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Mind in Motionのお話しです。


バーバラ・ヴェルスキーは、

一. コストなくして利益なし
二. 動作が知覚を形成する
三. 感覚が最初に来る
四. 心は知覚の上を行く
五. 認知は知覚を反映する
六. 空間的思考は抽象的思考の基盤である
七. 心は欠けている情報を補う
八. 思考が心からあふれると、心はそれを外の世界に移す
九. 私たちは心の中にあるものを整理するように、まわりの世界にあるものを整理する

と書いている。
認知心理学の第一人者。


線と箱

この文章を見て、空間認知的アプローチは深いことがわかるはず。

【目次】
◆◆◆第I部 心の中の世界◆◆◆
第1章 身体の空間:空間は動作のため
人間は自分の身体に対する内的な視点を持つ。
それは自らの動作と感覚によって形成される。
一方、他のものについては、外見による外的な視点を持つ。
ミラーニューロンは他人の身体を自分の身体に関連付け(マッピング)、
それで私たちは自分の身体を通して他者の身体を理解し、自分と他者の動作を協調させることができる。

第2章 身体をとりまく球体:人、場所、物
人がどのように、周囲の人々、場所、そして物を認識し、分類し、理解するかを考える。
椅子とか犬といった日常的なカテゴリーの多くは、共通の特徴を持つものを入れておく容器であり、
より似たカテゴリー(たとえばじゅうたんやへび)との区別も担う。
しかし常に区別できるわけではなく、だからこそ私たちは違うカテゴリーに共通する面や特徴について、
さらによく考えなければならない。

第3章 いまここ、そしてあのときのあそこ:私たちのまわりの空間
身体のまわりの空間と、ナビゲーション空間が、心と脳でどのように描かれているかを検証し、
この本全体の前提――空間的思考は抽象的思考の基盤である――を支持する事例を提示する。

第4章 思考を変換する
思考の表象と思考の変換を区別し、空間の変換と、それが何に役立つのか(いくらでもある! )を分析し、
空間(認識)能力とは何か、それをどう身につけるかを考える。
◆◆◆第II部 世界の中の心◆◆◆
第5章 身体は別の言語を話す
身体、特に手の動きがジェスチャーとなり、自分だけでなく他人の思考に働きかけること、
協力の基盤である社会的なつながりを生むことについて考える。

第6章 点、線、視点:会話と思考の空間
線形の言語が、一つの視点(身体中心の内的な視点であれ、周囲の世界が中心の外的な視点であれ)を用いて、
どのように空間を説明するか考える。
内的な視点については、他人の視点に立つことが、ときとして自分の視点
に立つより簡単であるという、驚きの事実を提示する。

第7章 他のほぼすべてについての話と思考
点、箱、線、ネットワークといった単純な幾何学的形態が、空間、時間、数字、視点、因果、
その他すべてのものについての思考を表現することについて考える。

第8章 人がつくり出す空間:地図、ダイアグラム、スケッチ、説明、コミック
マークを空間に配列することで、私たちがどのように思考を表に出し、いま現在を超える意味を生み出しているかを検討する。
過去と現在の表現を行ったり来たりしながら、デザインや空間、時間、事象、因果、物語についての思考のためのツールを使ううえでの教訓を引き出す。
きわめて創造的で、ユーモアを織り交ぜたストーリーテリングであるコミックに特に光を当てる。

第9章 ページとの対話:デザイン、科学、アート
線画を通して芸術と科学をつなげる。人がページに思考を描くことで言葉のない会話を行い、
目や手やマーク(描かれた印・痕跡)を使ってものごとを理解し、考え、明らかにし、創り出すのを見ていく。
その後、ページを離れて心に戻り、創造力にとって重要なことを明らかにする。

第10章 世界はダイアグラム
私たちの空間での動作が世界をデザインすること、そのデザインが抽象的パターンを生み、それが目を引きつけ、
心へと伝えること、動作がジェスチャーへと抽象化されて思考に働きかけ、パターンがダイアグラムとなって思考
を伝えることを見る。空間での動きが抽象を生む。このスパイラルを私たちはスプラクションと呼ぶ。

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LOOVICは、空間認知を技術化して解決するアプローチを提供しています。
というと、さっぱり伝わらない(笑)。

わかりやすく、わかりやすく。。。
地道に頑張ります。

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