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JAIST合格体験記~2022第2回~

はじめに

タイトルにも記載した通りJAISTの2022年度第2回博士前期課程(修士)選抜試験を受け、合格しました。これから受験される方に向けて私が行っていたことや試験の内容について記します。しかし、この記事の対象者は特に

夏の院試に落ち、これからどうしようという方です。

まだ第1回の院試受験が控えている方で受験に向けた計画やスケジュールについて知りたい場合は他の記事を参考にしてください。そして落ちないように受験勉強に励んでください。上に書いたことに該当しているどうしようもないバカはとりあえず頑張ってください。これを参考にするかは自由です。
一応受験に関したプロフィールを書きます。

  • 大学:地方国立大学理系

  • 学科、専攻:情報系

  • 卒業研究分野:認知科学、認知心理学

  • 技術力:ポートフォリオに載せれるレベルの物はない

  • 出願先:自大、JAIST(第2回)のみ

これ以降はしばらく院試に落ちた時の話が続きます。JAISTの受験対策が見たい方は飛ばしてください。

院試落ち

夏に行われた自大の院試、結果が出た8月某日
合格者一覧に僕の番号がありませんでした。
大学受験でも一度落ちたので気持ち的には正直とてもきつかったです。
院試受ける人はほとんど受かるものだと思っていると思います。実際私もその1人でした。試験は筆記と面接で、筆記試験対策の勉強はしていました。

1ヶ月半前からですが…

これから受ける方はもっと前から勉強してください。余裕ぶっこいていると普通に落とされます。あと私の場合過去問14年分を完璧にするというやり方にしてかなり過去問の勉強をしていましたがこれはやめてください。過去にない分野が出てぼっこぼこにされました。

落ちた後はショックで壁に頭打ちつけたりしてひとしきり泣いていました。ただ、泣いていても仕方ないので家族に報告と相談、これからどうすのかを話しました。
院試落ちた人に用意されているルートは

  • 就職

  • 別の院試を受ける

  • 来年研究生として大学に残り大学院再受験

だとおもいます。まず就職ですがこれは考えていて落ちた後速攻でいくつか
の就職エージェントに登録、大学の推薦も教えてもらいました。ただ、私の知っている限り就職している人は3年の夏からインターンに行って就職をしていたため就職にはそれくらいの時間をかけて行いたいと思い、正直したくありませんでした。他大の院試も、自大に落ちた時点で受かるわけがないと思っていたため断念。研究生ルートかなと思っていました。(家族はこれを許してくれました。すごい幸せ者だと思います。)
っというわけで来年からの進路は研究生、とりあえず忘れるためにちょっと遊んで卒業できるように頑張るぞ!

そんな簡単に割り切れません。将来の不安で頭がいっぱいになり遊ぶこともできません。

もう何かやって集中することで頭をどうにか別のことを考えるor安心させる必要があると考えました。しかしどうしよう、何をやろうと思っていた時に友人に「記念でもどっか受けてみたら?」と言われました。まあ確かに記念としてどっか受けるか、と考えて大学院を色々調べました。そこで見つけたのはJAISTとNAIST。この2つは存在としては知っていました。ただ、詳しく調べたことはありませんでした。そこで、実際に調べてみたらなんと、JAISTには私にとってとても魅力的な研究室がありました。しかも試験は小論文の提出と面接のみ。この2つだけというのは人によってはとてもいやだと思う方もいらっしゃるでしょうが私にとっては筆記が本当に嫌だったためこれはとてもありがたかったです。NAISTは色々見てみましたが興味のある研究室があまりなく、また、試験で使われるGPAとTOEICのスコアの合格点がネットで言われていた点数に比べて低かった(私のGPAは約2.5、TOEICは640)ためNAISTは受けませんでした。
JAISTを受けると決まってからは早かったです。その日に研究室の先生とも相談して希望先の研究室にメールで連絡、2日後にオンライン面談をしました。教授と話す際には事前に論文を読んでくるといいと思います。私は特に役立ちませんでしたが。

受験対策 小論文&エントリーシート

まず小論文。ここで書くテーマは希望先の教員と話してざっくりと決めました。向こうも慣れているのでたぶん皆さんもそうなると思います。また、その際に添削をしていただけることを承諾してもらいました。これも相手は慣れているためすんなり受け入れてくれると思います。その後は主に大学の所属している研究室の教員に相談や添削をしてもらいながら書き進めました。この時JAISTの教員には添削は1度だけしてもらいましたが大学の教員には10回以上してもらいました。とてもありがたかったです。
小論文の書き方についてはあまり言えることがないため他の方の記事を見ていただいた方がいいと思いますが、1つだけ。小論文には研究動機や背景、新規性を重点にして書き、実際に実験で使う手法などの具体的な実験内容は100字にも満たないレベルでしか書いていませんでした。これは専門外だから適当なこと言って面接でほじくられても困ると思い書きませんでした。そもそも学ぶために行っているのに研究についてすでに詳しくなっている意味はないでしょうし。

