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【ユメノナカの打ち上げ花火】

【タイトル】
ユメノナカの打ち上げ花火

【テーマ】
中世のボケとツッコミ

浦島太郎の歴史に中世が大きく関わっているので下記の内容で問題ないかなって思ってますが、テーマにそぐえてなかったら書き直しますw

【あらすじ】
阿久津の母親が、テレビをのんびり見ていたら
バタバタと2階から降りてくる阿久津
憧れの神井さんとお祭りに行けるため、母親に上機嫌で挨拶する。
集合場所に急いで行くと、浴衣姿の可愛い神井が待っていた。
2人きりで花火を見に行く途中、藤沢が現れた、、、


【登場人物】
◆阿久津 誠(17)、、、クラスの隅っこにいるような内気な性格。部活はやっておらず、友達は少ない。
オンラインゲーム上ではヘッドショットデビルとして有名(全国大会で3位)元々暗い性格だったが、神井さんとお祭りに行くことが決まり、少し明るめに話せるようになった。(ぽり蔵)

◆藤沢 健太(17)、、、阿久津のクラスメイト。阿久津と良く夜中までゲームをしているゲーム仲間。阿久津と同じく神井に思いを寄せる恋敵、話し方は元気。お調子者。(Da★Bo)

◆神井 美琴(17)、、、生徒会長けん、生活指導委員。阿久津に最近借りたカエルの消しゴムにインパクトを受けて、阿久津に興味津々。
話し方は委員会中はしっかり者。それ以外の場所では好奇心旺盛な普通の女の子。(マクトゥーブ)

◆阿久津 真奈美(40)、、、阿久津の母親
専業主婦で家庭菜園が趣味。最近はプチトマトが上手くできて上機嫌。
阿久津とは真逆の性格。「男がそんなことで」が口癖。
(すぴた)

◆小泉 優香(25)、、、女芸人。芸名は、ゆめ花(ゆめか)
ユメノナカのツッコミ担当。
地元仙台でOLをしていたが、たまたま行ったお笑いライブに魅せられて同級生の望と上京(雑おんな)

◆鮫島 望(25)、、、女芸人。芸名は、のな花(のなか)
ユメノナカのボケ担当。
実家で花屋をやっていたが、突然優香に1週間の東京旅行を提案され、着いて行ったら漫才をやらされた。
やってみたら意外と面白かった為、今でも続けている。(すぴた)

【本編】
ー入場BGMー

MC「続いてのコンビはこちら!エントリーナンバー4番!ユメノナカっ」

ー歓声ー

ゆめ花&のな花「はいどーもーー!」

ゆめ花「社会の荒波に素敵な夢を」

のな花「厳しい現実に優しい夢を」

ゆめ花「ゆめ花と」

のな花「のな花で」

2人「ユメノナカです」

のな花「ちょっとゆめ花さん聞いてくださいよ」

ゆめ花「はいはい。どうしました?のな花さん」

のな花「いやね。最近凄ーく暑い日が続いてるじゃないですか」

ゆめ花「へぇへぇ」

のな花「この、暑い季節のことを、どうやら。なつって言うらしいんですよ」

ゆめ花「ほうほう。それから?」

のな花「いや、だから、この暑い季節のことを、なつ。
って言うんだって!」

ゆめ花「、、、ん?なんで?」

のな花「っいや、突っ込めや!ボケがボケたらツッコミが突っ込む!これが漫才ですから」

ゆめ花「ふんふん。」

のな花「いや、聞き専か!?今日は聞き専なんか?
あいづちしか打てなくなっちゃったのかな?」

ゆめ花「いや、実はさ、、、」

のな花「どうした?」

ゆめ花「私、、、潜り勢なの」

のな花「いや!潜り勢て!なんですかぁ〜?あなたスプナーなんですかぁ〜?」

ゆめ花「そう。最近始めました♪ゆめ花と」

のな花「のな花で」

2人「ユメノナカちゃんねる!」

のな花「ガッツリ宣伝してくーーっ
皆さんファンポチよろしくねーー!
っと、言うことで本題に入ります!」

ゆめ花「いやいやいや、漫才で仕切り直しとか、1番やっちゃダメなやつだから。漫才ってスムーズに流れを作って。いつの間にかコントに入ったり、ネタに入ったりするものだから!」

