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くいしんのつぶやき1-押しやられた中目黒。

中目黒には「押しやられた中目黒」という側面があって、たとえば昔から焼き鳥屋さんをやってるおばあちゃんなんかがそれだ。都市開発と流行によってGT(中目黒ゲートタウン)の建った場所にあった数々の赤ちょうちんを掲げた居酒屋は、そのほとんどが潰れてしまった。どうも、くいしん(@Quishin)です。

それでも場所を移して続いているお店もある。「中目黒の呼吸」みたいなものは、むしろそういったお店で感じられる。そうでなければ、オシャレなカフェには、ある男性グループの土産袋をもった若い女の子でたくさんだからだ。そこには無機質な消費しかなく、少女たちが男性グループに注ぐ熱はどこか、僕らが探している情熱とは違った質感をもっているような気がする。

小田原や箱根や西湘には、「押しやられた」という感覚の街はあるのだろうか。地元の人間なのに、正直よくわからない。もちろん時代によって栄枯盛衰、その繰り返しがあるのは当たり前で、古くていらなくなってしまったものを過剰に憂うつもりは全然ない。むしろぼくにとっての武器のひとつであるインターネットは、それを加速しているツールだ。しかし、失われるものを取り上げるのは悪いことじゃない。栄枯盛衰、その軌跡のためにインターネットが機能する場合だってあるだろう。「押しやられた」という感覚の街。もしあれば、取り上げてみたい、とは思う。

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