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マーダーミステリー気づき③ -私の地雷-

 こちらはマーダーミステリーを遊んでいて好きなように個人的私感で語る場所です。今回のテーマは『私の地雷』。前回までの気づきはこちら。

 一応読む上での前提として語っておくと、この好き勝手な私の気づきは以下の三点の価値観で語られています。

①これから述べるのは制作者側ではなくプレイヤー側の視点のお話』(ここ大事)『②遊ぶ側がお金を出すからには値段相応の価値がほしい』(お金大事)『③プレイヤーは遊ぶための努力をする必要がないと考えている。(だって遊びだから!)自然とプレイヤーとゲームがマッチングできる環境であればいい』(環境大事)

 上記三点と価値観が合わないのであれば、そっとタブを閉じていただくのが一番かと思います。読んでいても腹が立つだけだと思うのです。お互い自衛をしたほうがいいと思うのです……。

 それでは私の地雷マーダーミステリー作品の紹介をいたします。

①パッケージから見えないけれど、人死(プレイヤー)やグロ要素、他PLとの恋愛要素がある作品

 みんなたやすくエンディングでプレイヤーキャラクターを殺しすぎでは?

 エンディングでプレイヤーキャラがたくさん死んでいくのを見ました。(NPCならOKなんですけど)オンラインでよく見ます。犯人を当てられないで、犯人に殺されるやつならまあ良いんですけど、ちゃんと犯人当てられているのに、犯人じゃないプレイヤーキャラがなぜか死んだりすると「なんでやねん!」と突っ込みたくなります。ほんとなんでやねん! さっきまで配役だったキャラが急に死ぬとプレイヤーである私はびっくりしました。とくに犯人当てられて個人目標達成できているのに自キャラが死なれるとびっくりします。なんでやねん! トゥルーエンドやないんか! 一応数時間配役したキャラなのである程度愛着もあります、そんなに簡単に殺さないでくださると助かります! 殺すんなら、ちゃんと注意書きしてくれると嬉しいです。それはサプライズでもなんでもなく、私にとってはただの地雷要素です……。

 グロ要素は苦手です。もっと具体的にいうと動物(ペット)が残酷な殺され方をするのは苦手です。本当に泣きたくなります。世の中にはエンタメ作品で犬が殺されるかどうかを確認するサイトがあるくらいには地雷な人が多いんです。ほんとに注意書きを書いてくれると嬉しいです。そこそこ地雷要素に引っかかるかもしれない自覚は持ってくださると助かります。

 他プレイヤーキャラとの恋愛要素はちょっと苦手です。なぜならお店の野良卓で恋愛関係にあった他プレイヤーキャラから「顔がぶさいくだから結婚するのは無理」(特定されないようにしてぼかしています。実際はもうちょっとひどいことを言われました)など言われました。そのプレイヤーを責めるつもりはないです。キャラに寄り添った結果、私に覚えた感情だと思うので、キャラの感情に寄り添ったプレイをどうこう言うつもりはないです、主に私のせいだと思うので。つまり私がそのゲームとそのキャラを選んだのが全面的に悪いので……。他プレイヤーキャラと恋愛要素、もしくは恋愛なりきりをする可能性があるなら、ちゃんと注意書きを書いてくれると嬉しいです。他プレイヤーキャラとのなりきり恋愛プレイはプレイヤーの喜ぶサプライズ要素でも何でもないのでは? そのなりきり恋愛プレイは頭を真っ白にしてプレイしたとしても、プレイヤーが楽しめる要素になるのは難しいのでは……?