のな花「急にエンジン全開だね、、、」

ゆめ花「そらもー、今まで我慢してましたから?」

のな花「が、我慢?」

ゆめ花「夏よ。夏。暑い季節は夏。当たり前のことを言いなさんな!」

のな花「あ、あぁ!そこか!そうなんですよ、ゆめ花さん。夏って言うらしいんです!」

ゆめ花「いや、もう突っ込んだわ!何回言わせんねん!」

のな花「夏と言えば海ですよね」

ゆめ花「青い海。白い砂浜。カモメの鳴き声、、、」

のな花「なので、海にちなんだお話をしたくて」

ゆめ花「海にちなんだ?」

のな花「はい。浦島太郎って知ってますか?」

ゆめ花「しってますとも、いじめられていた亀を助けて、竜宮城に行くお話でしょ?」

のな花「そう。その浦島太郎をここで練習させて欲しい。」

ゆめ花「、、、なんで?」

のな花「今度、いとこに読み聞かせしてあげるの」

ゆめ花「あら!優しいお姉ちゃん!いとこは何歳なの?」

のな花「23歳」

ゆめ花「いや、大人!」

のな花「タコワサが好き」

ゆめ花「いや、大人!」

のな花「3歳の子供がいる」

ゆめ花「いや、私たち先越されとる!
ってか、3歳の子供に読み聞かせしてあげればいいじゃん!」

のな花「ガキは嫌い」

ゆめ花「いや、急に辛辣」

のな花「汚ぇヨダレ垂らすし」

ゆめ花「いや、辛辣」

のな花「あと、基本くせぇ」

ゆめ花「くせぇはいかん!人んちの子に突然のくせぇはいかん!」

のな花「だから、いとこに聞かせたいの。浦島太郎」

ゆめ花「うん。分かった。のな花ちゃんの気持ちはよーく分かった。いいよ、浦島太郎。話してごらん」

のな花「んじゃ、行くね。
太古の昔。日本にまだ未開の地があったころ。浦島太郎という少年がいた。」

ゆめ花「うん、ちょ、ちょっと待って。」

のな花「もぉーなにぃ?まだ始まったばっかりなんだけど。」

ゆめ花「ごめんね。私が知ってる浦島太郎と大きく違ったからびっくりしちゃって。普通そこは昔昔ある所に。で始まるんじゃないの?」

のな花「あ、そっち?」

ゆめ花「え?どっち?」

のな花「あ、スタンダードパターンね。はいはいはいはい。
もぉー最初に言ってよー」

ゆめ花「う、うん。なんかごめんね?」

のな花「はい。では参ります!
むかーしむかし、ある所に浦島太郎と言う名前の少年がいました。
少年は、中肉中背で、釣りをするなどして、ニート生活を楽しんでおりました。」

ゆめ花「ちょっと待って」

のな花「もぉ!今度は何?」

ゆめ花「ニートて!言い方よ。そら、働いてなかったかもしれないよ?そこまでは私も分からないけど。
ニートはダメでしょー、雰囲気が台無しになって現実に引き戻されちゃうよ」

のな花「あ、スタンダード&ポピュラーパターンのやつね」

ゆめ花「そのさっきから言ってる、スタンダードだのポピュラーだのは何?」

のな花「え?昔話する時オプション選ばないの?」

ゆめ花「はい。もういいです。えー、私の知識量不足でした。
続けてください。スタンダード&ポピュラーパターンでお願いします」

のな花「はい。では改めまして。
むかーしむかし。ある所に、浦島太郎という少年がいました。」

ゆめ花「うんうん」

のな花「少年が海辺を散歩していると、子供にいじめられている亀がいました。
(いじめっ子A)やーい!のろまな亀!もっと早く走ってみろ!
(いじめっ子B)ほーらほーら!この攻撃避けてみろー
(いじめっ子C)ぶははははは、貴様を石にして土に埋めてやろうか!
3人の子供たちは手に持っていた棒で亀をつついたり蹴ったりしていました」

