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ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法

はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日はユーチューバーとして初めてプライベートジェットを購入された堀江貴文さんの『 ハッタリの流儀 』をご紹介いたします。

ハッタリは「覚悟」という名の「信用」

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ハッタリと聞くと、どこか悪いことをしているような気がしてしまいますよね。しかし、堀江さんはハッタリというのは、相手に大きな驚きを与えて気持ちを引きつけるのと同時に、信用を得るためのツールであると本書で述べています。いったいどういうことなのでしょうか?

信用というのは、他の人があなたをどう評価するかであり、不確実で主観的なものです。そのため、相手に信用してもらうためには、「これだけの価値が自分にはあります」と、積極的にアピールしていく必要が出てきます。

このときに、私たちを大いに助けてくれるのが「ハッタリ」だと言います。

堀江さんは大学時代、ある会社のインターネット事業部でアルバイトをされていました。そこで堀江さんは、いつだって強気にハッタリをかましていたようです。技術的に可能かどうかもわからない案件を引き受けては書店に走り、専門書を読み込んで対応する。そんなことばかりだったそうです。

これは、起業した後も、全く変わりませんでした。

かなり危なっかしいやり方に見えますが、この方法は功を奏し、受けた案件は、すべて無事に完成させることができています。(すごい...)こうして、オン・ザ・エッヂ(株式会社ライブドアの前身)は競合他社では受けられなかった仕事をどんどん受注し、守備範囲を大きく広げていきました。

これこそが、堀江さんの会社が他社を抑えて、ありえない角度の成長カーブを描いて急伸することができた最大の秘訣であると述べています。

本書でいう信用とは「できます」と断言する「覚悟」のことを指します。堀江さんはいつも大量の案件を抱えているので、多くの知り合いに仕事を投げまくるそうです。その際に「できるかわかりません」「検討します」とレスをしてくる人には正直冷めてしまうと言います。逆に、元気よく「やります」「できます」と答える人にはまたお願いしようと思うそうです。

❝ ハッタリとはできると言い切って、辻褄を合わせる「覚悟」のこと。
そして、それが10も100も積み重なると「信用」に変わる。❞

やってみよう!【JUST DO IT】

■ やり切るという覚悟を持とう。
■「考えます」などと言ってはいけない。
■ ハッタリが人も会社も成長させる。躊躇せず、ハッタリをかまそう。

やらされ仕事では人と金はついてこない

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 今後、仕事というのは誰かから「引き受けるもの」から自分の内的動機に従って「作るもの」へと変貌を遂げていくと本書に書かれていました。

会社から与えられた単純労働や、やらされ仕事をこなしている人に、他人が喜ぶ気持ちの良いハッタリはかませないと堀江さんは言います。

なぜなら、単純労働からは熱が生まれないし、「熱のないところにハッタリは立たないから」だそうです。AIなどのテクノロジーが発達して働かなくてもいいという世界においては、自分の内面から湧き出る高いモチベーションに従い、挑戦し続ける人こそが、この時代の煌めく星となると言います。

「労働」の必要性が下がると、余暇を埋める遊びを極めることが収入につながるようになります。「やりたくないことを仕方なくやるのが仕事というものだ」という世間の常識は、大きく覆されることになっていくそうです。

これからの時代は、労働が上手いだけの器用な人やビジネスや金儲けが得意なだけの人の価値は下がっていきます。なぜなら、これらはAIが得意なことだからです。

機械にはできない人間らしい創造性を発揮して、とことん遊び、自分で仕事を作り出していける人だけが、熱を生み風を起こし、勝利の栄光を噛みしめることができるようになると堀江さんは言います。

❝ 今、目の前の仕事に熱を持っているか? 持てていないなら捨てよう。
   自分が日々夢中になれる「遊び」を少しずつでも見つけていこう。❞

やってみよう!【JUST DO IT】

■ 仕事は自分で作るもの。今後一切「やらされる」という感覚を捨てよう。
■ 働かなくてもいい時代に入るからこそ、高いモチベーションを保ち、挑戦し続けよう。
■ とことん遊び、そこから価値を生み出そう。

