙げていたらキリがないので、数本をピックアップ。

『スーパーマリオメーカー2』

 やっぱり来た! 絶対に近いうちに来ると予想していた。
 ただ、予想していた3Dワールドを作るモードはなかった。『~2』があるとしたら、「3Dマリオのようなステージも作れるんじゃないか」という予想だったけど、これはハズレだった。やっぱり構築が難しいから、というのと、2Dでもできることの幅が広いからそれで充分だという判断だったのだろう。
 でも3Dワールド作りたかった。

『ドラえもん のび太の牧場物語』

 『牧場物語』に『ドラえもん』の世界を投入してきた。映像を見ると、何ともいえない親和性。あたかも始めからそういうシリーズであったかのようにすら見えてくる。「コラボタイトル」の正しいあり方。
 主人公はのび太で、牧場で懸命に畑を耕す姿が映像で確認できる。漫画では「怠け者」というレッテルを貼られているのび太だが、実はやる時はやる。目の前に課題が現れたらしっかり働く人でもある。のび太はただ働くだけではなく、何かしらの創造性を与える。私たちみたいなタイプの人間だ。働き者のび太の面が見られる作品になりそうだ。
 『牧場物語』というフィールドで、のび太がどんなふうに創造性を凝らすのか、なかなか楽しみな作品だ。

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』

 クラシックな2Dモードも収録されていることが紹介された。ということは「完全版」だ。3DS版であったようなちょっと頭身下げたバージョンもあったら嬉しかったのだけど……さすがに作られている素材が違いすぎるから無理だったか(3DS版のベロニカが可愛かったんだが)。
 3DS版の時、2Dモードは私はあまり遊ばなかったが、レベル上げの時などなかなかに重宝する。Switch版も2Dモードはレベル上げの時なんかに活用するだろうと思う。
 音楽もオーケストラバージョンが収録。というか、どうして今までオーケストラバージョンは収録されていなかったのだろう? すぎやまこういち先生の楽曲はシンセよりもオーケストラのほうが絶対にいい。
 ストーリーに追加要素があるのだが……たぶん、物語のある部分に空白があるから、そこを埋めるストーリーじゃないかな?

『ドラゴンクエストライバルズ』

 とりあえずダウンロードしてみた。
 ……さすがドラクエだなぁと思ったのはチュートリアルがしっかりしていること。遊びやすく作られている。この内容にこの説明だったら、ゲーム本番が始まるまで迷うことはない。
 こういう初心者に向けた優しい作りはさすがにドラクエ。ドラクエの良さは新しいゲームジャンルの良き入口になってくれること。
 ただ私にカードゲームを楽しむ感性が弱いので、このゲームはここまで。あまり「いいカードがほしい」「がんばって勝ち抜きたい」とは思わない。こういうのは好みの問題です。

『鬼ノ哭ク邦』

 世界観の雰囲気がいい。色彩やディテールの作り方がなんとなくおだやかで、可愛らしく感じる。『いけにえと雪のセツナ』のスタッフが作った、と聞くと、なるほどと納得する。
 ただ、ゲームの内容自体はごく普通のハックスラッシュのように思えた。おそらくこのゲームの真骨頂は、キャラクターやシナリオの側にあるのだろう。

『ヨッシークラフトワールド』

 さっそく体験版をダウンロードして1ステージ目を遊んでみた。アンリアルエンジンで厚紙をくりぬいて作った世界観をリアルに表現している。まるでNHK教育番組の世界のよう。温かみがあり、可愛らしい。
 しばらく進めてみると、背景と思ったものがオブジェクトで、そこに卵をぶつけると何かしらが起きるという仕掛けになっていることがわかってくる。単なる2Dゲームではなく、実は手前や奥に立体的に干渉できる仕組みになっている。こういう意外性を持ってくるのは、さすが。ゲームの進行途中で、それに気付かせさせる仕組みもうまい。
 見た目の良さだけではなく、ちゃんと楽しく、しかし単に通り過ぎさせるだけではなくもう一度と振り返させる要素もあり、ゲームの作り自体が丁寧。1ステージだけでも任天堂お家芸がきちんと詰まっている。相変わらずうまいなぁ、と思える作品。

