第21話うどんこ先生ガンガン日誌「ペットCT」

「先生。入院はいつになるんですか?」

『手術のエントリーはしておいたから。
あとは、病院から連絡がくるので。よろしく♪』

よろしくじゃないだろう。

いまいち納得できなかったから、なんで入院の
前日でないと連絡がこないのかを尋ねてみたら…
病院のシステムなんだって。

しょうがないなぁ。

だもんで、明日からいなくなることを想定して
仕事をその日のうちに終わらせることにしたのだが

午後3時を過ぎてからの依頼内容が結構多いことに
初めて気が付いた。

日雇い労働者状態が続くのは、1か月を超えた!

いっけねぇ! 今日は、CT検査が入っていた。

「時間休」を職場に提出して病院に向かう
ことにした。CT検査は、今日で何回目なんだろう。

そうそう。3月に「ペットCT」っていう
面白い名前の検査をやったっけ。

こいつ前評判は良くなくて、健康診断で
「ペットCT」をやると、費用が結構かかるらしい。

なんでも諭吉さんが「両手」必要なんだってさ。

あ~やだ。もう。

この検査は、身体に入れた液体が、悪いヤツに
反応すると光を発する仕組みで。

(検査では、大方の予想通り見事に光ってしまった)

検査する30分前から安静にさせられ、
準備室に呼ばれてからビックリ。

なんと、ロケットの発射台が斜めに構えたような
でかい注射器が待っていた。

(うわぁ。やべぇ。近づきたくない機械だなぁ。)

『うどんこさぁん。はい。ここに座って
楽にしてくださいね』

(楽になんかできるかよぉ)

ず~っと目をつぶったまんま、なされるがままに
していると、発射台にある注射器から、
身体の中に液体が入っていくのがわかった。

この検査、どこに悪いヤツがあるかが一発で
わかる検査なんだって。

いろいろな検査をやったけど、コイツを最初から
やれば、ヤツがいるか、いないか。
はっきりするんだなぁ。

費用がかかるけど、光らなければ
安心できるじゃん。

ねぇ。りんこさん。

もし、悪いヤツの検査をするようになったら
この「ペットCT」は、お薦めだよ。

その時に費用がかかるのは仕方ないけど、
すこしだけ長い目でみれば安心を手に入れる
最短距離(時間)かもしれないな。

また、諭吉さんを放出~。

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