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(2)鳥爺DJ奮闘記「テンションが上がる理由?」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

再建する「カラーズ」という店名のディスコには、スタッフが6名いました。
DJが2名、カウンター&厨房に2名、そしてホールに2名。
カウンターやホールは男性で、当時「黒服」と呼ばれていました。

この時代は「マハラジャ」という全国展開のディスコの出現が一大ブームを引き起こしていました。
そこで持て囃されていたのが「黒服」の存在です。

「黒服」=「イケメン」といった感じでしょうか!?

なので、その頃の「DJ」は存在が薄い状態でした。

さて当時人口10万人も満たないこの街にも、ディスコブームがやってきました。
しかし、ブームはブームです。いつかは冷めてきます。
その時代の流れを見誤るとたいへんなことになってしまいます。

それが今回のディスコでした。
マハラジャでディスコが大ブームのとき、カラーズの前のディスコ「万華鏡」には長蛇の列ができました。
人が入りきれなくて、時間制で入場制限をしたくらいです。
そこで経営者側はもっと大きなディスコということで、約3倍の広さがある今回のディスコ「カラーズ」をオープンしました。

仮に今まで50人が入れるお店で50人入れば満員です。
お客様は「満員だったよ」と言います。
でも、3倍の広さに50人が入れば満員とは言えません。
同じ人数でも「お客さん少なかったよ」という評判が流れます。

ディスコは人は少ないとテンションが上がらないそうです。たくさん人がいて、盛り上がると、若い人たちに教わりました。
世の中のディスコブームが去りつつあるときに、そんな評判なども影響して急速に客足が遠のいたようです。
ディスコを再建すると意気込んで来ましたが、これは相当難しいということがわかってきました。

しかも ディスコの再建ということで支援に乗り出しましたが、帳簿を見るとかなりの額の借金がありました。
最近の売上や、ディスコブームの陰りなどから考えて、再建することは難しいという結論を出しました。
結婚と離婚は結婚するより離婚するほうが大変と言われています。
会社も創業するより廃業するほうが何倍も難しいようです。

今回、私の使命は再建ではなく廃業という道を選択し、それを実行する方向に舵を切りました。
しかし、いざその方向で進めていくと大きな問題がいくつもあったのです。

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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