1月12日 売れている映画に学ぼう!

→ニコニコニュースORIGINAL:「日本の映画人は左翼が多くてアメリカから学ぼうとしない」――津川雅彦氏が日本映画界に提言

http://originalnews.nico/73286

 こじれた映画ファンほど――“こじれた映画ファン”というのは、「俺、映画のことよく知ってますねん」「俺、プロより映画のことわかってますねん」というつもりの人達のことだけど、そういう人ほど、世間で大ヒットしている映画なんかを下に見る傾向がある。ハリウッド映画のような大衆受けしている映画とか「あんなもの大したことない」って言っちゃう。あまり売れてないアート系映画ばかり賞賛する。
 いやいや、売れてるものこそ、「なぜ売れているのか?」をきちんと見て学ばなきゃダメでしょ。売れてるものにはちゃんと理由があるし、売れてないものにも理由はある。まず基本的な話として、世間的に大ヒットしているのは「品質が良いからヒットするんだ」という当たり前に気付かないと。(なんだかよくわからないものが、なぜか大ヒット……というのはあることにはあるけども)
 こじれた映画ファンは「あんなもん広告だけだ」とか言うけど、じゃあそこから広告手法を学ぼうと思わなくちゃ。そんなに優れた広告手法があったんだったら。何にでも学ぶものはあるんだ、と思って物事を見ないと。

 映画の話でいうと、やっぱりハリウッド映画は見やすいな……と感心してしまう。
 ハリウッド映画が見やすいって何を言っているんだお前は、と思われるかも知れないが、外国映画ってちょっと飲み込みづらいものなんだ。フランス映画とかイギリス映画とかロシア映画とか、どれも飲み込みづらい。見ているとしんどい。眠くなる。外国の人も、日本映画に対して同じように感じているはずだ。「日本映画は飲み込みづらい」って。外国映画ってそういう印象を与えるもの。これが文化の違い。
 そこで、ハリウッド映画が見やすいというのは、どこの国に持って行っても受け入れられるように慎重に慎重に作っているから。脚本の段階から色んな人がよってたかって点検して、問題が起きないか、面白くなっているか、きちんと点検している(まあそれでも駄作、失敗作はあるけれども)。そういう配慮がなされているから、世界中で大ヒットするんだ。それだけきちんと作っている、ということ。
 ハリウッド映画作っている人は、色んなものを研究して、どうやったら面白く格好良く作れるか、とことん考えて議論して研究してあれだけのものができている。
 ああいう慎重さ、配慮の仕方。おもてなしの国・日本がそういう作りから何も学ばない……というわけにはいかないでしょう。

 映画にしてもアニメにしても、「俺、映画のことわかってるから」みたいな状態になると、どうしても学ぼうという意識が薄くなってしまう。「あんなものより俺のほうが偉いから」となぜか作り手よりも自分のほうが上だと思い込んでしまう。「意識高い系」になってしまう。そして「あんなもの大したことはない」という言葉が出てしまう。
 これは基本的に勘違い。あなたは自分で思っているほど頭は良くないし、能力も高くない。「本気出せば俺のほうが強い」と思い込むのは中二病。何もないんだよ。
 何もない……ということに行き着かないと学ぼうという意思をなかなか持てないのが、人間の難しいところ。若いときよりも、年とってからのほうが「学ばなきゃ」と思うし。年とらないと自分がダメ人間だった……ということに気付きにくいものだからね……。

 こう書くのは、私の身近にそういう「こじれた人」がいたから。大衆映画を見下して、アート系映画ばっかり見ている人。でも、本人は自分で思っているほど、頭もよくないし、能力も高くなくて……というか何の能力もない、ただの凡人。「アート系映画がわかる私えらいわー」という感じの人だった。
 この人、痛いな……と思って見ていた。

 やっぱり、業界を目指す人って「こじれた○○ファン」であることが多いんだろうと思う。そのままずーっと「こじれた○○ファン」のまま成長しちゃう人も多いとは思うけど、こじれすぎてただの「痛い人」「痛い作品を作る人」にはならないようにしなくちゃね……。


こちらの記事は私のブログからの転載です。元記事はこちら→http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/51476016.html

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とらつぐみ

ブログ

私の個人ブログに書いたものを画像にして貼り付けたものです。内容は一部省略されていますが、だいたい同じです。
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