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新生活の電気工事@牛乳ビルその2

新生活の電気工事@牛乳ビルその2

文:守屋佑一

4月1日の午後。牛乳ビルの電気工事中に僕は別件の仕事で抜けさせてもらった。前日までサラリーマンをしていたというのに、よくもまあやることがあると正直自分でも感心する。僕は7月15日の現時点で10以上の働き口を持っているのだが、4月1日からフルバーストだった。もちろん失業手当なんてもらっちゃいない。

正直いまのところ、どれが一番というのはまだない。ただ農業をもうちょっと頑張ってみたいとは思っている。実は退職したとき、農業収入で月5万はほしいと思っていたが、そこそこいい感じに進んでいる。

くいしんは僕を農家フリーランスと呼んだが、それは割と的確で僕はそれをとても気に入っている。

このとき、電気工事を抜けたのも農業に関するちょっとした仕事だった。

この仕事は、農業の中でもやりたい、という人はそんないないしできる、という人もそんなにいない。ただ、意外と見たい、という人はたくさんいる。そして誰しもが普段からたくさん食べているものに関してだ。

このことを細かく書くと、それはそれは長くなるのでまた別の機会にしておこう。予定よりも時間をかけつつこの仕事を完遂し、このときの戦利品とレモンのジェラートを手土産に牛乳ビルへと戻った。

抜けている間の約2時間。牛乳ビルの工事は進んでいた、はずだが素人の僕にはどこが進んだのかは詳しくはわからなかった。

この電気工事は実はいままでのリノベーションより地味だ。なにせ、牛乳ビルに大切な見栄えとかにはまったく関係なく、ひたすら壁の中をいじっているのだ。もちろん資格を持っている水野さんが主に作業をしているので、僕たちはさらに地味な作業ばかりでリノベーションをやっている感はあまりなかった。

ただ、なんだか工事をガチでやっている感はとても感じたけれど。

それにしても、僕たちが当たり前に使っている電気。生活にないことは考えられない電気。これがこうして、地道な作業によって使えるようにされているなんて今まで考えたこともなかった。そして当たり前だが電気を作り出している大きなものの存在も、月並みだが僕らはあの日まで意識はしていなかった。

なんでも、知ってみて、やってみることは大事だ。この日、電気工事をしたということがいつか必ず役に立つ気がする。

4月1日は夕方に、電気工事を中途半端にして作業を終わりにした。次の工事の時にはいよいよ電気が通る。

※この記事は全文無料の投げ銭コンテンツです。投げ銭はまだまだ完成していない牛乳ビルのリノベーション資金となります。

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