いつもありがとうございます。鳥爺です。

「だけどハラくんは、DJだよ」

と、言うと今まで黙って聞いていたキミコが、びっくりすることを言いました。
しかし、この一言が私の気持ちを変えたのです。

「だから何？　辞めたい奴は、辞めればいいのよ」

私とカオルのやりとりを黙って聞いていたキミコが、厳しい口調で言いました。

「だけど、退職金代わりにクラブを欲しがっているけど、それはどう思う？」と私。

「そんなもん、あげちゃいな」

とキミコの口から爆弾発言です。
クラブをあげちゃうなんて、そんなもったいない。せっかく利益を上げているのに。
それにキミコは他人事だと思って好き放題に言っている。
と、心の中でつぶやきました。

そんな私の心の中を推測したのか、

「もったいない、と思っているんでしょ？」

そして、

「そんなせこい気持ちで、ディスコ立て直すことができると思ってるの？」

怖っ！？

１円でも無駄にできない気持ちでしたので、たしかにせこいかもしれません。

「クラブの利益で何とかしようと思うより、ディスコだけに集中したほうがいいんじゃない」

ここまでのやりとりを、知らない人が聞いていたら、どっちが年上かわからない会話かもしれませんね（苦笑）。
キミコから言われたことは経営的にはどうかと思いました。
しかし八方塞がりの私には説得力がありました。

たしかにハラくんが辞めることで、退職金代わりにクラブをあげる、あげない等、これから交渉が始まります。
こんな状態であれば、あとでシコリが残りそうです。
当然ハラくんファンのお客様は確実にディスコから離れていくでしょう。
ここで気前よくクラブをあげることで、ハラくんと対立するより、協力関係が生まれるような気がしました。

キミコの提案に私の気持ちが傾いた時、さらに続けて爆弾発言がありました。

（つづく）

今日も素敵な一日になりますように(^o^)／