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夏のリノベーションの助走

文:大川直也

壁と天井が真白になると、完成形というか全体像が見えた。理想通りに進んでいる。床は設計図を書き終えて、あとは本当に細かいこと、ちょっとした色だったり、照明の種類だったり。

雑誌を読み漁る。コンクリートの床もなかなかかっこいいなぁと思ってすぐ、木の床を想像して思い直す。照明もメインのものは決まっているけど、例の社長室と呼んでいる部屋は決まっていないので、業者向けの照明カタログをパラパラとめくる。

そうなると、ラグとか棚を調べてみたりして、引越し気分になってくる。フローリングの張っていない家に引っ越す人はいないだろうけど。

なんにせよ床を張らなければ話にならない。基礎材をもって炎天下の階段を昇り降りすることを考えると、目眩がする。

ああだこうだ言っていないで、床を張りなさい。楽しい想像のそこかしこで床張りがちらつく。やってしまえばどうせ楽しいから、早くやってしまわねば。

※この記事は全文無料の投げ銭ブログです。投げ銭はまだまだ完成していない牛乳ビルのリノベーション資金となります。

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