②犯人当てが実が本筋ではなく、世界や人間関係の謎を解かせるためが本筋で、それがパッケージから見えない作品

 エモっぽいパッケージのシナリオに多いです。もうエモいやつは全部それを疑ったほうがいいのかなという気持ちです。粗筋に書いた事件は実は大したことじゃなくて脇に置かれるもので、実はその事件とはあんまり関係のない世界や人間関係の謎が本題になるのは苦手です。びっくりします。

 そのときの私は事件の推理をしたかったんです。犯人であるなら、犯人であることがばれないように遊びたかったんです。マーダーミステリーとして王道の遊び方をしたかったんです。それなのに実はその犯人探しは本題じゃないって、遊んでいる途中でわかるのは苦手です。エモそうなパッケージは、エモい泣いてしまうといわれるゲームは全部それだと疑ったほうがいいのでしょうか。(そうかも)

 ちなみにちゃんと『脱出風』『世界を暴け』などどこかに書いてあれば、そういうマーダミステリーを遊びたいときに選ぶことができるので、決して世界観を暴く系のマーダーミステリーが嫌いなわけではないです。探偵(もしくは犯人)として振る舞う遊びをしたいなーと思ったときに、そうじゃないゲームを当ててしまった場合に地雷だと思ってしまうだけなので、逆にエモいパッケージはそういう傾向があるものだと割り切って、王道のマーダーミステリーが遊びたいときは避けるという対策をすれば問題ないのかもしれません。そういう意味ではこの②は対策は簡単なのかも。

③無駄な議論をさせるためのノイズが多い作品

 それはプレイヤーに無駄な議論をさせるための制作者からの嫌がらせでは……。

 情報が展開で追加されていくのはいいとして、あとでその追加情報が事件の真相にまったく関係ない要素だったと判明する場合のがっかり感は凄まじいです。無駄な議論をして楽しいプレイヤーはいないのでは……(いたらごめんなさい)、がっかりして今まで自分がしてきたことは何だったのかと思います。もっというとノイズ除去作業も、単なる作業感あってつまらない場合が多いかなとは……。ここで野良卓でむやみに意味なく秘密を隠すプレイヤーが同卓にいると作業感がどんと増します。無駄に隠されるためにストレスも増します。

 ノイズそのものが悪いわけじゃありません。たとえばノイズすべてが事件に関連するものであれば、ノイズも片付けていくにつれて事件に収束するような感覚に陥りスッキリします

 そのノイズを事件に関連するものにはできないのでしょうか。プレイヤーを困らせて、混乱させるためだけのノイズにはなっていないでしょうか。もしノイズが無駄な議論させるための時間稼ぎの要素になっているとしたならばストレスにしかなりません。ストレスや情報量が多いから楽しくなるわけではありません。もっというと情報量を整理するのは単純作業です。それは推理でもなんでもなく――推理するために必要な作業ではありますが、それが増えれば増えるほど楽しくなるわけではありません。

④パッケージ(事前情報)から全く見えない要素があり制作者としてサプライズだろうが、プレイヤーからしてみればアンフェアで制作者のドヤ顔がちらつく作品

 制作者の「プレイヤーを騙してやったぜ!」のドヤ顔が! ちらつくの! 苦手です、エンターテイメントなので作品に没入させてくれると嬉しいです。制作者のドヤ顔が見たいわけではなく……

 たとえばプレイヤーみんな犯人だとわからない仕組みなのに(犯人であっても犯人だとわからない)それが事前情報にない場合……、他にはたとえばファンタジーが舞台という粗筋であったにもかかわらず実は現実世界の出来事でオンラインRPGでだった場合――そういうびっくり要素は制作者としてはそれがよかれと思って用意したサプライズ要素であっても必ずしもプレイヤーの喜ぶ要素になるとは限りません。下手をするとプレイヤーとしてはまった面白くない、腹の立つ要素になるかもしれません。少なくとも私は苦手です……。

 たとえばプレイヤーの中には犯人役をやりたいと思っている人もいるかもしれません。先日、白確(絶対に犯人ではない)のキャラクターが存在するマーダーミステリーを遊びました。そのとき、白確のキャラはやりたくないという人がいました。誰が犯人に当たるかわからないランダム性を好むプレイヤーもしくは犯人だと意識して動くことそのものを楽しむプレイヤーもいると思います。そういうプレイヤーは『そもそもプレイヤーキャラの中に犯人なのに、犯人の自覚を持つキャラがいない』という事前情報があった場合は、そのゲームを回避するかもしれません。それと同じことが、実は自殺とか事故だという真相のゲームにも同じことがいえます。その可能性があるなら、そのゲームを回避できるのですから。

