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失敗から学んだ夫婦円満の秘訣5つ

私も夫もバツイチの再婚だ。
出会った頃、あまりに一緒にいることが楽しくて嬉しくて、なおかつ楽チンで、こんなハイな状態は長続きはしないだろうなー、とぼんやり思っていた。こんなにお互いのことを好きすぎちゃ、大変だよ。続かんよ。
がしかし数年経った今も、変わらずに結構ハイな状態が続いている。

双方とも、うまくいかなかった結婚経験も恋愛経験もしっかりあるので、この恋愛がなぜこんなにうまくいっているのか、と言うことを時々考える。だって、恋愛なんて続かないものだ、と思っていたもの。いつも、なんとなく終わりが見える恋愛しかしてこなかったんだもの。
相性の良さなど、ラッキーだな、と思う面も多々あるのだけれど、それ以上に、この恋愛が始まったばかりの、まだお互いを知っていく段階のときに「私はこういう関係を築きたい」というアイデアをきちんとシェアしたことが秘訣としては大きいように思う。だから、自分への覚書の意図も含め、ここにシェアしておこうと思う。

⒈ お互いの批判、批評を持ち込まない
誰かと親密になろうとするとき、一番の障害になるのは批判されるのことへの怖れだ。「こんな風に思われたらどうしよう。」などと心配をしながら誰かと心から親密になることなんてできない。だから、より深い関係を築こうと思うなら、まず、自分が相手にとって「精神的に安全な場所」である必要がある。ありのままの相手を受け入れる、というのは言うは安いがそんなに簡単に実行できるものではない。でも、「私はあなたにとって安全な場所でありたい。批判をするのではなくて、あなたがどう感じ、どう考えているのかに寄り添って理解したい。」と伝えること、毎日努力することはできる。そう明確に、正直に、なんども伝えていくことで、相手もそのように努めてくれるようになる。

⒉「当たり前」にしない
優しくされたら、優しいね、と言う。格好いいなと思ったら、格好いい、と伝える。何かされて嬉しかったら、嬉しい、ときちんと言う。毎日、ありがとう、と伝える。言葉にしなくてもわかることはいっぱいあるけど、それをあえて言葉にすることで、大切なことを「当たり前」にしてしまわない努力はかなり大切だと思う。

⒊ 精神的な距離をしっかり保つ
過去の失敗経験から学んだのは、精神的な距離が近くなりすぎることの危険だ。夫婦、家族、親子関係など、親密になればなるほど、相手が自分の思い通りに動いてくれないことへ強い不満を感じるようになることが多いと思う。よく「なんで、こんなこともしてくれないんだろう」、「言わなくてもわかってほしい」、「なんで、こんなこともできないの」などと感じてしまう奥さん(旦那さんに対して)、お母さん(お子さんに対して)は少なくないと思う。それどころか、相手が思い通りにならないことで不満を通り越して怒りを覚える人、それを表現する人だって少なくない。
これは精神的な距離が近すぎて、相手を自分の身体の一部のように脳が錯覚してるために起こるのだと思う。例えて言うなら、私の右手は思うように動くのが当然。だから、突然私の右手が思い通りに動かなくなったり、勝手に自分の意思とは全く違ったことをしだしたら、それは、かなり精神的ストレスになる。精神的距離が近すぎると、相手を自分の一部のように錯覚し無意識にコントロールしようとしてしまう。
だから、あえて意識的に精神的な距離をとる、というのは結構大切だ。もっと簡単に言うなら、旦那と私は(そして私の娘と私は)、違う脳を持った違う人間なのだとしっかり毎日認識すること。いってしまえば”他人”さ加減をきちんと意識するということ。そしてその違いに敬意を保つ、ということ。そうすると、きちんとコミュニケーションすることの重要さが自然と理解、実践できる。

⒋ まずは自分を幸せに
究極のところ、自分のことを幸せにできるのは自分だけなのだ。ということ。自分の中に満たされないものがあったり、体調が悪かったりすると、ついつい相方さんに、それを満たしてもらいたい、癒してもらいたい気持ちになる。でも自分のことを本当の意味でケアできるのは、本当に自分だけなのだ。だから、まずは自分の面倒を見る。

⒌ Needsにフォーカスすることでfeelingsやbehavioursに流されない
私はNZの小学校教員資格をとった時、非暴力コミュニケーション(NVC:Non-Violent Communication)のことを学んだ。それから個人的な興味で基礎コースを勉強し、それ以来日々の中でNVCに助けられることが少なくない。
人間は常に、身体・精神的に幸せな状態を保つためにいろいろなニーズ(Needs)が満たされている必要がある。そのニーズが一つでも満たされていないと、感情(feelings)が沸き起こる。この時、その感情をニーズが満たされていないサインだと捉えると、じゃあどうしたらそのニーズが満たされるのか、と効率的に考えることができる。が、大抵の場合、感情やそれに後押しされた感情的な行動、発言のためにパートナーとのコミュニケーションに障害をきたすことの方が多い。
日々生活する中で、疲れてイライラしたり、お互いの発言や行動にむかっとしたりすることは、やっぱりある。あって当然だと思う。2人の違う人間だもの。そこで、相手のことを心の中で責めるのは簡単だけれど、それでは、心理的な距離が離れるばかりだ。そういうイライラはどんなに小さくてもチリが積もって山になってしまう。だから、何かいやだな、と思うことがあると、まず私は、自分のニーズを考える。何が満たされていないのか。疲れているのか。愛されている、と感じられなかったのか。自分のニーズをきちんを受け止めることから始めないと、次に素直に進めない。そして、自分のニーズを相手を責めないあり方で、旦那さんに伝える。旦那さんのニーズにもきちんと配慮する。そうすると、そうか、こういうニーズがお互いにあって、こういう行動をとってしまったのか。じゃあ、これからはこうしたらいいね、と一緒に話し、考えることができる。ニーズにフォーカスする、というのは本当に効率のいいコミュニケーションのあり方だと思う。

夫婦、恋人関係、というのは本当に自分のことを学ぶ学び舎みたいなものだ。うまくいかなければ、うまくいかないほど、うまくいくようにするにはどうしたらいいのか、と考えるので、学ぶことは多いと思う。そうやって、失敗からものすごく学んだ結果、今の幸せな関係があるのだから、単に幸せであることにあぐらをかかず、どうしたら、その状態を続けていけるのか、を日々考える。失うことを知っているからこそ、失わないようにする努力をする。
これから30年くらい、この5つのことずっと続けていきたい。


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