『さいしょのリノベーション@牛乳ビルその8』

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文:守屋佑一
2014/11/15 (土)その8

無事に前の入居者の荷物のほとんどを外に出せたはいいが、この鉄の塊たちや様々なゴミをビルの前の放置しておくわけにはいかないし、廃品回収のおじさんも鉄くずが第一の目的でわざわざ沼津から小田原までやってきている。

だけど、鉄くず以外のものもいっぱいあるし、どう見てもおじさんの軽トラックに全部積める量ではなかった。

そこで、牛乳屋さんのスバルサンバーバンワンボックスタイプのオートマ車。いわゆる「軽バン」を借りてそれにも積めるだけのものを積んで、僕と直也でおじさんについていくことになった。

欲を言えばマニュアルの方が好みだが、借り物に贅沢は言ってられない。

余談だが、スバルの軽バン。サンバーは最高だ。僕は仕事でサンバーに乗ることが多く、普段乗っている車より何よりサンバーを信頼していた。
各社から軽のワンボックスは販売されているが、サンバーは他のものより荷室が長く、これでしか積めないものも多い。
前が平べったいのは車の下部にエンジンを搭載しているからであり、これがバラストとしても役に立っていることから、高い登坂能力を持っている。
働く人の友、サンバー。
これだけ語っておいてなんだが、僕は車にほとんど興味がない。プライベートの車では数年前に友人と奥多摩にいったときについた傷をそのままにしている。
そんな僕が信頼するのだからきっとサンバーは本物なんだろう。
 
サンバーいっぱいに荷物を詰めたが、それでも積みきれないものが出てきてしまったのでそれは廃品回収のおじさんがまた後で運んでくれることになった。
 
行き先はおじさんたちチームが一時的に荷を置かせてもらうために借りているという湯河原のとある場所。
湯河原には普段から仕事や温泉に入るために足を運んでいるが、これらを置いておけるところの心当たりはない。
どこか倉庫のような場所なのだろうか。
前の入居者を置いて、僕と直也は牛乳屋のサンバーでおじさんの運転する軽トラの後を追った。

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