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どこかで会いましたっけ、と店主に聞かれる

引越す前の自宅周辺には飲み屋がたくさんあって、飲食には事欠かなかった。いまの近所はあんまりなくて、少し寂しい。

この間、同僚と一緒に、引越す前の町で、はしご酒をキメた。立ち飲み屋とか、カウンターだけの店とか。途中で目当ての店が閉まっていたので、その隣の店に入った。カウンターの中に、店主らしき女性がひとりだけいる、ワインバーだった。チャーシューをローストビーフみたいに切ってあったりして、酒も肴もおいしい。

店主のことを、どこかで見たことあるなぁと思ったんだけど、すでに三件目で酔っていたし、続きの話もできず気持ち悪がられそうなので、客側だけでしゃべって飲んでいた。すると「どこかで会いましたっけ?」と言われた。

互いに距離を測りながら情報交換をしたところ、その店の近所にあった鉄板焼の店で働いていたときに、会っているようだった。帰宅してから過去の Facebook を見てみたら、ちょっと騒がしいメンバーで行っていた。迷惑だったのかも知れない。

で、写真を見ながら思い出したんだけど、以前住んでいた町だって、住み始めたときは、あまり店を知らなかったと思う。店は多いけど、馴染みの店があったわけではない。ひとりの外食が苦手なので、開拓も進まない。それでも何年かかけて、ちょっとずつ通っているうちに、近くの店を教えてもらったりして、少しずつ通える店が増えたのだ。

というわけで、新しく引越したこの近所でも、少しずつ見つけていこうと思う。数十年後、高齢者はもうまとめてこのへんで住んどけや、みたいになったとき、住み慣れていないから引越したくない、みたいな経済合理性のないことを言うような老人にはなりたくないしね。

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Toru Furukawa

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