次にエントリーシート。これは提出する3日前くらいに適当に書きました。皆さんはやめましょう。それでも減点されそうな変なことは書きませんでした。志望動機はJAISTが志望している研究分野で研究するにあたり最適な場所、みたいな書き方をしました。これはあくまで予想ですが余程詳しくない限りは「最先端の設備が使えるから」といった研究機器についての記述は控えた方がいいと思います。面接で「どんな機材使いたいの?」と聞かれたらその一撃で沈みます。この質問に答えれないならやめましょう。また、過去に「志望動機は何?研究設備以外で」という質問が出ていたらしいです。
それと得意科目の欄には数学系は書きませんでした。面接で聞かれるケースがあるため答えたくないと思い、聞かれにくい(聞かれるとしてもどんな内容だったかくらい)プログラミングやハードウェア設計と書いていました。

受験対策 面接

最後に面接対策。発表資料が出来上がったのは本番の2週間前ほどでした。これは第2回を受ける方ならわかると思いますが卒業研究で忙しくなってきます。卒業研究をやったり、小論文の研究テーマに関連した論文を読んだりしていたため遅くなってしまいました。資料を作った後は研究室の教員に相談して添削をしてもらったり発表練習をしました。小論文の時もですが私の場合は指導教員の先生にはとてもお世話になっていました。人によっては他大の院試受験には肯定的でない場合もあります。そんな中でこのように面倒を見てくださったのはとてもありがたかったです。発表資料については小論文の内容を少し広げたもの、かつ記載内容は少し簡潔にして口頭で捕捉する感じにしていました。デザイン等は凝ったものにしなくていいと思います。学術的な発表の資料を見ればわかりますが結構世に出回っているものは意外と簡素です。
数学や英語の対策は少しだけしました。数学は微積や線形の基礎的な部分が聞かれると界隈?では言われており、自大院試で対策勉強をしていたので確認程度に。英語は自己紹介と研究テーマの英語での言い方だけ考えてそれを覚えました。
質問対策はされるであろう質問を思いつく限りリストにして、その答えをあらかじめ考えて覚えました。数は15個くらいです。あとわからなかったとき用の答えも用意しました。

あとオンライン試験の場合はカンニング対策としてその時使う机をきれいに片付ける必要があります。物でごった返している場合には頑張って片づけてください。

本番

私は夕方に受けました。本番の手ごたえはかなり良かったです。研究テーマについて3人中2人から直接お褒めの言葉をいただき、残る1名の方にも満足していただけたように見えました。実際に聞かれた質問を書きます。ただ、1、2個忘れてしまいました。すいません。

  • 最初に言ってた研究動機から最終的に離れてる気がしたけどそれは大丈夫?

  • 技術的な新規性はどこ?

  • 〇〇(研究で扱う題材)以外にはしなかったの?

  • JAISTを受けた理由は何?

  • 発表で言ってた先行研究について簡単に教えて(3つ)

  • この研究の社会的な意義は何?

  • 研究以外でやりたいことは何かある?

  • 研究テーマについて2問(これについては研究テーマがばれてしまうので伏せます。すいません。)

このリストを見てわかるように研究テーマに関する質問がほとんどでした。時間的には質疑応答の23分のうち20分が研究テーマに関する話。ほとんどが予想していない質問だったのでちゃんと煮詰めておかないと詰みます。面接で聞かれたことにはすべて答えることができました。知識系の質問や英語は聞かれませんでした。

最後に

本番の2週間後ほどに結果が出て無事合格していました。JAIST受験は始めたのが8月からだったので大体2ヶ月間でした。本来ならこれはやめた方がいいです。ちゃんと4月あたりから準備をしましょう。倍率は結果から察するに2倍ほどです。自大の院試の倍率より高いですし普通に落ちます。もう全入ではないのでしょう。

院試に落ちたあなた。あなたの気持ちは痛いほどわかります。ただ、まだ道は残されています。私もまだ大学院に入学する前なのでどうなるかわかりませんが落ちた時に比べたらとても幸せです。悔しい気持ちをバネにして頑張ってください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。初めて記事を書いたので日本語が変だったり誤字があるかもしれません、内容も分割すべきだったと思います。温かい目で見ていただけると幸いです。クリエイターへのお問い合わせがあるらしいです。質問があれば送ってください。質問に気づいたら返事します。返事できなかったらごめんなさい。

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