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声援が無くてもヒーローショーは成立する -2020.12.14-

先日、後楽園に行きました。

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ヒーローショーを観るためです。イェーイ。

後楽園の東京ドームシティには「シアターGロッソ」というヒーローショー専用の屋内ステージがあって、そこで行われるショーを観に行ったのです。通常公演はスーツのヒーロー達の戦いがメインだけど、今回観に行った特別公演は変身前の役者さん達も登場するスペシャルなもの。わたしは9年くらい前に初めてGロッソでゴーカイジャーの公演を観た時から、ほぼ毎年の様に特別公演へ足を運んでいる。

ただ今年はやっぱり例外が多かった。チケットは係員さんに見せた後に自分でちぎるし、レッドのお出迎え(開場の時間になるとステージ入り口の扉が開き、音楽と効果音・決めゼリフと共にレッドが挨拶して出て来てくれる)もない。入り口で子ども限定のレッドとの握手もない。そういえばCMでも「僕と握手!」じゃなくて「僕たちに会いに来てね!」になってたな。

そして、大きな声を出すことができない。今までは敵が上手いこと隠れてる時に「うしろー!」とか、ヒーローがピンチの時に客席から「がんばれー!」とか言う演出があったんだけど、それが出来ない。「ショーは客席からの声援あってこそ」みたいに思ってたわたしは正直言って今年のショーをとても不安に感じていた。何回も行っていてこんなの初めてだったから、ショーが成立するのかすごくソワソワしていた。


結論から言うと、素晴らしいショーでした。


今年は入場だけのチケットの他に、ペンライトが付いてくる特別前売り券があったんですね。

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今回のショーはこのペンライトと拍手で応援する演出になっていたんです。

ピンチになったら大声を出さずに、ライトを振るか拍手するかでヒーローにエールを送る。その時に会場の雰囲気が完全に一体化するのを強く感じた。人の声が演者のセリフと客席の必要最低限の話し声以外には無い空間だったけど、それでもヒーローを応援したい・ショーを盛り上げたい気持ちが個人のライトの光や強い拍手に表れていた。それがお客さんの人数と掛け合わさり、大きな大きな雰囲気となってステージへ波の様にうねっていくのを感じた。

確かに声援の完全な代替だったかと言えば違うかもしれない。でもヒーローを応援する時のライトの光は美しかったし、拍手の音には迫力があった。不安なんて全くの杞憂だった。例外が起こったって、ショーはこんなに盛り上がるんだ。あの景色は目と耳の記憶から消したくない。「こうじゃなきゃ成立しない」と思ってたものがちゃんと成立する様子を生身で感じることが出来たこと、それを心身に刻みこむことが出来たのはとても大きな経験だった。


ショーの後は満足感に満たされました。来てよかった。年明けにまた別の特別公演があるのかな。チケット取れるといいな。


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これはシアター入り口近くの通路に貼ってある歴代ヒーローショーポスター達です。何度でも見ちゃう。

嬉しく思います