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スパークル・スパークリング

起きぬけに一気に春だな、と感じた朝。4月1日月曜日。
今日からキリ良く、朝ドラがリニューアル。『虎に翼』がはじまる。
キャストが豪華で面白そう。
ということで初回しょっぱなのBS回を視聴。
で、気がついた。

仕事柄、ローンチやオープニングに関わることも少なくない。
でも思えば最近は、なんかぬるっとローンチしたな、と思う現場が多かったのね。
一生懸命やったわりに、手放しの開放的なやり切った感が(あんまり)ない。私に、だけじゃなくて周囲にも。

個人的には、どんな規模であれ、ローンチとかオープニングには強力炭酸シャワーみたいなスパークリング感が必要だと思ってるんだけど、ここ数年で4回もオープニングやったのになんか薄かったなー。
うーん。
今さらながら、もったいないことをした。とちと後悔。
仕事としての仕上がりに想うことがあっても、周囲と温度差があったとしても、とにかくオープニングの瞬間だけはスパークリングにもっと没入すればよかった。
ひとつの現場なんて自腹でスタッフTシャツ作って配ったりしたけど、どこかでちょっと遠慮して、自分でスパーク感を抑えてた自覚があるし。
あらあら。

と、なんでこんなことを思ったかというと、今朝コーヒー片手に『虎に翼』を観て、そこに”オープニングのスパーク感”を感じたからです。
うわ、スパークしてるな、と思ったの。それで観ていて単純に楽しかった。
ドラマ自体、面白いと思ったから、関係する方々も自信をもって送り出しているせいかもしれないけれど、
とにかく『世に出たぜーーー!!!』というスパークリング感があって、ええなあ!となった。シュワシュワしてた。
それで、昨日までは後悔するほどのことでもなかったのに、なんか急に気になってしまったというわけです。

やっぱり、ローンチやオープニングは大事ですね。
この瞬間の吹っ切れ観が、作品やブランドが得るポジションに繋がっていくよね、と改めて思いました。

自分が煩悩と優柔不断の組合せみたいなタイプだからよけいかもしれないけれど、一瞬でいいからすべてを吹っ切って弾けるのって、ものすごく意味がある。
たとえ一瞬でも、その瞬間に体感したことは抜けない。
そのものに組み込まれていく。
それはスパークした一瞬だからこその色や形で、計画して入れ込めるものとは違う種類のもの。葉っぱをちぎったときに感じる、一瞬の匂いみたいなものですな。
そういうのを一番つかみやすいのがオープニングやローンチで、未熟で未完成ではじめましてだからこそできるものだからこそできるもの、と私は思ってる。

この数年の私。開放的なやりきった感が(あんまり)ないとは言え、かなりやったのは間違いない。それは分かってる。
でも今朝の『虎に翼』を観て思いました。忙しさにかまけて、そこ、手を抜いてましたよね、と。
忙しいとは心を亡くすと書きますが、こういうときの”火事場のくそ力”みたいなものは、石に噛付いてでも手放したらあかんな、と思った次第。
春です。

来年の今頃、携わってるブランドのローンチ準備が佳境に入っているはず。
そのときにまた、このnoteを読み直してセルフチェックさしたいと思います。

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