「努力」が楽しくないうちはあまい

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「努力」と聞くと、何だか面倒だなと思うかもしれません。しかし、本当の努力は楽しいもの。逆に言うと楽しくない努力をしているようだとまだまだ甘いと堀江さんは言います。

どうやったら努力が楽しくなるか。

堀江さんはいまだに、今日より明日のほうが少しでも改善できているように、毎日毎日努力し続けているそうです。この地道な努力こそが、足し算になると言います。ここは、結構泥臭い部分です。

2013年9月3日から現在まで、堀江さんは毎日、ユーチューブ「ホリエモンチャンネル」で動画を配信し続けています。始めたばかりの頃は、再生回数なんて寂しいものだったそうです。しかし、今ではチャンネル登録数35万人を誇る大きなメディアに育っています。(2019年9月1日現在)

人気ユーチューバーのヒカキンから「最初は少ないけど、2年くらい頑張って登録者数が5万人を超えてくると、そこから一気に増えます」と言われたから、素直に毎日動画を配信し続けただけだと言います。

GLAYのボーカル、TERUさんが堀江さんのチャンネルに「出演したい」と言われたことで、好きな人たちとの対談放送も配信できています。

こうして、楽しみながら地道に続けていくことで、価値を積み上げていくことができる。これこそが、足し算の力だそうです。最初の積み重ねがあって、地道な足し算をしてきたお陰で、今、堀江さんは掛け算を使いこなせるようになっているだけだと述べています。

❝ いま努力がつらくても、焦らなくても大丈夫。
 「努力」が楽しくなるのは、少し自分が得意になってからだ。❞

やってみよう!【JUST DO IT】

■ 目の前のことに、猿のようにハマり続けよう。
■ スタートアップ時は、80点取るまでガムシャラに働こう。
■ 成功への道のりは、最初はコツコツ、後から一気に加速する。まずは焦らず積み上げよう。

おわりに
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今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。

❶ ハッタリとはできると言い切って、辻褄を合わせる「覚悟」のこと。
❷ 仕事は自分で作るもの。「やらされる」という感覚を捨てること。
❸「努力」が楽しくなるのは、少し自分が得意になってから。

最後に本書のあとがきを抜粋して、筆を置きたいと思います。

❝ 努力をしているときは苦しいわけではない。もちろん秒単位のスケジュールでいっぱいいっぱいになったり、寝袋生活でいつだって眠かったりするかもしれない。しかし、それは最高に楽しい瞬間だ。

周りから見たらしんどそうかもしれないが、本人はゾーンに入っていて夢中になっているだけだからだ。どうしたら、もっとうまくいくだろう、どうやったら成果が出せるだろう。昨日より今日をよくするために、トライ・アンド・エラーをし続ける。

自転車に乗れない子どもは自転車が楽しいとは思わない。最初は転んだり、倒れたりしながら、何とか乗り方を覚える。そして、ある程度勝手がわかってくると、そこから楽しくなってくるのだ。

今の仕事が自分に合わないから転職をする。それでもいいだろう。しかし、数ヵ月後、また同じ理由で転職をしている人もいる。それは仕事がつまらないのではなく、仕事ができないだけなのだ。仕事はある程度できるようにならないと面白くならない。ゲームだって何だって最初は地道なレベル上げだろう。でもレベルが上がって自分が強くなっていくとドンドン面白くなっていく。成功することより成長することが楽しくなっていく。

だから、まずはガムシャラに徹底的に、とことんやり切って、自分のレベルを上げてみることだ。

この「努力の型」を持っていれば、それを横展開させていくことが可能だ。僕は、いろんなことを楽しんでいるだけのように見えるかもしれないが、まずは80点くらい取れるようにガッと努力する型を持っているからだ。楽しくなってさえしまえば、120点までは突き抜けられる。楽しくなるまで、一回「努力」をしてみよう。❞

2019年6月 堀江 貴文

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。




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