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27thシングル選抜にかこつけて

0.はじめに

Twitterの140字ではとても書ききれそうにもないので、noteに逃げてまいりました。27thシングル、夏曲、選抜発表について。そしてアンダーメンバーについて。普段はあまり選抜だ!アンダーだ!とは書かないのだが、おめでたい気持ちも悔しい気持ちもぐちゃぐちゃになっているのでぶつけてみる。箱推しで誤魔化したくなかったんで。

1.4期生

さくらちゃん、センターおめでとう。
本当にステージ上の無敵感が凄いので、やってほしいなと思っていたらセンターだったのでここは嬉しい限りである。顔にはあまり出ないが、使命感も責任感も静かに感じさせるタイプだ。ダンスの力強さは『インフルエンサー』とか決める曲でも適性ありそう。あと、煽りが上手いところも夏向き。『Free&Easy』みたく、アゲアゲの曲でも十分合うことだろう。

早川聖来さん、初選抜おめでとう。
初選抜らしく、3列目の左から2番目。田村真佑さんとシンメなあたりも、お姉さん的ポジションが期待されると推測。女優としても魅力的なのは分かるが、『Out of the Blue』のかわいらしさはアイドルそのものだった。舞台も抱えながら大変だとは思うが、活躍を期待してます。いやたぶんするのだ。ただ怪我と体調だけには気を付けてほしい。数々の先輩がそれに悩んできた。そこで足踏みするのはもったいない。

個人的に掛橋沙耶香さんが残念だった。
歌もダンスも演技も一線級だと思うし、人気も十分あるだろう。期別センターの経験もある。遠からず選抜には入ると思うが、大学進学も決めたようで彼女としては「二兎追う」つもりらしい。むしろめっちゃ応援したくなった。選抜と大学、どうぞ「二兎とも得て」ほしいものだ。

2.3期生

本当に固定化されてしまった。6人の人気はさることながら、アンダーメンバーでも選抜入っておかしくない子がこれまた6人いる。動かすに動かせないのは分かるが、苦しいものがある。いや麗乃ちゃん入れてお願い。

とはいえ、選抜メンバーがここに来てグッと伸びてきているなという印象。
今までが忙しすぎたのか、本当にのびのびやっている。特に与田ちゃん。帰り道センターは「圧」があってよかった。ここにきてのフロントはそれもあるはず。『ジコチュー』の頃の評判は散々だったが、練習時間さえ確保できれば余裕が生まれてできる子だということだったのだろう。3年目でドラマ等に忙殺されてダンスまでやれは無理。ブラック企業ならぬ、ブラックアイドルグループじゃんそんなの。

嬉しいなと思ったのは美月さんセンター横。お試し感のあった24th、26thはさておき、17th、19th、Wセンターで未央奈さんがセンター横を務めた以外、全て1期生がセンターの横である。白石麻衣さん、西野七瀬さん、生田絵梨花さんらビックネームばかりだ。飛鳥ちゃんすら最近である。そこに後輩ちゃんが割り込んでこれたのがいい。いくちゃんを2列目にできる余裕を美月さんが生んだ、相当なことだと思う。

3.1期生

誰目線って話だが、まあやにはアンダーを任せた。頼むぞ。
4期生は早くアンダーに合流してほしいのだが、なにせアンダーは新たに25曲覚えなければならない。『行くあて』や『誰よりそばにいたい』などを加えるともっと増えるのだ。今回合流するかは不明だが、初期から続けてきたまあやの役割は超重要である。

まちゅが2列目センターに鎮座。バラエティや女優方面のことはもちろん、ここ最近のパフォーマンスの放出力は凄かった。24th、『Route』などは迫力十分だった。卒業が惜しい。『1・2・3』は絶対卒業前にパフォーマンスしてください、お願いします。かわいいんだから。

