Detroit: Become Humanプレイ後メモ:私の選択とアンドロイドの運命

今更と言われるかもしれないが,Detroit: Become Humanというゲームをクリアした.
といっても,1週目を終えたばかりだ.すべての謎を回収できたわけでなく,キャラクター全員が幸せになる結末を見たわけでもない.

だがしかし,このDetroit: Become Humanというゲームの良さを語りたくて仕方ない私はこの記事を書くことにした.
もし未だにプレイしたことのない人がこの記事を読んでいれば,ぜひDetroit: Become Humanをプレイしてみてほしい.
今までのゲームで味わったことのない選択肢の重みを味わうことができる良いゲームである.


キャラクターと共に乗り越える葛藤

良くも悪くも,多くのゲームではプレイヤーは”第三者”である.
いや,それはこのゲームでも違わないが,Detroit: Become Humanでは葛藤を乗り越え選択するのはプレイヤー自身だ.

このゲームで要求される操作は,ほとんどが選択だ.
プレイヤーの選択によってキャラクターの行動や,思想や,物語に変化を与える.

誰を助け,誰を見捨てるのか.絶対に暴力は振るわないのか,必要なら暴力も用いるのか.
プレイヤーは物語の中で何度も,何度も選択を強いられる.
物語の途中で意見を曲げても良い.最初に選んだ選択を貫いたって良い.

プレイヤーである自分にとって,あるいはキャラクターたちにとって最善である選択を模索するのがDetroit: Become Humanなのである.

選択を待ってくれない

このゲームは多くの場合,選択を悠長に待ってはくれない.

仲間がピンチに陥ったとき,自分の目的のために動くのか,それとも仲間を助けるのか選ぶことになる.

この時,プレイヤーはたったの数秒で選択しなければならない.
私がプレイしているとき,とっさに選んだ選択肢が間違いだったかもしれないと後悔の念に何度も苛まれた.

だが,これこそがこのゲームを面白くしている最大の要因かもしれない.
大事な選択を急かされるせいで,プレイ中何度も,別の選択肢を選ぶべきだったという後悔に直面する.
しかし,これによってプレイヤーは,ゲームのキャラクターと同じように葛藤や苦悩を乗り越えるという体験ができるのだ.

自分だけの物語を作り上げる

このゲームは1週目をプレイし終えたら満足する人が多いだろう.
それは自らの選択によって物語を作っていくというこのゲームだからこそだ.
どんなゲームも誰かと感想を共有したいと思うものだが,このゲームほど強く願ったことはない.

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