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なつかし劇場/華麗なるハッピィー

日曜日の池袋、何もやる事が無いので御座いましょう。

線路わきの道路に貧乏そうな大集団が集まりポケモンGOなるゲームをプレイ。

彼らが、ソープランドに入ろうとしているおじさんを邪魔しているのを見かけつつ、のどごしストロングをあおりますと。

子供の頃を思い出すものでございます。

駅前のランドマーク。

十条ボウルのゲームコーナーに、ヒマを持て余した小生とこうちゃんは、3日とあけず通い詰めておりました。

毎回、店内を巡回するのですが、そのコースをご紹介。

入店すると、とりあえずは運試しにメダル落としです。

とはいえ、メダルを投入して遊ぶ訳ではございません。

クシャミをした体で台にドンケツ。

たまに数枚払出しがあるのですが、そのメダルを投入しても飲まれるだけで見返りはほぼ期待できません。

次に、クレーンゲームの賞品を確認。

とてつもなく握力の弱い3本のアームでは持ち上げられないであろう丸いカプセルに、ライターやパンティーが入っております。

さらに、エアホッケーをお金を入れずにエアプレイ。

最後に目的のゲームに行き着きます。

当時、テレビテニスなるゲームがございました。

テレビ画面の左右に配置された縦長の四角いラケットをボリュームを回すことで上下に動かし、これまた四角い玉を弾いて、互いに相手のゴールを狙う対戦ゲームです。

ワンプレイ100円という小学生にはとても高額な遊びでしたので、週に1回位しか遊べません。

そこで2人は、ローカルルールを定めました。

どちらかが15点先取すると、ゲームオーバーになってしまうので、勝負は10点先取で勝ちとして。

その後はラケットの角に玉を当てるスマッシュを禁止。

いかにラリーを長く続けるかの協力プレイとしました。

とにかく、1秒でも長く遊びたいのです。

そんなある日の事。

テレビテニスの前で待っておりますと、遅れて来たこうちゃんがダッシュで走ってまいります。

「ごめん、ごめん」

こうちゃんがあやまりながらテレビテニスのボリュームにさわった瞬間、歴史が動きました。

画面が切り替わり、お金を入れていないのに、ゲームがプレイ出来る状態になったのです!

驚きと嬉しさを押し殺し平然とプレイを開始する、悪ガキ2名。

やがて、こうちゃんが15点を先取しゲームオーバー。

「100円得したな!」

満足げな2人でしたが、これで終わりではありませんでした。

再びゲームが出来る状態になっているではありませんか!

今思うに、走ってきたこうちゃんが帯びた静電気と、ゲームをしたいという2人の思いが、ゲームの神様に届いたのでしょう。

ありがとう神様。

そこからの数時間は無料プレイざんまいです。

店員にバレぬよう、小銭をジャラジャラ言わせて、お金を入れるフリをかましまくり。

サルのようにプレイする悪ガキ2名。

後に大ブームとなるインベーダーゲームが設置される数年前の出来事でした。








最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。(*´∀`*)
鳥裸族





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