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マシンガンズ・衣笠祥雄・俺が世間に向いてない理由

THE SECOND最大のスター、マシンガンズのラジオを聴いてるとやたらに古いプロ野球の話題が出てくる。そこそこおじさんのコンビだとしても、にしても、古い。"安打製造機"で谷沢の名前出てくる?滝沢が中日ファンで、話題になる選手が80年代の中日っていうのも2000年以降のパ・リーグしか見てこなかった30歳の俺には不透明で面白い。俺もいつか、ショートのイメージが強い川崎宗則はブレイクした2003年においては故障した小久保の穴埋めでサードを守ってたとか、サファテ以前の外国人クローザーといえばペドラザとか、そういうのを昔話として語れるのだろうか。既に20年も経っている。

そのラジオの中で衣笠祥雄の名前が出た。これもまた古いな〜といじる滝沢に対して西堀が「国民栄誉賞なんだから名前出してもいいだろ!」ともっともな返しをする。そっか、衣笠祥雄って国民栄誉賞もらってるんだった。試合に出続けた"鉄人"として。今の国民栄誉賞って、「休まず試合に出続けた」ことが評価されての受賞となることって、現代にも有り得るんだろうか。あの時代だったからこそ評価されたんだろうなと思ったがそのすぐあとに、そもそも国を代表して誰かに"賞"を与えるような立場のやつなんて、世代交代しても価値観はあの頃のままだろうな、と考えが変わった。いつの時代もある程度はそういう皆勤による数字での存在感を求める奴らはいるし、そういう奴らは権威を持つのに向いてる。周りから見てというより、本人がストレスに感じないだろうから。スケールの大きな世界だけでなく例えば部活みたいな身近なコミュニティ(30なのに部活の話をする)なんかにおいても、居ることが評価に大きな影響を持つことはずっと続いていくんだろうな。居る、には基本的な意味での体力がいる。やはり何をするにも、そして何かを得るにも、体力って必要だしそういう人が求められてるんだな。無理すぎる。

以上を踏まえて今も衣笠みたいな選手が国民栄誉賞をもらう可能性は全然ある。だけど本質としてプロ野球の在り方自体が変わってきてるから、実はこれも王貞治の868本と並び立つようなアンタッチャブルレコードになっていると思う。鉄人は二度と現れない。


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