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【近況報告】旧車旅はドラマだ!人生だ!最近いろいろありすぎたのでダイジェスト。

ここ最近、ブログ更新が完全に止まっており申し訳ございませんでした。
というのも、筆者自身の身辺でもバイク&ツーリング関連でも余りに色々とあり過ぎてブログ更新が全く追い付いてない(下書き記事はたんまりありますorz)のと、リアルタイム情報をTwitter配信しているのでそちらの比重が増したせいもあります。
 
しかし、やはり「残す」情報はブログ記事にしたためるべきだとも考えていますので、近況報告も兼ねた超ダイジェスト版記事を先にアップしておきます。
それぞれの出来事の詳細は改めて別記事にてしっかり書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

これは ひどい

まず、たまに遊びに行くパーツ屋さんで
火災で丸焼けした1950年代のモペッド」という、天空の城ラピュタから落ちてきたかわいそうなロボット兵みたいな無惨な代物を見つけてしまい…店長さんも処遇に悩んでいらっしゃったので、勉強も兼ねてお迎えしました。

ブリヂストン BS41スーパー(1957)

このモペッドの丸焼きが何者かといえば、1950年代にブリヂストンが自転車装着用エンジンとして販売し、当時結構売れたらしい「ブリヂストンBS41スーパー」が当時物の自転車にへばりついたまま焼けたものです。
 
見ての通りの惨状で…自転車はもう復元するだけでも骨というか無駄な状態だったので、「ブリヂストン製エンジン部分」即ち「バイクの部分」のみを取り外し、修理を試みる事になりました。

別府の温泉閣といえばやはりこの琥珀プリンであり、カナエちゃんである

一方、愛車・ラビットS301ことサンマル子の旅は続きました。
大分にピューンと走って、もうお馴染みの温泉閣さんのプリンやお風呂を堪能したり…

別府のとり天屋さん「里や」さんのとり天定食

温泉閣から徒歩圏内にプレオープンした「里や」さんの新店舗にて、噂には聞いていたのですが殺人的というかもはや兵器としか思えない強烈なうまさのとり天と出会ってしまったり…

アメリカン(迫真

オニオンマシマシのホットドッグやランチのタコライスetc.手頃なお値段なのにガッツリおいしいメニューが目白押しである、福津海岸のライダーズカフェ「DAY TRIP」さんではサンマル子が妙ちくりんな姿になったり…

骨董屋さんの展示品と同世代のサンマル子

学生時代から行きつけの骨董屋さんに遊びに行ったら、サンマル子がそのまま客寄せの看板になってしまったり…

シールドランプのLED化は焦点調整の問題があり、地味に面倒

ラビット純正のシールドビームランプの球が遂に切れてしまったのでLED化改造を施し、田舎道での夜間走行時にありがたい照射能力大幅アップを果たしたり…
 
敢えてサンマル子に「旅バイク枠」のみならずYB1の担う「日常バイク枠」も一時的に兼務させ、徹底したチェック&デバッグを行う過程は、このまま楽しく順調に進んでいくかに思えました。

BS41スーパーのマフラー。
変な穴が点在しているが、下手糞かつ無意味な素人修理の爪痕だ

一方、単に火災で焼けただけだと思っていたブリヂストンBS41スーパーが、実は火災に遭う前の時点で酷い素人修理によって無惨な状態になっていた事が判明し、修理作業が面倒な事になってしまいました。

焼け落ちて錆びて、更に旧オーナー氏が素人修理を試みたせいで酷い事になっていた
エンジンの強制空冷シュラウドを再補修

とはいえ、不幸中の幸いでエンジン主要部分はほぼ無事でした。
それでも高熱の影響でアルミ製のマニホールドは変形していたのでシーリング確保のため平面出し作業が必要でしたし、一見無事に思えた燃料コックも熱変形でお釈迦になっていました。
わかってはいましたが、火災に遭った車両は通常のジャンクとは異なる壊れ方(熱破壊)をしているので、不具合チェックには神経を使います。
 
それで諦める筆者ではありませんけどね!

再び南阿蘇へ!

そして、いよいよ(長かった)スタンプラリー完結のため再び南阿蘇へ。
今回もお泊まりですが、初の南阿蘇でのお泊まりツーリング。

Cafe218さん名物のグレートなんとかステーキ(名前長いけどうまいwww
同じくCafe218さん、なぜかドクペ自販機が!
ドクペ愛飲者としては非常にうれしい
そしていよいよ、黒柴コーヒーさんへ!
スタンプラリー始まりの地にして終わりの地
黒柴さんのプリンも濃厚さとおいしさで非常に有名!
詳細は別記事にてたっぷり紹介するが、温泉閣の琥珀プリンとは同系統ではあるものの
こちらは良い意味でカジュアル。それぞれのコーヒーとの相性を探るのも楽しい
スタンプラリー完結!
ビックリマンシールコンプ完了。ひとつの旅が終わった瞬間である
筆者のライダー人生におけるささやかな夢のひとつ
「阿蘇をのんびりとラビットで旅する」が叶った瞬間。
美しい南阿蘇の夕暮れをひとり走る。まさに至福のひととき
南阿蘇の(自称だが実際安い!)安宿・リトルアジアさんに2泊。
こちらも別記事でじっくり紹介するが、筆者としては大アリ。清潔で快適だった
朝からTIME REVERSEさんで掟破りの朝パフェ!!!!
まもなく震災からの復興を終えて全線開通する南阿蘇鉄道。
この時だからこそ味わえる短い区間のトロッコ列車を往復で堪能!
しかし、南阿蘇とて田舎は田舎。日曜は殆どのガソリンスタンドが休み。
危うくガス欠に陥る寸前だったけど、月曜朝にいつもの丸野さんで満ターン!
しかし。。。。。。

