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#コラム

池袋ぐるめぐり

池袋ぐるめぐり

池袋が好きです。
慣れるとダンジョンのようで面白い駅。
屋上でぼけーっとできる西武デパート。
1300円で映画を2本観れる新文芸坐。
日本で一番大きい8階建のジュンク堂。
安い・美味い・量が多いの揃ったグルメ。
魅力を伝えたく、おすすめのお店ご紹介。

ドリームコーヒー

玉子トーストも美味しいのだけど
最近はシンプルなバタートーストも好きです。
コーヒーとセットで380円。税込みという愛。

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この悲しみの世に

我が心の友に薦めてもらった本。

いきなりシナイ山を登るところから始まる。これは神の楽園を追放されたアダムとイヴの物語なのだろうか。有名なモーゼの十戒には次のようなものがある

「隣人の妻を欲してはならない」

愛は時に掟を破り、神に背く。インドの聖者と呼ばれたラマナ・マハルシは「隣に住む人妻が魅力的で間違いを犯してしまいそうで恐い」と相談に来た信奉者に対してこう言った。「たとえ間違いを犯したとし

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動物化していく日本人

動物化していく日本人

さて、日本のニュースは最近話題が豊富すぎますね。中でもひどいなと思うニュースは熱中症によって児童が死亡していく事件。大概教師が水も飲ませないという謎の指導のせいだ。そういえばその昔私も日本の小学生だったころは「水は授業中に飲まない」という謎の規則があったことを覚えている。幼心にして、教室内で水を飲んではいけない理由が全くわからなかった。(私がいた小学校は、港区だったということもあり親のパワーが最強

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マチネの終わりに



遅ればせながら、ようやく読み終えた。クラシックギタリストと美人ジャーナリストの切ない恋愛小説。だが、これは単なる恋物語として読むのではなく、おそらく多くの人にとって忘れかけていた優しさや純粋な感情をそっと届けてくれる手紙のような役割を担っているのかもしれない。特にあの震災以来、日本人はとても疲弊してしまっている。自分では気づかないほどに

主人公の蒔野と僕の年齢が割と近いことやギタリストという

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我が子の「異常性」を、受け入れる準備を。

我が子の「異常性」を、受け入れる準備を。

「我が子をどう育てるか?」は、子を持つ親なら誰しも1度は頭を悩ませる問いでしょう。

私は1歳10ヶ月の子供がいるのですが、そんな幼い状態でも常にぼんやりと自分に問いかけてしまいます。

その答えを出すヒントを、先日公開された塩谷舞さんの記事から見出せたような気がしました。

なんと塩谷さんは小学4年生の頃からパソコンとインターネットを使いこなし、オンライン上で友人を作っているんですね。

インタ

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サラリーマンより自営業のほうが幸福度が高いことと、人は好きなことしか熱中できないこと

サラリーマンより自営業のほうが幸福度が高いことと、人は好きなことしか熱中できないこと

※祝日は読む人が激減するので、個人的な話を。

橘玲の『幸福の「資本」論』がすごく面白かったので、僕に関係している箇所だけ、ここで紹介します。

まず、サラリーマンより、自営業の方が「幸福度」が高いそうです。

これ、自営業の方が、「やりがい」があったり「自分が好きなことができる」だけではなく、「時間(いつどれだけ働くか)」と「人間関係(誰と働くか)」を選べるから、なのだそうです。

人間は「親し

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「結婚制度をどう思いますか?」に答えました。

※水曜日は質問に答えています。

【質問】
林さんこんにちは。ひとつご相談させてください。

私は26歳で、もうすぐ付き合って1年になる10歳上の彼がいます。お互いとても大切に思い合っていて、ずっと一緒にいたいと思っています。私はその気持ちを表したい、ですとか、周囲に関係性を認めてもらいたい、という気持ちがあり、いずれは結婚したいと思っています。