ひなちま、選抜復帰おめでとう。
キムタク効果、とは言い過ぎだが、重要なところにぽんぽん出せるメンバーであったことは間違いない。さらにアンダラ、1期生ライブのパフォーマンスは群を抜いていた。それだけの実力があるし、「お姉さん力不足」だし「歌唱力増強」の意味もあるし、そう考えればピンポイントな人材である。残念なのは、代打ひなちまが使えないことである。代打であれだけ「そのメンバー」を感じさせる人はいない。大谷翔平みたく分裂論争がはかどる。

4.2期生

1人て…
とりあえず2期生(かりんちゃん)に乃木坂に引っ張ってきてもらったので、やっぱり選抜に選ばれていると嬉しいもんである。
もちろん現在のアンダーメンバーの活躍を見ると、別にアンダーでも、とは思うんだけど、いやそれはアンダーメンバーに失礼である。やっぱり公共の電波に乗って、歌って踊ってるところを見たいじゃん。
別に軽視されているわけではないとは思う。ちゃんと重要なところには2期生に任すようになってるしーANNまいちゅんやダレハナれなち、コンサートに純奈さん、少し古いがシンクロライブ絢音ちゃんー推しの姿が見えん、なんてことはまあ少ないのだ。
いや少ないわ、選抜に選んで、たくさんテレビ出してくれよ。
ということで長め、お許しください。

まいちゅんよ。キツイな。
未央奈さんが卒業して、選抜一人になってしまった。未央奈さんが正門から堂々1期生に挑んでいたのに対し、まいちゅんは搦め手からコツコツと1期生と2期生を結びつける役割を担ってきたはずだ。それが自分以外が選抜にいない。まいちゅんが身を挺してやってきたことは実を結ばないのか。親友のまちゅも卒業。自分の進む道を決めているなら腰を上げる時期も近いかもしれない。だがこの状況。12期連続の選抜は誇るべき数字だ。ANNも聴取率が高いと聞く。3期生・4期生からの信頼も篤い。それでも心の枷がどこかにあることは容易に推測できる。

北野日奈子さんは選ばれると思った。1・3・4期推しの方ですらそう言っている人が多い。『日常』→『Route』ぐらいからずっとパフォーマンスが跳んでる。上手い、とは違うかもしれない。もっとしなやかに美しく動けるメンバーは他にもいる。でも一瞬で訴えかけてくるものが違う。アイドルのダンスはやっぱりダンサー、本職の方には負けるだろう。なら、できるとしたら、見た人に訴える「何か」がないといけないんだと思う。きいちゃんには「何か」があるんだろう。心を動かすものは確かにあると思う。少なくとも自分はそう感じる。乃木坂イチに。
今の「乃木坂」にはそのパワーは突き抜け過ぎているのかもしれない。
こう言ってしまうことも少し寂しいことだ。必要とされていないわけではない。いや、もうセンターにいてほしい。違う「乃木坂」があるということを示してほしい。
ふと、そのためにアンダーがあるのかもしれないと思った。『日常』もそのために生まれたのかもしれない。『制服のマネキン』みたいなものか。
2期生がアンダーを占めている。IFの乃木坂がそこにあるのだろうか。

思いついたことがある。

5.もうひとつの乃木坂

選抜発表が行われた時、そこに名前がなかったメンバーはブログやモバメで「謝る」。なぜ謝るのだろうか。何も悪いことはしていないのに。それどころか、誰かの代わりに入るには力量がいる。ダンスを覚える、選抜メンバーに合わせる、そういう力量が間違いなく必要だ。それなのに、メンバーは自分の実力を卑下する。何か違う。
世間から見れば、選抜とアンダーには違いはなくって、1期生と4期生にも違いはないのだ。「乃木坂46の○○です」と名乗る以上はひとつのグループとして見られる。なぜ分かれてしまうのだろう。なぜそこに線を引いてしまうのだろう。

