見出し画像

はじめに、そしてうたの日を一年続けてみた記録。



2017年4月頃からtwitter上でぼんやり短歌をつくり始めて、その一年後の2018年4月頃からうたの日で真面目に短歌をつくるようになりました。
もっぱらうたの日への投稿メインでやっていたこともありますが、リアルではわたしが短歌などをつくっていることは下の妹しか知らなくて、まあ別にそれでもいいかと思っていたのですがこんな自分なりに色々思うところもあり、今年2019年に入ってから色々活動しておりまして、結果、インターネット上以外のところにも自分の短歌を世に出すことができました。
すると、不思議というか極めて自然な作用なのかもしれませんが、自分自身いつ無になるか解らないわけで、さすがになんにも残らないのは厭だな、と思うようになりました。ので、ここには世に出た短歌についてまあまあフラットな気持ちで記録していけたら良いなと思っています。


自分の短歌がインターネット上を出たことについて記録していくと云いつつ、まあ最初なので滑走路的な気持ちで、インターネット上のことを書いておきます。
2018年4月25日でインターネットサイトうたの日で投稿をはじめて一年になりました。途中、何度か投稿が途切れたので365日皆勤というわけにはいきませんでしたが、それでも一年の投稿数は343首で首席(薔薇)は60回だったので、打率は良かったと思います。

いちおう自分自身の記念として、こんな画像をつくってtwitter上に流したりしていました。

右側の歌「ふらすこ」はボーイズサイドで左側の歌「ふらここ」はガールズサイド、どちらも画像中央から読んでいくとゆるくリンクし合っているようにつくりました。
どうもこの画像を見て、うたの日に投稿をはじめた方がいるようで、twitterってすげえなあと思いました。

この中から4首だけざっくり記録しておきます。


いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色(2018/9/20「スミレ」)

気がつけば自分の代表歌のようになってしまっている歌。twitterでも覚えてくれている方がいて恐縮です。確かに下の句の展開はどんな発想でこうなったのか覚えていないし今もできないです。すばらしい評を頂きました。奇特な方が工藤吉生さんの「みんなでつくる短歌bot」に送ってくれたらしく、たまにTLに流れてきて嬉しいです。


十八個 星を盗んだ罰のようツベルクリンで穿たれた痕(2018/9/18「罰」)

こちらも、twitter上で覚えてくれている方がいて、素敵な評を貰えた歌です。また、この歌以前はほぼ薔薇が獲れていない日々だったのですが、この歌以降、月6本以上薔薇が獲れるようになり自分のターニングポイントになった歌でもあります。ちなみに「ツベルクリン」ではなく「BCG」であることも解って読み手にぶん投げています。


たぶん、もう追いつけないな踊り場で見上げるきみがいつも逆光(2019/3/4「踊」)

サイトうたの日では投票のハート(ひとりにつき1個)が10個以上で秀歌の称号をゲットできるのですが、初秀歌がこの歌でした。自分としては既視感が強い歌だと自覚はあるのですが、素直に嬉しかったです。秀歌の称号は2019年5月現在で5首獲得しておりまして、あと1首でランキングに殿堂入りできるのでがんばりたいです。


もういないひとを思えば遺伝子の筋書き通りの場所に夕焼け(2018/12/2「通」)

自分の短歌は好きでも嫌いでもなく(かといって排泄物でもなく、なんというか岡本かの子の『金魚繚乱』みたいな自分の理想の金魚を作る作業に似ている)、例外的にこの歌は好きです。


うたの日は100本薔薇を獲ったらひとまずやめようかと思っていて、やめた後のことも色々考えているのですが、まあとりあえず、100本薔薇を獲ったらまたここに記録しておこうかと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?