見出し画像

塩化コバルト紙(水と反応したときの色・色が変わる仕組み・使い方)

理科で、実験結果を考察するとき、があるかどうかを調べるものが塩化コバルト紙です。

例えば、炭酸水素ナトリウムを加熱すると、水と二酸化炭素と炭酸ナトリウムに分解しますが、水ができたことを塩化コバルト紙で確認します。

水があると、塩化コバルト紙は青色から赤色に変わります。

★水があると塩化コバルト紙が青色から赤色に変わる理由

塩化コバルト紙は、塩素とコバルトの化合物である塩化コバルトを、ろ紙にしみこませたものです。

塩化コバルト自体に、乾燥しているときは青色で、水分を吸収すると赤色に変わる性質があります。

塩化コバルト紙の場合、乾いているときはろ紙に含まれている塩化コバルトが青色なので塩化コバルト紙も青色であり、水分がしみこむとろ紙に含まれていた塩化コバルトが赤色に変わるので塩化コバルト紙も赤色に変わります。

余談ですが、タンスなどの水分を吸収して乾燥させるために使われる乾燥剤シリカゲルにも塩化コバルトが混ぜてあり、使い始めは青色、水を吸収すると赤色に変わって使用期限を知らせてくれるようになっています。

★純粋な水があるときだけ色が変わるわけではない

塩化コバルト紙が青色から赤色に変わるのは、ろ紙に含まれていた塩化コバルトが水と反応して青色から赤色に変わるからです。

純粋な水でなくても、いわゆる水分があれば水を吸収して青色から赤色に変わります。

したがって、他の物質が溶けている水溶液にふれても、塩化コバルト紙は青色から赤色に変わります。

★塩化コバルト紙をあつかうときの注意

空気中に長い間出しておくと、空気中の水分と反応して色が変わってしまいます。
塩化コバルト紙の入った容器は、乾燥剤と一緒に、密閉された場所に保存しておきます。

塩化コバルト紙は、手についた水分と反応しないように、ピンセットで持って取り扱います。

塩化コバルトには毒性があります。
塩化コバルト紙をなめたりしてはいけません。

★塩化コバルト紙とリトマス紙

塩化コバルト紙はろ紙に無機物の塩化コバルトをしみこませたもの、リトマス紙はろ紙に有機物のリトマスゴケの汁をしみこませたもので、ともにろ紙でできているので見かけは似ています。

しかし、塩化コバルト紙は水分があるかどうかを調べるのに用い、リトマス紙は水溶液が酸性かアルカリ性かを調べるのに使います。
その用途はまったく違います。

俊英塾代表。「塾学(じゅくがく)」「学道(がくどう)」の追究がライフワーク。隔月刊誌『塾ジャーナル』に「永遠に未完の塾学」を執筆中。関西私塾教育連盟理事長。