第25話 うどんこ先生ガンガン日誌「全身麻酔」

「手術中は、意識があると痛いので
意識をなくして手術をします」

手術前後の流れが書いてある冊子には
こんなことが書かれていた。

意識があったら、さぞかし痛いんだろうなぁ。
やだなぁ。

それはそうと、全身麻酔が覚めてからの
「呼吸法」は練習しておいたほうが安心。

普段の呼吸は「鼻から酸素を吸い、鼻から
吐き出す」なんだけど
全身麻酔から覚めた後は

「鼻からは 出・せ・な・い」んだよ!

すんごい焦って、呼吸困難になっちゃうよ。

昨年の手術後に、これでジタバタしていて、
酸素マスクをはずしたら、看護師が

『これを外しちゃうと、死んじゃうからね~』

と、優しくマスクをつけ直してくれたっけ。

なので、手術する前には、こんな練習がお薦め。

「鼻から酸素を吸い、おちょぼ口から
息を吐き出す」

これで、バッチリ。

ICUには12時間以上いるから、自然にできる
ようにしておくことが、快適な時間を送れるコツ。

そんな準備をして、いざ手術室へ。

手術台の周りには、スタッフがすでに4人ほど
待機していた。

ひとりずつ自己紹介していただき、患者の緊張を
ほぐすためか、笑顔で対応してくれた。

手術台に横になった。意外にも床暖房ならず
ベット暖房が完備されていた。

『はぁ~い。うどんこさぁん~、
3つ数えますよぉ~。イチ・ニ・サァン・・・』

・・・・・・

『うどんこさぁ~ん。わかりますかぁ~。
手術が終わりましたよぉ~』

ICUで目を覚ました。

そうだ。呼吸ができるか。

鼻から吸って、口から出す。オッケー、ばっちり。

あとは。お尻を手探りで、もぞもぞ。

「よし。ないぞ!」

お尻のチューブがあるかを確認した。

これがあると、3~4日は結構動きにくい。

今回は、腸管の手術ではなかったので
お尻のチューブがなかったようだ。

また、手術時間が3時間程度だったこともあり
麻酔から早く覚めたみたいだった。

前回の手術は5時間ほどかかったので、
ICUにいた一晩は、ボーッとしていた。

全身麻酔は痛くもかゆくもないけど、
後が少しめんどくさいかも・・・。

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