第32話うどんこ先生ガンガン日誌「毒が消えてった・・・みたい?」

2017年の10月に、身体へ毒(化学療法)を
いれてから120日が過ぎた3月の初旬。

この2年間に忘れていたことが、少しずつだが
身体に戻ってきた。

2016年の4月に手術をしてから、眠りが
浅くなっていた。

その頃から、真夜中に時計を見ると、さっきから
1時間しか進んでいないなぁの連続。

休職している間は、日向ぼっこしている翁のように
居眠りをこいていたっけ。

でも、仕事に復帰してからは、睡魔とバトって
いたけど、そのうち睡魔ともお友達関係が
できてしまい、1時間睡眠×4回で、昼間も
起きていられるようになっていた。

ただ、万年睡眠不足が続き、スキッとしない感・・・。

ところが、今年、春の嵐が吹き荒れた日、
可愛がっているペンギンの縫いぐるみと一緒に
ベッドにもぐり込み、目が覚めたら、なんと、
な・ん・と・・・。4時間が経過していた!!

身体が軽い~。眠気がない~。
偶然は今日だけだろうか・・・・・。
ところが、次の日も、またその次の日も3~4時間、
起きることなく、寝ることができてしまった。

この2年間で、5種類の毒たちが身体に侵入してきた。
悪いヤツを退治してくれたんだろうが、一般市民をも
巻き込んでいった。この怒り。
誰にぶつけりゃいいんだろうか。

2017年の夏前、イベント会場で久しぶりに
会った他校のマドンナ先生から

『どうしちゃったの! ワンサイズ小さい身体に
なっちゃってぇ~。可愛そうにぃ』

とハグされた。

よぉ~し。待っていろ~。絶対に治してやるぅ~。

「食べられるうちは、人はそう簡単には
死にゃしないから!」 

とある看護師さんに言われたのを思い出し、
夕食後なのに、家族を連れて夜のスーパーへ
買い物にでかけていった。
(特に、週末の20時ころがお得な品物多々あり!)

安全な食材(お気に入りはマルゲリータ)を
買い込んでは食べ続けること2か月。

体重を7キロ戻してやった。(どんなもんだぃ!)

そして、CT検査でも悪いヤツも小さくなっていて、
2回目の手術へと向かうことになった。

2018年3月17日。この日は、中学校の卒業式。

生徒たちへ送った言葉は・・・。

「チャンス(運)は、待っていても、
やってこないよ~。迎えに行くものなんだよ。

一歩ずつ前を向いて進みながら、チャンスと
今の自分との距離を近づけていくのさ。

さぁ。いっくぞぉ~!」

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