ご近所様イベント、無事終了しました。

台風一過、青空の中、イベントが終了いたしました。
当初、「チャレンジ!500円で50人」という裏テーマを掲げていたのですが、おかげさまで目標をほぼ達成できました。

特に、今回は初めて来店してくださる方、特にファミリーでお越しくださった方も多く、「ミールス初めて」という方も果敢に、「脱!口中調味」にチャレンジして下さっていました。

「口中調味」とは、日本料理の基本で、ご飯とおかずは別々に口に運ばれます。いわゆる、「三角食べ」はまさにこの口中調味ですね。
ご飯の上に、味噌汁をかけて食べるのは、ねこまんまと言われ、美味しいのだけれど、どちらかというとお行儀が悪いことだと思われています。
真っ白いご飯は、常に真っ白いままであることを美徳とされる国で、いきなり「ご飯の上に全てのおかずをのせて、自分好みの味を作ってから口に運ぶ」というのは、大きなハードルです。
おまけに、平たいお皿の上で、シャバシャバの汁物をかけると、最後にどうなるか、そのビジュアルを先に想像して、逡巡される方も多くいらっしゃいます。

今日の皆さんは、説明文を読みながら、ご自分のペースで楽しんでいただけたと思います。
特に、お子さんたちが上手に召し上がってらっしゃったのは嬉しかったですね。
おかわりも、説明文を見ながら「サンバルとラッサムをお願いします!」とおっしゃって下さって、その姿に感動しました。
おかわり自由というのも、ミールスの特徴ですが、やはり「いいのかなぁ」と思われる方も多く、全ての方が心ゆくまでおかわりして召し上がって下さったのか、少し不安な部分も否めません。
特に、混み合っていた時間帯にお越しいただいた方の中には、遠慮して最初に配膳したお料理を完食するなり、すぐに立ち上がる様子も見受けられました。もっと丁寧に、的確にお声がけできていたら、という部分では反省点が残りました。

反省点といえば、予約制にしていたのに、予約して下さっているお客様と飛び込みのお客様とを取り違えて、せっかくご予約くださったお客様を30分も外でお待たせしたことは大きな反省点です。
また、慌てて動いていて、お冷やポットの水がお客様にかかるという不始末もありました。
皆様、笑顔でお帰りいただきましたが、こういったヒヤリとする場面は、これからの大きな課題になりました。

一日が終わって、振り返ってみると、去年の「MEALS READY」での経験が大きな糧になっていたことを感じます。
大森の名店「ケララの風」を舞台に、のべ300人以上のお客様にミールスを召し上がっていただいたことは、本当に大きな意味を持っています。
あの一週間の間に、沼尻ご夫妻から10年間積み重ねてこられた様々な工夫を惜しげも無く見せていただき、アドバイスをいただきました。
今日も壁にかかっている「おやぢギャグかるた」の原画が目に入るたび、元気を送っていただいているような、「肩の力を抜いて周りを見てね」とおっしゃっていただいているような、そんな気持ちにもなりました。


お二人に比べたら、まだまだまだまだ甘いところだらけではありますが、「ミールス」という異文化を紹介する以上、私たちには大きな責任もあると思っています。
とら屋食堂で初めてミールスに遭遇する方が「よくわからないけど美味しいね」と思ってくださるのか「なんだかボソボソご飯にシャバシャバの汁かけろって言われてさ、ちっとも美味しいと思わなかったよ」と言われるのか、第一印象がそれで終わってしまうのは、ミールスに対しても、作ってくれたとらさんにも申し訳ないです。
もっともっと工夫して、これからも多くの方に楽しんで喜んでいただけるよう頑張りたいと思います。

最後になりましたが、今回のイベントのことを、とても多くの方がシェアして下さったり、お友達、知人、ご親戚などにオススメしてくださいました。
本当にありがとうございました。
そして、自分のことのように、心配し、いろいろアドバイスして下さったご常連の皆様、ありがとうございます。
皆さんのおかげで、無事にこのイベントが終了いたしました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


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