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ハオルチアの水やり頻度はどのくらいが理想?ベストタイミングで元気に育てよう!

ハオルチアは比較的育てやすい多肉植物です。
しかし、元気に育てるうえで気をつけることに「日照・風通し・水やりなど」があります。
特に注意が必要なのが水やりです。水やりの量を間違えると、短期間のうちに元気がなくなり腐る可能性も。

そうならないためにも「ハオルチアを元気に育てるための水やりのベストタイミング」を解説。

ぜひ、かわいいハオルチアを育てるための参考にしてください。


ハオルチアの魅力

ToriDoriみどりで育てるハオルチア(アトロフスカミュータント)

ハオルチアの魅力は、その見た目の可愛らしさです。

日の光が当たるとキラキラ光り、透き通った葉を持つ「軟葉系」と、ゴツゴツした力強さを感じさせる「硬葉系」の2種類に分類されます。
比較的手をかけずに育てられる気楽さと、見た目の可愛らしさがお部屋に癒しを与えてくれるハオルチア。このハオルチアの魅力が注目されています。

ハオルチアの水やりについて


ハオルチアは鉢で育てるのが一般的。
さらに、元気で可愛らしいハオルチアを元気に育てるためには「日照・風通し・水やり」が重要です。
とくに水やりの頻度には注意が必要で、ToriDoriみどりではハオルチアやエケベリアを元気に育てる際には以下の水やり回数を推奨しています。

  • 活動期(春・秋):月3回ほどの水やりが目安

  • 休眠期(夏・冬):月1回ほどの水やりが目安

  • 土が完全に乾いたことが確認できたら「鉢のたっぷりの水やり」

活動期と休眠期では水やりのタイミングが違います。さらに近年ではいつまでも暑く、夏がいつまでか・・・。困ってしまう環境になってしまいました。目安として朝の冷え込みが強くなったと感じ始めたら秋と思ってよいかと思います。

活動期(春・秋)のタイミング


ハオルチアの栽培に適した気温はおおよそ15〜20°Cです。そのため、春と秋が活動期となります。

  • 活動期
    土が完全に乾いたらたっぷりの水をあげましょう。
    ここで注意が必要なのは、葉にかからないこと。葉に水がかかってしまうと、葉と葉の間に溜まった水が蒸発できず蒸れて病害虫のリスクが高まるからです。葉に水がたまったときは、エアブロアで吹き飛ばすなどをお勧めします。

  • 休眠期
    夏・冬の休眠期は、月に1回程度の水やりで様子を見てあげてください。頻繁な水をあげは根腐れの原因です。
    この時期は成長が停滞するため成長が鈍化。活動期と同じ頻度・量の水をあげてしまうと、水を吸収しきれずに根っこ部分に水が溜まりやすくなるので、十分に注意しなければいけません。さらに夏季は湿度も高く、カビが発生しやすい季節。より気を付けてください。

水やりしすぎると根腐れを起こすので要注意

根腐れによって軟腐病となり枯れたハオルチア

ハオルチアは葉がぷっくりとしており、その厚い葉に水と養分を溜め込んでいます。
これは雨量の少ない砂漠地帯で生き延びるために、ハオルチアをはじめとした多肉植物たちが得た特殊スキル。ハオルチアからしたら、ちょっとの水切れくらいヘッチャラなんです。そのため、水あげをし過ぎると根腐れを起こしやすくなるため注意してください。

根腐れを起こさないための対策としては「土づくり」が重要。
水はけがよい土を選びましょう。「多肉植物用の土、観葉植物用の培養土」が適度に空気を含み、ハオルチアを育てる土に適しています。

葉がシワシワ・土がカピカピになってから水をあげる


夏の終わりの断水中のアトロフスカミュータント

ハオルチアを元気に育てるポイントの1つが「葉がシワシワ・土がカピカピになってから水をあげる」です。

活動期の春・秋であれば、月に3回の水やり(1週間に約1回ほど)を1つの目安にしてください水やりはたっぷりと与えることで、鉢内の空気も入れ替わります。
土が水を吸収する「キュルギュルル」という音が聞こえるくらい土が乾燥してからの水やりがベストタイミング。

なお休眠期の夏・冬は月に1回程度の水やりにとどめておきましょう。

ハオルチアが元気がなくなってしまった時の対処法


ハオルチアは砂漠などの乾燥地帯で自生するため、多少の水切れでも枯れない丈夫な一面があります。
しかし、水をあげすぎると枯死とは別の要因で弱ってしまう、繊細な側面も持ち合わせている繊細なタイプの多肉植物です。

一般的な観葉植物の場合は「弱っている、、、!」と感じたら一旦は水やりをして様子を見ることがありませんか?
多肉植物の場合、弱っている原因が水の上げ過ぎ・蒸れなど、少し注意深く観察してあげないといけません。