そもそもこの制度はAKB48さんから引き継がれた。
ステージに出れないメンバーのため、代役-understudy-が元々の意味だ。
しかし、アンダー(under)である。言葉の魔術師、秋元康氏にしては、だからこそなのかもしれないが、明らかに「選抜より下」という意味をそこに植え付けるものだった。
どんな組織にも序列というものはある。猿山のサルでも序列があるぐらいなのだ。選抜、アンダーの序列、センター、フロント、福神の序列。
それは責任ある人が決めるものだ。いわばボスざる。「乃木坂46」で食べている人。誰を前に出し、どうすれば乃木坂の名前を上げられるかを考える人。そしてそのためにメンバーをオーディションで選んだ人。
我々ファンは残念ながら責任がない。与えられたものを享受する立場だ。いつでも逃げることができる。飽きたら新たな寄る辺を探すだけだ。そういう人間がものを決めると組織は崩壊する。

もう乃木坂46が始まって10年になる。序列を壊すことは難しいだろう。
だが、いつまでもアンダー=下の固定観念に縛られるのは止めよう。
アンダーがスポットライトの当たっていない、「当てることのできない」空間だと思うのは止めよう。
そう見てしまうから、自分の推しが選抜に選ばれなくて憤慨する。
そうファンが見ているから、彼女たちは謝罪しなければならなくなる。

とはいえ現在の状況では彼女たちにスポットライトを当てるのは難しい。
ここからは私の提案であり理想だ。
『乃木坂工事中』さん、選抜発表時に、アンダーフォーメーションも発表してください。乃木坂LLCさんはできればそれまでにフォーメーションを確定してください。名前が呼ばれれば、少しは彼女たちに「居場所」を示すことができると思います。
NHK『坂道テレビ』さん。坂道は選抜だけではありません。アンダー楽曲の披露もお願いします。4期生にはいずれにも参加できていないメンバーもいるので、4期生楽曲も。全員乃木坂46なんでよろしくお願いします。その意味では、選抜が3パターンある櫻坂46は3パターンとも披露するべきだし、日向坂46も様々な楽曲を披露してほしい。公共放送なんです。メンバーのご家族・ご親族が一番見つけやすいんです。お願いします。
各放送局の皆様、ありがたいことに乃木坂46がメドレーで歌番組に参加できるようになりました。ファンとしては嬉しい限りです。いっそのこと、選抜メンバーだけの歌唱にこだわらず、アンダーメンバー・4期生、全員出演できるようお願いします。

ここまでいければ、アンダーに光が届く。自分の位置がここだとアピールできる。自信がつく。誇りがもてる。
歌番組にこだわったのは、彼女たちが一番輝く瞬間が歌って踊る時だと考えるからだ。個人仕事は個人の力量で、才覚で、やる気で切り開いていけばいい。ただ、グループアイドルである以上、歌番組にはそのグループでの参加が求められる。選抜もアンダーも参加してほしい。その力もある。
そのうえで選抜に選ばれたい、もっと前に出たいと思うのは、悔しさである。プラスの感情とも言っていいだろう。糧にできるもののはずだ。

こういうことの実現には長く乃木坂46が愛されなければならない。
時間もかかるだろう。4期生が卒業する頃にも間に合わないかもしれない。
しかし、ここに至るには伸びしろがある。
乃木坂46のテーマとしては「上る坂がある」というところか。
内輪でファン同士が揉めている場合じゃないのだ。
さも上り切った顔をして高みの見物、驕りを見せている場合じゃないのだ。

25thで「アンダー」という枠組みがなくなった時、1期生から代々、引き継いできたものがなくなったようで悲しかった。
アンダーがなくなれば悲しみはなくなるのかといえば違った。では、アンダー=悲劇・不遇・冷遇のように語られるのを少なくするにはどうすればいいのか考えた。そうしなければ、「アンダーが好き」ということが嘘になりそうだった。そこも輝ける場所だということを自分なりに示したかった。

これがこの文章を書いた動機です。
選抜決定にかこつけてアンダーに思うことを書いてみました。
いつまでも誰かが描いたものを超えられないのはつまらないことです。
何か次のステップ、思考にいけないかなと考えてみました。
もちろん選抜メンバーもさらなる活躍を期待しています。
舞台目白押し、ドラマもありと今回は演技方面の活動が目立ちそうです。

乃木坂46にとって27thがよりよい期間になりますように。
そして皆様の推しライフが充実したものになりますように。

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