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『2回目のリノベーション@牛乳ビル』床剥がし。

文:守屋佑一

2014年12月20日(土)

トーチズの3人は各々忙しい毎日を過ごしているので、リノベーションも牛歩のように進んでいる。さいしょのリノベーションから1ヶ月以上、2回目のリノベーションの準備をしてから2週間以上が経過し、やっと2回目のリノベーションに着手することとなった。
この日は午後から僕と直也の二人体制でのリノベーション。
くいしんは、引越しがあり夕方からくるらしい。なんだかこの体制がすっかりおなじみのパターンだ。
そしてこの日は冬の寒さだけではなく、雨が降り続いていた。以前に書いたと思うが、牛乳ビルのリノベーションの日はだいたい雨なのだ。

12月4日から探している木材はこの時にはまだ手に入っていなかった。
なので、一番おおきな部屋には手をつけず、奥の部屋。通称「社長室」のリノベーションをすることになった。
なぜ、この部屋を社長室というのかはそれは見たまんま社長室だからだ。社長室をうまくイメージできない方は学校の校長室なんかをイメージしてもらえばいいと思う。
その部屋に前の入居者の荷物がまだあったときは、大きな部屋に散乱した机たちとはうってかわって机、ロッカー、書庫が一つずつのいたってシンプルな部屋でまさに社長室だった。

もちろんそれらも粉々になって湯河原に運ばれた。
だから社長室にはいまはなにもない。
壁は木の板で茶色、床は灰色のなんという材質かわからないタイルが敷き詰められている。
この日は敷き詰められたタイルを全部剥がして、コンクリートの床にする作業をしようということであった。
使用する道具は午前中のうちにホームセンターで買ったお好み焼きを焼くときに使うコテのような道具が2本。


さっそく、僕と直也は1本ずつコテを手にして、床のタイルを剥がしはじめた。
床のタイルにコテがささる。ペリッと軽い感触で剥がれる。気持ち良い。

これは順調にいけば、この日のうちにタイル剥がしが終わって年内に社長室はなにかに使えるはずだ。
タイルを剥がしながら、僕と直也はそんなことを話していた。
社長室のいろいろな使用案を出しながら。

トーチズの3人はみんな本が好きだし、僕も実家に置いてある本がひどいことになっている。いつでもそれらが読めるように、書庫にでもしようかなんて意気揚々と話していた。
しかし、そんな楽しげな気分は数分すると変わっていった。
剥がれやすいタイルは剥がれたが、それはほんの一部。
ほとんどのタイルは綺麗にはがれず、はじが削れるだけなのだ。
午後からはじめたこの日のリノベーション、あっという間に日が落ちて寒さが増してきた。
牛乳ビルに電気が流れたのは、実はまだまだ先の話。冬は17時には作業ができなくなる。
部屋全体の約2割のタイルを剥がし、この日のリノベーションはお開きとなり、これまたいつものパターンとなったデニーズににいき、くいしんと合流しとりとめのない話をした。
1月中にはリノベーションの完成をさせたいねなんて話をして、この日が2014年最後のトーチズの集まりとなった。
このマガジンを読んでいる方はお分かりだと思うが、実際には2015年5月現在。リノベーションは完成していない。

※この記事は全文無料の投げ銭コンテンツです。投げ銭はまだまだ完成していない牛乳ビルのリノベーション資金となります。

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