しかし彼は、日本の現行の結婚という制度に一切

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美醜に関するコンプレックスは、今も全然消えないけど

美醜に関するコンプレックスは、今も全然消えないけど

美醜に関するコンプレックスは、40代になった今でも全然消えない。と最初に言っておく。

高校生の頃は美側の人間じゃなかったけど、自分のことに忙しすぎて男の子に選ばれたい!と思うことがあまりなかった。

モテたい!とか言ってたけど、それ以上に友達と遊んでいるのが楽しかった。共学なのに女子校のような生活をしていた。だから自分が可愛くない側の人間だとちゃんと自覚したのは、大学に入ってからだろう。

この

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限界の足音

「Twitterのフォロワーがひとり減って、あれ、と思ったらインスタもひとり減ってて、2日前のLINEも既読にならなくて、あ、切られたって思ったの」
アイスココアをストローでぐるぐるとかき混ぜながら彼女は言う。「切られた」と私がつぶやくと、「うん。音信不通」と射抜くような目でこちらを見た。

よく陽の当たるテラス席だった。友人は彼氏が1年間の交際のなかで一度も怒ったことのない温厚な人だったこと、学

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エンドロール論

映画のエンドロールをみんな最後まで見るだろうか?

私は見ない。

余韻に浸る時間だってのに、なにいそいそ立ち上がって帰ってんだ?お前ら本当に映画見たのか?

とか言ってる人もいるだろう。

映画の余韻ってだって帰りのエスカレーターとかでできません?

映画館を出たら魔法が覚めてしまって余韻なんてないんだったら、それまでの映画だったんだ。だいたい、「良い映画」って言うのは私の中で

”何かを猛烈に

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年間のメンタル変動

年間のメンタル変動

4月

桜のおかげさまで、幼き頃の記憶などが蘇りモラトリアムに陶酔。だいたいメンヘラってるのでこの時期の私には会わないほうが◎。

5月

若葉が芽吹く頃、私も夏への全力スタンバイ。秋〜冬にかけて溜め込んだ毒素を浄化し、身の回りを整理整頓するなどで整え、夏のために身を清める。

6月

来たる夏への隠せない躍動。激しい湿気による髪の毛のうねりすら気にならない。もはや、なんでもいい、そう夏が来れば。

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ヴァレンタインデイに、女性のお客様にお花を「どうぞ」とするサービス

ヴァレンタインデイに、女性のお客様にお花を「どうぞ」とするサービス

これ、何度も言ってるのですが、bar bossa、12月24日と、2月14日は結構ヒマなんですね。

「ええ? どうして?」ってよく言われるのですが、まあ考えてみてください。そういう日にbar bossaに来たいですか?

そういう日って、若いカップルは、大きい箱のレストランとか、夜景が見えるバーとかに行くんです。

で、ちょっと交際期間が長い、年齢も少し上のカップルは「いやあ、街は混んでるから、

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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

※日曜日は読む人が激減するので音楽のことを。

ある男性の友人が「ちょっと手が届かないくらいの女性」に片思いばかりしているんです。

理由を聞くと、「ギリギリ手が届かないくらいの女性に片思いをしていると、いい作品がかける」のだそうです。

なるほどですよね。あらゆる芸術作品、あるいは表現活動は、「ギリギリ届かないところへの片思い」というのが、一番切なくて、優れた作品を生み出すような気がします。

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さよなら、こじらせ女子

さよなら、こじらせ女子

「お前は俺が考える、現代のこじらせ女子だ」

伸ばしきった長髪を結び、下駄を履いて登校するような同級生に突然そう言われた。

「はぁ?」

その時、私は過労死寸前で休職中。心療内科に通いつつ、映画やアニメを見ては死にたい衝動を抑えているニートだった。

「とりあえずこれを読め」

2011年当時、AVライターとして活躍していた雨宮まみさんの『女子をこじらせて』という本だった。

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