ゆめ花「まって。」

のな花「今度はなに!?」

ゆめ花「いや、3人目の子供の癖の強さよ。
なに?石にして土に埋めるって。
すっごく怖いんですけど」

のな花「あ、そっか、ごめんごめん。これダイナミックホラーバージョンだったわ」

ゆめ花「うん。分かった。もう突っ込まないから好きに話して」

のな花「分かった!
子供達にバチボコにいじめられていた、ミシシッピアカミミガメを見て、浦島太郎はこう叫びました。
(浦島太郎)あ!外来種だ!
その声に驚いて浦島太郎の顔を見た子供たちは、そそくさと逃げていきました。
(浦島太郎)大丈夫かい?外来種。
(亀)助けてくれてありがどうございます。何かお礼をさせてください。
(浦島太郎)うわ、亀が喋った。きも。
(亀)私の真の姿はミシシッピアカミミガメではなく、竜宮城に使える、大きなウミガメなのです。
そう言うと、ミシシッピアカミミガメは大きなウミガメへと変身しました。
(亀)さぁ、私と一緒に竜宮城へ行きましょう。美味しご飯をご馳走します!
亀と浦島太郎は海の中へ潜り勢していきました」

ゆめ花「ごめん。」

のな花「もう、なに?今いいとこだったのに」

ゆめ花「いや、もーーすごい。ボケのオンパレード。
もう、ハテナもいっぱいでたわ。何を言ってるのかさっぱり頭に入ってこないわ。
そして最後の潜り勢していきました、て。
どんだけアピールすんねん」

のな花「だってスプーン好きなんだもん。」

ゆめ花「あからさまに運営に媚び売ってくぅー!
んで?」

のな花「ん?何が?」

ゆめ花「いや、何がって浦島太郎は?」

のな花「あーね!太古の昔。日本にまだ未開の地があったころ。浦島太郎という少年がいた。」

ゆめ花「いや、最初に戻っとるやないかーい!
もういいよ!」

2人「どうも、ありがとうございました!」

ー歓声ー

MC「はい、ユメノナカさん、ありがとうございました!
いやぁ、2人とも可愛いのに面白いってずるいよなぁ。
審査員の灰原さん、どうですか?」

灰原「そうね。私は好きな漫才だったわ。
今度ダイナミックホラーパターンの浦島太郎を聞かせて欲しいわ」

MC「そうですよね、気になりますよね!僕も是非聞いてみたいなぁ。
それでは次のコンビニ参りましょう!
続いてのコンビはこちら!抱き枕!」

ー階段を降りてくる音ー
フリーBGM(夏の残り香)

阿久津(母)「あら、誠、おでかけ?」

誠「うん!ちょっとお祭り行ってくるから、帰り遅くなるかも!」

母「なぁに、あんた今日機嫌いいじゃない。
まさかお祭りデートにでも行くの?」

誠「う、うるさいなぁ、そんなんじゃないよぉ!友達と花火大会にいくの!」

母「はいはい。分かったから、あまり遅くならなようにね」

誠「うん。行ってきまーす」

誠(うわぁ、ギリギリだぁ、もう神井さん来てるかな、急がないと)

ー走る音ー

ーお祭りの音ー

神井(阿久津君もう来てるかなぁ、浴衣姿、、、やっばり恥ずかしいなぁ。か、可愛いって言って貰えるかなぁ)

