見出し画像

極私的ミュージックランキング2018 【2018年に個人的によく聴いた曲】

2018年に「個人的によく聴いた曲」を記録しておく。

ぼくの個人的なランキングなんて知ったこっちゃねえと思うが、
もしも好みの似てる人いたら、いい曲教えてくださいね。
好きな音楽のジャンルはがちがちのファンクとか風通しがいいJ-rappとか文系サブカル臭のするJ-popとかです。

いつ頃に何を一番聴いてたかを残しておきたいので、「月別」の形式で整理。では1月から。

【1月】 「つれてってよ」  lyrical school

この時期はよく聴きこんでた。メンバー変更があってそれもちょうど落ち着いてきたタイミングで、耳に残りやすいメロディーラインのポップなラップ曲。一生懸命さが伝わってきて好感がもてるしもっと売れてもいいけどな。


【2月】 「アルペジオ」  小沢健二

この曲が2018年にリリースされたことをずっと覚えていたい。
先行した“流動体とふくろう”は復帰直後の特別感というか非日常感に包まれていたが、この曲はもっとさりげなく、完全な現役ミュージシャンとして、リスナーたちの日々の生活にそっと寄り添うように提供された印象がある。
聴きこめば聴きこむほど胸は痛くなる。
2010年のぼくも聴きにいった日のひふみよツアーで最後のカーテンコールのMCで「岡崎京子がそこに来てくれています」と涙をためながら話した小沢君の事も思い出す。あれからももう8年も経ってしまったのか。


【3月】  「Lemon」  米津玄師

2018年の顔。年末最後の紅白歌合戦で米津玄師フィーバーが起こっていて「打ち上げ花火」「パプリカ」そして「Lemon」と米津作品が3作もとりあげられたが、まあ3曲ともたしかに高品質。
そもそも主題歌になってたドラマ『アンナチュラル』が最高で、あれが2018年の1-3月クール。これと『けもなれ』が2018年10-12月クールにあり、“脚本家・野木亜紀子”の始まりは2018年と呼べる。


【4月】  「陽炎」  サカナクション

イントロの冒頭がゴダイゴのモンキーマジック風で気持ちよくて、ゴダイゴもダウンロードして何度も聴き比べた。サカナクションとか星野源とか、YMOにシンパシーも受けてるミュージシャンたちの、こういった“中華風のフレーズや現代アレンジ”を何と呼ぶのか。「チャイナテクノ」でよいのだろうか。


【5月】  「ICHIDAIJI」  ポルカドットスティングレイ

チャカチャンチャッチャッズンチャチャ♫
はじめのギターフレーズがとにかく抜群。


【6月】  「フロントメモリー」  鈴木瑛美子×亀田誠治

2018年に一番良く聴いた曲はどれかと問われたらぼくはこれを選ぶ。女子中高生が見る映画の主題歌だし、曲調もがちがちのJ-POPJ-POPしてて恥ずかしいんだけど、原曲はかまってちゃんの作品のカバー。歌詞はとてつもなく切ない。亀田誠治の料理が良くて、ストリングスなんかも壮大にはいりすぎてオリジナルより相当チャラいんだけど、疾走感があってとにかくかっこいい。順番が逆だがこっちのバージョンを好きになってから川本真琴バージョンも死ぬほど聴きこんだ。江の島の海岸線沿いの思い出。
この曲の前奏の鍵盤を聴く瞬間、ぼくはいつまでたっても2018年の夏にタイムスリップできる。


【7月】  『誕生』  チャットモンチー

チャットモンチーが解散してしまった。
武道館のチケットがとれず映画館での同時上映で最後のライブを観た。昔、ボーカルのえっちゃんのことが好きで好きでたまらない時期があって、その数年間は相当ライブも通った。20代のチャットモンチーは見るといまでも泣けてくる。小さなカラダと不釣合いなエレキギター。童顔の小学生みたいな顔して、ギャンギャン弾くストローク。あの感情の高揚は忘れられない。えっちゃん、復帰を楽しみに生きていきます。


【8月】 「スクールマジシャンガール」  ハンブレッダーズ

僕がこのバンドとはじめて出会ったのはテレビ番組『美少女クエスト』の挿入歌でだった。深夜というか明け方。高校生の頃の、キラキラして初々しい恋愛をしている感覚を思い出すような素朴な女の子の映像が永遠つづき、そこにこの曲はばちっとはまっていた。ぼくらの世代でいうゴイステみたいなもんか。いますぐ高校生に戻れる気がする。


【9月】 「Lonely Lonely feat. Chara」  LUCKY TAPES

ここ数年LUCKY TAPESを気にかけてきたけども、この楽曲で一山を越えた感じ。メジャーアルバムもついにリリース。曲の世界に奥行きを感じさせるようになった。でもこれまでどおりに気負いもない。どこまでいけるか。
キネマ倶楽部いきました。よかったです。


【10月】 「終わらない世界で」 DAOKO

有名ミュージシャンたちがこぞってDAOKOと組もうとするけど、なんでなんだろう。純粋に彼女のボーカリストとしての魅力なのか、はたまた仕掛け人でもバックにいるのかしら。この曲は小林武史によるプロデュースで、AメロのラップからBメロのメロディーへの流れるようなつなぎの構成がクセになる気持ちよさ。小林武史は2018年も名人芸で良い仕事を重ねていた。この曲も最高。


【11月】  『往来するもの』   odol

2018年らしさを象徴するアルバムのひとつ。哲学的で複雑な側面と、サカナクション的にポップにも響かせられる側面と、ふたつのバランスをどうコントロールしてどこくらいまでメジャーになるだろう。


【12月】   「ぼくらのネットワーク」  DAOKO×中田ヤスタカ

10月に続きDAOKOだが、こちらは中田ヤスタカがプロデュース。DAOKOの事はぼくはそんなに好きでもないので偶然。でもいい曲が次々転がってくるというのは良い周期がきてる証拠だろう。岡村靖幸との楽曲も良かったし。
この曲はもう中田ヤスタカらしいまるでパロディみたいな曲だけど、やっぱり馬鹿にできないので、選んだ。キライな人なんているのかな。


コツコツ書き続けるので、サポートいただけたらがんばれます。