…と、2泊3日の夢のような「南阿蘇ラビット旅」をダイジェスト形式で軽くご紹介させて頂きましたが…
 
ガス欠寸前からの丸野さんでの「大逆転満ターン!」でホッとしたのも束の間、阿蘇を抜けて山鹿町付近でエンジンが軽い抱きつきを起こし、それ以降は何をしてもエンジンが掛からなくなってしまいました。
 
いつかは起こるだろうと覚悟はしていた、故障によるスタック。
こういう事もあろうと、筆者は緊急時のトランポ車両(ハイエース)を用意していたのですが…

まさかの3泊目、しかも野宿

助けは来ませんでした。
 
私事なので詳細は触れませんが、親しい間柄の者にいきなりの裏切りを受けてしまいました。
 
緊急時レスキューオプションが乏しい保険に加入していた事を全力で後悔しましたが、そもそも自力でどうにかする前提があってこそ…のものでした。
ともあれ、愚痴ってもどうしようもないので野宿です。
付近には宿はおろかネカフェすらありませんでしたので。
 
まさに天国から地獄。
良くも悪くもドラマティックな旅になりました…

結局、近くの高速PAで夜を過ごした。(バイクは下道の駐車場に駐車)
画像の飲み物は、Twitterでお世話になっている鳥栖の某バイク屋店長さんが
心配して駆けつけて、差し入れてくれたもの。
本当にありがとうございます…
翌日、馴染みの旧車屋の店長さんがレスキューに来てくれて帰福。
旧車であろうとなかろうと、レスキュー体制は確実性を重視しようと再認識した

という訳で、サンマル子は壊れてしまいました。
筆者は旅を終えた後で不具合の原因究明を進め修理を開始する一方で、良くも悪くもデバッグ期間を終えたサンマル子を本来の「旅担当バイク」に戻し、本来の日常担当バイクである愛車・YB1(わび子)を再起動。

YBと過ごし始めて、いつのまにか1年が経った。
決して速いバイクではないし華もないが、地に足のついた良さがある

こういう状況下だと、YBのタフさが余計に頼もしく思えます。
YBとて今や筆者の立派な愛車!ここ数ヶ月はサンマル子のデバッグのため休暇に入っていましたが、本来はこうして日常の足を担うためのバイク。
 
あと、再びYBでツーリングするのもそれはそれで非常に楽しいので、安心してサンマル子をドック入りさせられたのです。

インセンスを焚いて撮ったので仏壇の線香チックになってしまった…
インセンスの土台になっている鉄ホイールは、何故かサンマル子に紛れてついてきた
ヴェスパ50Sのもの。たぶん。

サンマル子は帰宅後すぐにエンジンが掛かったので「あ、これは軽傷かな?」と早合点してしまい、腰上とダイナモ回りの修理で終わるかな…と思い込んでいたのですが

ベースガスケットを手切り。
この辺りでは「ハッ!楽勝だな!」と考えていたのだが…

修理中にふとエンジンの圧縮を確認した際、なにか違和感が。
そういえばダイナモをチェックしていた時、何やら右側クランクから滲んだ真新しい形跡があったような…
 
で、高圧エアを用いて細かくチェックした所…クランクからの一次圧縮抜けを確認できました。これではアイドリング程度の回転数でエンジンが掛かっても、回していればいずれまた止まるでしょう。
恐らく、阿蘇という雄大なフィールドを2泊3日もの期間ブンブン走り回ってクランクのシールが抜けたのでしょうね。抱きつきの原因のひとつになったのもほぼ間違いありません。
 
当然、これはフルオーバーホール案件です。
更に、サンマル子には0.75サイズという半端なオーバーサイズピストンが元々入っておりピストンリング交換すらままならない状態なので、どうせフルOHするなら…

BS41スーパーのエンジン回り。シンプルだがよく考えられている構造

その一方で、ブリヂストンBS41スーパーの修理も進んでいました。
エンジンは再点火こそしていないものの圧縮とプラグ火花は確認、とりあえず作業は順調です。

古き良き昭和の自転車「ノーリツ号」。BS41の新たなるボディだ

火災で焼けた自転車はもう使い物にならないので処分し、ネットオークションで新たなるボディとなる自転車「ノーリツ号」をお迎え。
BS41のような「バタバタ」のボディとして定番である黒くてゴツい実用車ではなく、色褪せたえんじ色が美しい、ちょっとおしゃれなチャリです。
 
愛称も「ブリ子」に決まり、BS41公道復帰の日が近づいてきました。
恐らく、日本で最後の実用バタバタとして生きる事になるのでしょう。

再びバラバラになったサンマル子。
次に組み上がった時、サンマル子は「原付」ではなくなる

そして、サンマル子の今後です。
フルOHと同時に、思い切って150cc化(厳密には148cc)する事になりました。
つまり…原付二種から普通二輪へのクラスアップを行いつつ、同時にパワーアップも果たすのです。これは前述のオーバーサイズピストンに起因した決断であり、ラビット輸出仕様に準拠した150cc仕様の方がむしろピストン回りの調達性が良い…との判断ゆえです。
 
更に、サンマル子には今春からのデバッグで得られた多くの知見を反映した改修(MOD)と150cc化相応の強化(シン化)を施しています。
 
まさに「シン・サンマル子=シンマル子」と形容すべき進化です。
BS41ことブリ子の公道復活、YBことわび子が引き継ぐ旅の続き…と、楽しみはこれからもてんこ盛りです!
(任意保険もパワーアップしました!)

以上それぞれのエピソードについては、追って別記事で詳細を触れます。
乞うご期待!

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