誠「神井さーーん」

神井「んえ?」

(走ったあとの感じで)
誠「ごめん、待たせちゃって。」

神井「ううん。私も今来たところ。」

誠「ゆ、浴衣姿の神井さん、は、初めてみた」

ー10°Cー

神井「どう、、、かな?」

誠「か、可愛い、、、です。」

誠(どどどど、どうしよう。可愛いって言っちゃった。
き、気持ち悪くなかったかな、僕に言われて嫌じゃなかったかな)

神井「ふふっ、ありがとう。阿久津くん。
んじゃ、行こっか」

誠「う、うん。」

誠「き、今日は、晴れて良かったね」

神井「うん!昨日まで雨の予報だったのに、今朝見たら晴れになってて、びっくりしたよぉ。
これで花火も綺麗に見れるね。」

誠(うわぁ、何言ってんだ僕、、、もっと他の話題を振らないと)

誠「そ、そうだね。
あ、あの、神井、、、さん」

神井「ん?」

誠「花火が綺麗に見れる秘密の場所があるんだけど、、、」

神井「え!?秘密の!?面白そう!行こう行こう!」

誠「こ、こっち。」

神井「こんな所抜け道あったんだぁ。なんか、ドキドキするね」

誠(やばい。これはやばい。神井さん可愛すぎるし、2人っきりとか、何話したらいいか分からない)

ー鈴虫ー

藤沢「お!悪魔じゃん!ん?神井さんも一緒だったんだ。こんばんは」

阿久津「なんで、、、なんで藤沢君がここに、、、いるの?」

藤沢「え?いやぁ、、、そのぉ。たまたま、、、たまたまさ?お前ら見かけたから」

神井「あー!わかった!
藤沢くん、私たちの後をつけてきたでしょぉー?もぉー
あ、そうだ!せっかくだからみんなで花火大会行こ?」

藤沢「え?!いいの?悪いよォ、なんか2人いい感じだったし」

誠「べ、別にいい感じとか、、、そういうんじゃなくて、ただ、、、2人で歩いてただけだし。」

藤沢「そうなの?んじゃ、俺が神井さんのこと狙っちゃおうかなぁ」

神井/誠「えっ?!」

藤沢「神井さん、今彼氏いないでしょ?だから狙っちゃおっかなぁ、、、なんてっ」


神井「もう、ちょっと。変な冗談言わないでよぉ。」

ー花火の音ー

神井「あ!花火始まった!早くいこ?」

ー走り去る神井ー

藤沢「おれ。負けねぇから」

誠「え?」

藤沢「お前と何年友達やってると思ってんだよ。態度見ればわかるっつの。俺も神井さんのこと好きだから。
負けねぇ。
今日はそれを言いに来た」

誠「僕は別にっ」

藤沢「わーったわーった。
今日は2人っきりにしてやるから。行ってこいよ。」

誠「え、藤沢君は?」

藤沢「おれ?!あー。俺はーそのー。
あれだ!金魚すくいやって、りんご飴買って、たこ焼き食べるのに忙しいから。
花火なんか見てる暇なぁいの。
さ、行った行った!」

誠「ちょ、押さないでよ」

藤沢「じゃな!悪魔。」

ー走り去る音ー

ーワスレナグサー
誠「な、なんだよ急に現れたり消えたり、、、」



藤沢(誠。悪いが今回は譲れねぇ。もたもたしてると、俺が貰うからな)

誠(さすが藤沢くんだなぁ、、、全部みすかされてた、、、藤沢くんも神井さんのこと好きなんだぁ。どうしよう。)

神井(はぁー。びっくりした。藤沢くん急に変なこと言い出すから、逃げてきちゃった。告白?みたいなのもされたし、、、あーもう!わかんない!)


ナレーション
「届かない想い、届けたい想い。
彼女に対する2つの気持ちがゆっくりと動き出した」


「次回予告」


藤沢「神井さん!俺はあなたが好きだ!俺と付き合って欲しい!」

誠「ぼ、僕は、、、今好きな人がいて、、、」

神井「え?私の気になってる人?
ふふっ、いるよ」

ー鈴虫の音ー


END