「この子、最近なんだか弱っているな、、、」と感じたら、慌てずに起き場所を変えて日光の量や風当たりの時間を調整。じっくり・ゆっくりと様子をみてあげてください。

水をあげても葉がしわしわの場合は一旦水やりをストップ


新葉から水を吸い上げます。

水やりは「ハオルチアや他の多肉植物の葉がシワシワになった際に水やりをしましょう」とお伝えしましたが、水やり後もしわしわが戻らない場合は一旦水やりをストップしてください。

この現象は主に休眠期の夏場と冬場に起きやすいです。
水のあげすぎで、根元に水が溜まって蒸れている可能性があります。茎や根元のムレの原因には、病害虫が発生しているケースがあるので、茎元などをしっかり観察してください。かび臭くないか、においをかぐことも重要なヒントになります。

<対処法>

  • 病害虫がいたら薬剤を使って駆除する

  • 株を鉢ごと水に浸して病害虫を駆除

  • 風通しの良いところに置いて様子を見る

落葉するようになったら日光不足に注意


ハオルチアの葉は日焼けするため直射日光を避けてあげますが、日光不足になると葉が徒長するなどの症状が見られます。
症状が出始めたらすぐに置き場所を変えるなど、過度に日光を避けないように注意しなければいけません。
明るさは10,000lux程度が良いとされています。ちなみに直射日光は約50,000lux、学校の教室は約6000lux。

  • 春・秋の活動期期
    風通しのよい日向に置いてください。ただし日差しが強いときは少し窓際から離れた場所に移動してあげましょう。

  • 夏・冬の休眠期
    風通しの良いやや日陰に置いてください。
    また冬場は暖房の風(乾燥)に注意しつつ、冷気を避けて日の光が当たる場所においてあげることをおすすめしています。

葉や葉元がしわしわになったら水をあげる


たっぷり水を吸ったハオルチアはまるで宝石!

活動期の春・秋に、土が乾燥して葉や葉元がしわしわになっていたら水をあげてください。活動期の水あげの基本は「月に3回ほど」です。
ハオルチアは葉に十分な量の水を溜めているので、葉先や葉元がしわしわになってきた」と感じたら水やりのタイミング。水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいますが、過度な断水は枯れてしまう原因になるので慎重に観察しましょう。

夏・冬の休眠期は月に1回ほどの水やり頻度で、活動期からの変わり目時期には徐々に水やりの頻度を調整してあげることが大切です。

ToriDoriみどりがおすすめするハオルチアの種類

ハオルチアには、実にさまざまなタイプが存在しています。
ToriDoriみどりでは「世界の希少な多肉植物」をスローガンに可愛らしい魅力的なハオルチアを取り扱っています。

ハオルチア:玉扇(ぎょくせん)


玉扇「白亜」 透き通った広めの窓と放射状にうっすら延びた維管束が特徴。


玉扇は扇を広げたような肉質の葉が特徴です。
玉扇を見たら、まるで切られてしまったかのように感じる姿が独特の種類。
さまざまな種類があり、多肉植物愛好家の間でも人気なハオルチアになります。葉のフチの鋸歯の様子、維管束の模様等によって楽しみます。

ハオルチア:万象(まんぞう)


万象「夕焼雲」 小ぶりな茎が集まる。葉が紅葉しやすいことから。

万象は、成長が非常にゆっくりな品種で、じっくり育てる楽しみがあります。
玉扇と同じように、葉は太くて丸い部分を切ってしまった形が特徴的で、常に人気の高い品種です。
半透明の窓が印象的で、透き通った緑に細かい模様が散りばめられています。葉のフチの鋸歯の様子、維管束の模様等によって楽しみます。高級品に属し、価格が高いのも人気です。

まとめ:ハオルチアの水やりのタイミングは時期によって様子を見ながら行いましょう

ハオルチアの水やりは、活動期と休眠期で水の量や頻度が異なります。

  • 成長期
    土が乾いたら鉢の1/3の水をあげる。水あげの頻度は月に3回ほどで、葉っぱ同士の間に水が残らないように注意してあげてください。

  • 休眠期
    夏・冬の休眠期には月に1回程度の水やりで十分です。水をあげ過ぎると根腐れが起こってしまいます。

水やりはハオルチアの様子を観察しながら、季節などによってタイミングを調整してください。ハオルチアを含む多肉植物は、丁寧に育ててあげると、元気にすくすく育ったり紅葉したり、魅力が増します。
ぜひ、ToriDoriみどりで推奨している育て方を参考に、かわいいハオルチアを育ててみてはいかがでしょうか。


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