『フォーゴットン・アン』

 体験版が配信されたので、ちょっとだけプレイ。
 ゲーム世界観が手書きのアニメーションで作られた作品。ただ、アニメーションのクオリティ自体はあまり高くはない。パースや中割絵は結構崩れがち。
 ただアニメーションムービーからシームレスにゲームに繋がっていく、という見せ方が非常にいい感じで、アニメーションの世界にコントローラーで干渉していくような感覚がある。アニメーションのクオリティは高くないと最初に描いたものの、非常に丁寧であるので、操作していて楽しい。

 ストーリーは……忘れられた物や無くした物が地下の世界のようなところに落とされ、そこで働くことになる……そうやって働いている“物”が氾濫を起こして……というストーリーでいいのだろうか? 体験版だけではちょっと細かいところまでは把握しきれない。
 それで、気になっているのは“物”が意思を持って何かしらを主張すること、さらには“氾濫”をしようと行動を起こそうとすること。とても不思議な感性の物語だ。
 “物”が意思を持って動く……という表現は古くからディズニー作品で表現されてきたことだし、『美女と野獣』や『トイ・ストーリー』などでは“物”が人格を持ってストーリーの牽引役となっていた。
 こうしたアニミズム的な発想は、西洋の人達はどうやって獲得していったのだろう? 日本では古くから「付喪神」「百鬼夜行絵巻」といった考え方や信仰があるから、自然に描くことができるし、自然に受け入れることができる。
 西洋と東洋の発想の差、といえば『Detroit: Become Human』に見られるように人と創造物の対立。もしも日本で『Detroit: Become Human』的なものを構想しようとすると、なんやかんやで『ドラえもん』や『ヨコハマ買い出し紀行』のようになる。こうしたところに文化の差が現れる。『フォーゴットン・アン』もどうやら人と創造物の対立のお話になる……ように感じられたが。
 『フォーゴットン・アン』の体験版と接して、急に東西文化の差が気になった。このゲームでは「創造物の氾濫」をどのように描くのだろう? 『フォーゴットン・アン』の結末がどうなるのか、ちょっと確かめたくなった。

『ファイアーエムブレム 風花雪月』

 今回の世界観は3つの国があり、その中央に置かれた兵士訓練学校が舞台となっている……ふむ、まず帝国が平和協定的なものを破って進撃を始める。対帝国のストーリーかと思いきや、掘り下げると黒幕は学園の内部だった……という展開かな?

 キャラクターデザイン変わったのね(コザキユースケさんのデザインが好きだった)。今回のキャラクターデザインは倉花千夏さん。関わった作品を見ると……知らない作品ばかりだ。でもすごく上手い。好きなキャラクターが現れるかどうかわからないが、まずゲーム中の絵を見てみたい。

 少し気になったのは、ムービー中にプレイヤーキャラクターの顔が出てくること。今までプレイヤーキャラクターの顔はカスタマイズ可能だから、ムービー中に出てこなかった。ということは今回はカスタマイズ可能は男・女だけかな? 髪型とか目の形とか変えても対応されてたら凄いんだが……。

『テトリス99』

 無料タイトル(NintendoSwitchオンライン加入者のみ)なので、とりあえずやってみた。
 99人で『テトリス』対戦をやる……というコンセプトだが、ゲームをやっているとあまり回りを見ている余裕がない。上手い人なら回りの様子を見て作戦を変更して勝ちを取っていくゲームになるのだが、私の腕ではそこまで見ている余裕がなかった。結局のところ、1人でテトリスをやっているのと、さほど変わらない……という状態になってしまった。
 まあ楽しめる人は楽しめるんじゃないかな。普通にテトリスとして楽しんでもいいんじゃないかとも思うし。

『DAEMON X MACHINA』

 体験版が配信されたので、さっそく遊んでみた。
 うーん、ジャイロが欲しい。大雑把なところはスティックで、細かいところはジャイロで合わせていく……というやり方に慣れてしまっているから、スティックでサイトを合わせるのがどうしてもうまくできなくて……。ジャイロが登場する以前は、3Dシューティングはどれもこのスタイルだったはずなんだけどなぁ。
 ゲームプレイは一見難しく感じられるが、実際やってみると非常にシンプルにまとめられている。Bボタンでジャンプ/ホバリングして、ZLで左腕ウェポン、ZRで右腕ウェポン。操作はすぐに了解できる。
 ただ、実際ゲームをやってみると色んなところに引っかかりを感じて……。というのも攻撃がヒットしてても、実感が得られにくい。これは大まじめな意見として、公式サイトに感想文を送った。

