Netflix映画 コナン・ザ・バーバリアン

 私にとって、コナンと言えば「名探偵」ではなくこちら。アーノルド・シュワルツェネッガーの『コナン・ザ・グレード』。「蛮族」のほうのコナンだ。子供の頃、大好きだった映画だ。それがリメイクされたと聞いて、見ないわけにはいかない。

 若干どーでもいいプロローグと、だっせータイトルはさておくとして、物語は雪山の小さな集落から。少年コナンが後の豪傑の片鱗を見せつつ、いかに成長するかが描かれる。この辺りのシーンはかなり好き。雪山を背景にした、素朴だが力強い戦闘民族の姿が描かれる。
 いわゆる「ファンタジーもの」とは違って、まだ文化が成熟もしていないし洗練もされていない。「魔法」というより「呪い」とか「妖術」の時代だ。文化がもともと持っていた荒々しさや豪快さがしっかりと描かれている。好きな世界観だ。いつか、この世界観で物語を書きたいと思っている。
 この集落が、カラー率いるやや近代的な軍団の前に壊滅。コナンはこの戦場を生き延び、復讐の鬼となってカラーを追い求める。
 成長したコナンの姿がまたいい。腰簑に上半身裸。鎧は筋肉のみ。容貌もなかなかいい。野性的で精悍な面が、なんとも新時代のコナンらしい。
 『コナン・ザ・グレード』は暴力シーンがこれでもかと描かれる。肉体破壊、腕や首が切り落とされるし、投げた首が、衝撃で目を開くような場面もある。かなりエグイ処刑シーンもある。女奴隷が出てくるが、おっぱいモロ出し。乳首を隠さない(やったー!)。
 と、まあこの辺りまでは良かったのだがやがて、おや? と思う場面が。鼻にベルトを着けている戦士が出てくるのだが、外したと思ったら次のカットでまた鼻にベルトが戻ってきている。
 カタパルトを飛ばすシーンに重量感がなかったり、崖を飛び降りるシーンにしても前後で露骨に撮影場所が変わってしまっている。どのシーンも、やや視野が狭く世界観が見えづらいし、アクションも立ち回りが把握しにくいシーンがちらほら。
 それぞれのキャラクターがドラマを持っておらず、コナンの旅の途中経過でちょっと手助けするだけ。まるでNPCお助けキャラみたい。キャラクターが本筋のドラマに強く関わってこないから、それぞれのキャラの行動で盛り上がらない。
 大雑把に見ると、そこまで駄目というわけではないが、細かいところで「おや?」がある。
 後半、ヒロインであるタマラがさらわれるわけだが、この展開がかなり間抜け。後半のクライマックスに移る場面なのに、それは……。
 ラストの戦いも……うーん。
 あちこちで「惜しい」と思うところはあるのだが、基本となる筋肉で戦い、筋肉で解決する、筋肉映画であるところはきちんと健在。野生味の濃い豪快な映画。コナンの筋肉破天荒ぶりを楽しめる映画だ。

 ところで、アーノルド・シュワルツェネッガーの『コナン』の続編が制作される……という話があるようだ。あれから時が流れ、コナンが老王になった時代の物語だそうだ。まだ脚本すら上がってないそうだが、アーノルド・シュワルツェネッガーがコナンに戻ってくるのには期待。

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こちらの記事は私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51617094.html

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とらつぐみ

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私の個人ブログに書いたものを画像にして貼り付けたものです。内容は一部省略されていますが、だいたい同じです。
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