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【読んだ本】「できる自分」を呼び覚ます一番シンプルな方法/三浦 将

この本を一言で言うと...

自己肯定感が低い原因と、自己肯定感を高める方法が学べる本

読んで学んだことは...

① 自己肯定感とは何か

● 自己肯定感とは「どれだけ自分のことを受け容れているか」の指標。
● 受け容れるとは、良い・悪いの評価ではなく、どんな状態のでも自分という存在自体にOKを出すこと。
● 他人との比較で得られる自信は不安定であり、本当の自己肯定感には繋がらない。

② 自己肯定感が重要な理由

● 自己肯定感が高いと、物事に取り組む意欲や幸福度が高まり、より積極的で自分らしい人生を送りやすくなる。
● 自己肯定感が高いと、できる自分になる方向に自然と脳と体が動き、潜在能力が刺激されパフォーマンス発揮に繋がる。
● 自己肯定感が高いと、もっと楽観的にリラックスして生きられるようになり、心の安定が得られる。

③ 自己肯定感が低くなる理由

●「〜でなければならない」という強い思い込みが自己肯定感を引き下げる
● 自己肯定感が低い人の7つの特徴:①欠乏感を満たすために、他人と比較ばかりしている/②「他人がどう言うか」を、度を越して気にする/③所属するものとアイデンティティを同一化しようとする/④多様な意見を受け容れられない/⑤自己顕示欲が強い/⑥「気持ちをわかってほしい」と相手に期待する/⑦結局、自分のことばかり考えている

④ 自己肯定感を高める方法

● 4つの質問で自分の「思い込み」を見つける
- 日常生活の中で「〜でなければいけない」と感じる時、どんな「〜でなければいけない」がありますか?
- 仕事の場面や、会社での今後を考える時などで「〜でなければいけない」と感じる時、どんな「〜でなければいけない」がありますか?
- ちょっとしたストレスやプレッシャーがかかる時、どんな「〜でなければいけない」という思いが出てきますか?
- 不安や心配を感じる時、どんな「〜でなければいけない」と言う思いが出てきますか?

●「思い込み」の例外を見つける
- 例えば「営業マンはいつも多忙で長時間働かなければいけない」と言う思い込みに対して「いつもそうなの?」「例外はないの?」と疑問を投げかけることで、「ねばならない」が緩み始める。

● すべてに感謝する
- ノートに毎日感謝を3つ書いてみる。当たり前のことに感謝の言葉を言う。
- 感謝していると得なことがたくさん起きる。「感謝を感じることができることをしよう」と良い連鎖が起こる。

● 8つの質問で本当にやりたいことを明確にする
- あなたが自己肯定感を上げたいのはどうしてですか?
- その中で最も解決したいこと、もしくは達成したいことはなんですか?1つに絞り込んでください。
- それが達成できたら、さらに何がしたいですか?
- それが達成できたら、さらに何がしたいですか?
- それが達成できたら、さらに何がしたいですか?
- それが達成できたら、さらに何がしたいですか?
- それが達成できたら、さらに何がしたいですか?
- あなたが本当にやりたいことはなんですか?

読んで思ったことは...

● 自己肯定感がことさらに低いわけではないけど、何かの拍子に自信を無くしたり、気分が落ちてしまうことは、いまだによくあったりする。そういう時の自分の「心の動き」をもうちょっと客観視できるようになりたい、と思って読んだ本。

なるほどなぁーと思う内容の本だったけど、特に「自分の中の思い込みを見つける」という作業と「本当にやりたいことを明確にする」という作業は、誰でも改めてやってみると、発見が多いんじゃないかと思う。

自分にも「優秀でなければならない」という思い込みは強くあって、これが気分が落ちる一因になっているんだな、と整理がついた。また、本当にやりたいことをきちんと言語化することで、この思い込みがすこし緩和されたりするので、なるほどなぁーという感じ。

● いわゆる自己啓発本ってやつを久しぶりに読んでみた。自己啓発本って「役に立たない」とか「読んでも何も変わらない」みたいなことがよく言われるけど、これって「本」というメディアが、「読者の行動」に直接働きかけられてないということだと思います。いくら本を読んでも、読者はなかなかその通りに行動できなかったり、一度行動してみても継続しなかったりするもの。結局、行動するかしないかは読者に委ねられている、という「本というメディアの限界」を突破できていないということなのかと思う。

そんなのあたりまえじゃない?と思うかもしれないけど、例えば自己啓発本と連動したスマホアプリを作って良い習慣づくりをサポートするとか、メンタルに好影響を与えるバランスの良い食事を毎日届けてくれる配膳サービスと連動するとか、本が直接的に読者に働きかける方法はいくらでもある。『融けるデザイン』という本に書かれていた「情報の道具化」というやつ。

これから、実世界に働きかけて、より直接的に問題を解決するプロダクトやインターフェイスが増えていくはず。なので、せっかく良い内容の自己啓発本があるのであれば、もっと直接的に読者に働きかけてたくさんの人の人生を好転させていくような仕組みをつくりたいものだなぁ、と思った次第。



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