ユーラシア大陸横断日記32 ギリシャからイタリアへ
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
アテネから鉄道を利用し、ギリシャ南西部の港町パトラ(Patra)に到着しました。イタリアのブリンディジ(Brindisi)行きのフェリーチケットを買い、イタリアへと進みます!
前回はこちらです ↓
イタリアへ!
フェリーの出発は午後。お世話になったユースホステルをチェックアウトし、しばらく荷物を置かせてもらって時間を待つ。
ユースホステルからフェリーターミナルまでは歩いて5分ほどの距離なので、ゆっくりしながらパトラでの最後の時間を過ごした。
ターミナルに移動してフェリーに乗船。
定刻になり、フェリーはパトラのターミナルをゆっくりと離れてイタリアのブリンディジへと進んでいく。
↑ フェリーから。離れていくパトラの街です。たぶんユースホステルも写真に写っているんですが、どれかはわからず…
所要時間は16時間。イタリアのブリンディジへは翌早朝の到着予定。
紺碧の地中海はほんとうにきれいで、そして穏やかだった。自分がいま歴史に名だたる地中海を船で渡っているっていうのはなんだか不思議な感覚がする。
デッキに出ると風が気持ちよくて、まさに深夜特急の「Breeze is nice」。
船室やベッドもあてがわれない最安のチケットだったので、誰もいないがらんどうの船内シアターで一夜を明かした。
翌朝デッキに出るとちょうど朝日が見え、輝く地中海が本当に美しい。
イタリアのかかと ブリンディジ
朝日の中、船はほどなくしてイタリアのブリンディジ港に到着。
入国の手続きも驚くほど簡素で、ちょっと拍子抜けするくらいだった。
港はだいぶ郊外にあるようで、ここからブリンディジ市街へは結構距離がありそうだったけど、バスも見あたらなくてとりあえず歩いてみることにした。
↑ 早朝のブリンディシに到着。ここから歩いて街の中心を目指しました。
ところが、これが大失敗…
行けども行けども海沿いの山道を進んでいくばかりで街らしきものが見えてこない。
おまけに、途中で道が2つに分かれている。たぶん間違えたら市街へはたどり着けないだろう、、あせる。。
フェリーターミナルでちゃんといろいろ聞いておけばよかったなと思っても、この道を引き返すのもなかなかしんどい。
う~ん、どうしたものか…
すっかり困り果ててどうしよう、ってなっていたところに、小さな乗り合いバスが通りかかってドライバーさんが声をかけてくれた。
見ると、一緒にフェリーに乗っていた見覚えのある人たちが。
ターミナルで待っていればバスがあったのか…。ほんとちゃんと聞けばよかった。なんというかイタリアに着いたのがうれしくて、わくわくしてとにかくずんずん進んでしまっていた。
でもとりあえずは助かった。ほんとうに助かった。どうやらバスはブリンディジの鉄道駅のところまでいくらしい。
終点の鉄道駅近くで降りて、ここから事前に調べておいたユースホステルまで歩く。
街は大きなカーブを描く湾のようになっていて、ユースホステルはこのカーブをぐるっと回った先にあった。
↑ ぐるっと囲む湾の中にあった要塞みたいなやつ。
これもまたなかなかの距離で、歩いて40分くらいかかったのではなかろうか。それもなんとか無事に到着し、チェックイン。
ドミトリーに泊まる場所を確保できた。
フェリーを降りてからかなりの距離を歩きいろいろと見てきたところだと、ここブリンディジは観光地的な要素は全然なさそうで、地元の人たちの日常の暮らしがゆっくりと続いているかんじ。
そんなイタリア初めての街、ブリンディジでの日々が始まる。
こちらに続きます ↓
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