地獄の絵本の話

子供の頃、幼稚園は仏教の幼稚園に通っていて、小さいながらもそれなりに仏教の知識を得ることができました。

象に乗った褐色の肌の人が、悪魔からの誘惑に打ち勝って悟りを開いたということくらいは何となく知っていました。

さて、その仏教の幼稚園で何の機会だったかよくわからないけれど「地獄の絵本」をもらう機会があって、暇な時にそれを家で読んでました。


地獄というのはなかなかよく出来ていて、現世で犯した大小様々な罪に対応した種々様々な地獄があります。人間は死んだ後、閻魔さまの前に連れて行かれて、生きていた時の行いを審判されます。そして、悪いことをした人間はどこの地獄へ行かなければならないかを言い渡され、そこに連れて行かれます。

嘘つきの落ちる地獄、親不孝が落ちる地獄、食べ物を粗末にした人が落ちる地獄、何でもあります。大小、あらゆる罪に対応した地獄があるので、子供ながらに地獄行きを逃れるのは無理かもしれないと思っていました。

その中で特に自分が影響を受けたのは「人が見ていないところでも閻魔さまが全部見ている」というもの。この影響は自分にとってかなり大きくて、これがあったおかげで、子供の頃から、たとえ人が見ていなかったとしても悪いことはしないようにしていました。
そんなわけで、自分にとって「地獄の絵本」の教育的効果は絶大だったわけです。


最近、中国では国中に張り巡らした監視カメラ網と画像認識システムを駆使し、犯罪者の追跡などに用いているとのこと。10秒程度でデータベースに登録されている全ての中国人をスクリーニングして個人を判別できるらしい。実際、音楽のライブやスポーツの試合の会場で行われる顔認証時に指名手配中の犯人が見つかるなんてこともあるらしい。

これこそまさに「閻魔さまが見ている」が実現したもので、事実、このシステムのおかげで犯罪が減っているそうです(ちなみに日本では街中で個人を特定するようなスクリーニングはプライバシーの観点から出来ません)

テクノロジーが「神の領域」に関わるようになってきたということでしょうか?


さて、ここで少し話がそれますが、AIのお話など。

中国では教育の地域格差を無くすため、教育分野でのAI活用促進を進めているそうで、教師の代わりというよりはまずは人間の教師の補助的な役割を担わせるべくAI開発を進めているようです。

一つこぼれ話があって、中国で開発中の学習済みAIと会話してみたら中国共産党の批判を始めたそうで(中国において共産党批判はタブー)、中国でAI活用するには共産党批判はしないような独自仕様の「学習(⁉︎)」を施す必要がありそうです。

AIは人間みたいに「本音と建前」みたいなものが使えないので、ただでさえ難しいAI開発が人間固有の事情によって、さらに難しくなってしまうみたいですね…。

#地獄 #絵本 #AI #スクリーニング #本

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トロ@日記の人

主に音楽、写真、アート、本のことを書こうかと思ってます...。週2くらいで何か書きます。(カテゴリー:ギター/アナログシンセ/レコード/フィルムカメラ/モノクロ写真/現代アート/ラジオ/夏目漱石/散歩/etc...)

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