『ファイナルファンタジー 7・9・10・10-2・11』

 えーっと『クリスタルクロニクル』は? 一番の楽しみはこれなんだが……(もっと期待していることは、『クリスタルクロニクル』のナンバリング『2』だが)。
 どういうことだろう、と公式サイトを見ると「2019年」と書いてあるが、それ以上の情報は何もない。公式Twitterを見ると「2018年9月23日」以降、情報が途絶えている(ツイート数は9だ)。
 このタイミングで映像が出ず、NintendoDirectのラインナップから消える。何か制作に行き詰まっているのだろうか……?

『アストラルチェイン』

 プラチナゲームズ完全オリジナルタイトル。情報が出る前に、映像だけで「プラチナゲームズじゃないか?」と思ったら当たりだった。いつものプラチナゲームズの雰囲気が隠しようもないくらい溢れている。
 舞台はSF、主人公は未来の警察官。特撮ヒーローもののようなアクションには面食らったが(特撮ヒーローのようなものを意識しているんだと思う)、近未来的な立体的な建築の風景と、リアル世界ではあり得ないようなヒーロー然としたファッションがうまくマッチしている。
 キャラクターデザインは桂正和。と、聞いて「ああなるほど」と感じた。もともと桂正和作品にはああいうデザイン感のSF漫画があったから、世界観のイメージとぴったり合う。素晴らしい選択だ。
 ただお尻をじっくり鑑賞できないのが惜しい点かな。桂正和といったらお尻なのだが……。ゲームが始まればヒロインのお尻を延々鑑賞しながら進行できるはずだから、それで取り戻していくとしよう。
 それにしても、Switchでもこういう密度感のある映像を作れるんだな……。とはいっても細部のディテールはずいぶんざっくりしているけれども(建物の壁のテクスチャとかね)。ぱっと見の重量感にはなかなか圧倒される(『ニーア』移植してよ~)。
 ところで未来警察「ネウロン」が使う「レギオン」という武器。これはどういう仕組みなのだろう……? 装着した腕から放たれた後、像が実体化したように感じられたが。どういう技術による物なのだろうか?

『ゼルダの伝説 夢をみる島』

 おお、有名な作品だ。有名な作品だが、実は遊んだことのないゲーム(そういうゲーム、一杯ある)。フルリメイクは嬉しい。この機会にちょっと触れてみたいものだ。

 ムービー中の絵。
 タッチ線が全体に流れている。ああ、こういうタッチ、昔のアニメであった。いや、それにしてもいい画だ。

 今回のリンク君。かわいい。

 ところが、ゲーム中の顔はこれ。まるで陶器で作られた人形。なんでこの顔でフィニッシュになったのだろう? この顔はさすがに感情を預けづらい。セガサターンの『シャイニング・ウィズダム』のようだ。

 ところで今回『夢をみる島』の歴史的ポジションについて。
 私はちょっと勘違いをしていて『神々のトライフォース』の後の物語が『神々のトライフォース2』だと思っていたのだが、次のようになっていた。

『時のオカリナ』
   ↓勇者が敗北
『神々のトライフォース』
   ↓
『夢をみる島』
   ↓
『ふしぎの木の実』
   ↓
『神々のトライフォース2』

 今回『夢をみる島』は『神々のトライフォース』の後の物語だ。「後」とはどれくらい後の物語なのかも知らないんだが……。



 今回の『NintendoDirect』もなかなか楽しみどころ一杯だった。私は相変わらず『零』の最新作まだかな~とか思っているので、2019年タイトルはこれで全部ではないだろう(これからE3もあるわけだし)。今年もSwitchは楽しめるタイトルが絶えず出てきそうだ。

とらつぐみのnoteはすべて無料で公開しています。 しかし活動を続けていくためには皆様の支援が必要です。どうか支援をお願いします。