今日で4年

「きょうで4年」

東日本大震災の発生から4年。震災が残した爪痕は私たちの想像を超え、いまだ復興の端緒につくことができない場所があります。国を挙げてということで設けられた集中復興期間は残り1年となりました。被災した地域ではさまざまな復旧、防災にまつわる工事が行われています。これまでに費やした金額はおよそ26兆円。国の年間予算の4分の1に当たります。それだけの規模をもってしても復興はまだ遠いというのが現状です。

4年という歳月で出てくるのが人口減少という問題です。海沿いの市街地が壊滅的な打撃を受けた地域では著しく、震災前の6割程度になってしまっているところすらあります。たとえ長い時間をかけて復興がなったとしても、避難生活の長期化により、ようやく慣れた場所を再び離れるのは難しいという状況も出つつあります。そうなると震災前から存在した過疎という問題は、ますます深刻化してしまいます。こうした負のスパイラルを断ち切る決定打になるような仕組み作りが急務になっています。

東日本大震災は1000年に一度の震災といわれました。しかしそれは単純に歴史をさかのぼっての表現であり今後1000年の間来ない、というわけではありません。最近の研究で大きな地震には必ずしも周期があるわけではない、という結果も出ています。いずれにせよ、日常生活の中で物、そして心の備えを習慣化しておく必要があるのは間違いありません。

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