――犯人じゃないと最初は思っていても自分が犯人だと気づく場合もあって、もうその時点、取り返しがつかないことを嫌がるプレイヤーも存在するでしょう。犯人だと思っていたけど違っていたとか、犯人じゃないと思っていたけど犯人だったというキャラも同じことがいえるでしょう。最初の想定と違ったことで今までのプレイが無駄になり、納得感を覚えることができず楽しみに繋がらなかったプレイヤーもいるのでは……。……逆に『犯人なのに犯人の自覚を持ってないキャラがいるよ』とわかった場合、犯人をやりたくないひとは、自身が犯人だとわからない仕組みのあるゲームを選ぶこともできるでしょう。

 何が言いたいかと言うと、制作者がドヤ顔をしたい欲求を優先したいばかりに、制作者が一方的に『頭を真っ白にプレイしてほしいという名分を掲げて、遊ぶ側のことを何も考えないで、遊ぶ側が快適に遊べる権利を、その楽しむ権利を奪っているゲームは苦手です。それは下手すると遊ぶ側のストレスになるかもしれません。制作者の『頭を真っ白にしてプレイしてほしい』は免罪符でもなんでもなく……。とくにお店側は遊ぶ側が『交通費+プレイ費用』などお金をかけて遊んでいることを意識してほしいとも思ってます。(ただここまで書きましたが、無償の同人マダミスなら、正直完全に趣味の範囲なので好きなようにやってもいいとも思ってます)

 正直な話をすると、この無駄なサプライズでドヤ顔するタイプのマーダーミステリーで「楽しい!」と思ったものがあまりなく……。その割に、この④の作品が意外と多い気も……。正直、この④要素があった時点で、その制作者の作品は二度と遊べなくなってしまい……。なぜなら遊ぶ側として、制作者しか私が地雷を避ける方法がないからです。(絶対にこの制作者は事前情報を明記しないから)おそらく他の作品でも同じことをしている可能性が高く……。向こうも私みたいな偏食プレイヤーはお断りだろうし、お互いマッチングすることがなくなってWin-Winだとも思っています……。

 逆にそうではない良作品として名前を出すのですが『鬼哭館の殺人』はすごくちゃんと事前情報を開示して遊ぶ側が楽しくできるものでした。そう、この作品はWEB上でギミックを公開してるのです。別にギミックを公開したのをプレイヤーが先に見たところで、面白くなくなるわけでもありません。

 サプライズ要素は地雷要素と表裏一体の可能性を秘めています。そこのバランスを考えないとサプライズ要素はたやすく地雷要素に変わります。そこのリスクをわかっていない制作者が意外と多いのではないかなぁとたまに思います。

※番外1:そういった地雷作品を避けるには?

 ユドナリウム(ココフォリア)・もしくはそれに値するカード情報を作っている作品を選ぶのも手かなと思っています。それだけ手間をかけているからです。カードにして情報を整理する作業工程が入るから、逆にゲームする上での情報取捨選択ができている可能性が高いです。(あくまでも可能性の話……)(当然そうじゃないゲームもある……)(ユドナリウム&ココフォリア以外でもちゃんとしてるゲームはある……)

※番外2:おまけの地雷作品

・著作権のある画像を無断転用・転載・加工した作品

 マーダーミステリー界隈は、お金や権利のことをあれこれ持ち出しているくせに、権利関係がばがばな制作者が多いのは、本当にまずいんじゃないかとたまに思っています。商用利用NGの画像の無断転用・転載・加工は実際探してみると結構多いのではないでしょうか……。

――結論として

 結論をいうとパッケージの時点で、事前情報として、もうちょっと遊ぶ側に選べる情報をいただけないのかなと思うことが結構多いです。こういうゲームをしたいなあと思うときに、実はパッケージと全然違うゲームだと途中でわかったときにガッカリしてしまうのです。そしてそれが地雷に変わってしまうので……。パッケージにちょっと書いていただけるだけで、逆に私は遊ぶこともあるので残念に思うことが多いです……。(まあそもそも選ぶようなプレイヤーはお断りということなのかも)(そうだぞ)

 ちょっと好きなように地雷作品を語りましたが、あくまで個人的価値観なのでそこを理解していただけると助かります……。

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