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仕事内容が伝わらないのはなぜか

伝えようとしたことが、なかなか伝わらなくて困ったことがある。いや、私は困ることが多い人間なのではあるけれど、そのひとつが、仕事の内容を伝えるのに苦労するということなのだ。

プロセスとコンテンツ

それなりに専門的な仕事について話すとき、活動としてのプロセスと、扱っている商品としてのコンテンツについて、両者が情報を共有していると話が伝わりやすい。スニーカーの営業と、時計の営業は話が通じそうだ。B2Cの営業プロセスはおそらく似ているだろうし、スニーカーも時計も機能とファッションの両立が必要で、そこそこテクノロジーが必要という点でも共通点がありそうだ。もちろん、まったく同じではないけれど「へー、時計業界さんも大変どすなぁ。うちはそんな先進的なことしてまへんわ」みたいな会話ができそうだ。

プロセスもコンテンツも違うと、いかにも通じなさそうだ。スニーカーのデザイナーと、大型船舶の保険設計をする人では、なかなか共通点が少なそうだ。

プロセスかコンテンツのどちらかが一緒だと、通じやすそうだ。と油断する人がいる。私だ。プロセスが似てるけど、コンテンツが違うと気にすることが違うから、プロセスのフォーカスだって異なってくる。スニーカーの営業と、モーターボートの営業だと、コストの考え方とか、売れるまでのステップとかが違う。だいたい「営業」っていうプロセスが、コンテンツによって、ぜんぜん違うわけだ。棚を取るぞ vs 直販での手厚いコンサルとか。

レイヤー

そんなわけで、きっとどのレイヤーで話すのか、どのくらい具体的に話すのか、というのが、話を通じさせる鍵なんだろうなと思った。齢四十五にして。

業務範囲・影響範囲を遥かに超えた要求をされて「いやそれは私(この役割)では分からない」と言ったところ「え、じゃあ、お前は何をしてんの?」みたいなことを言われたことを思い出した。

割とコンテンクストを共有していない人と話すときに、細かいことを話さない。特に仕事のことだと具体的なことを口外することを禁じられていることも多い。それに、多くの場合、私の仕事に興味を持っている人は少ない。だから大雑把に話すんだけど、それが仇になるのだ。

ソフトウェア関係です、とかだけ言うと、パソコンの修理を依頼されるとか、エクセルのマクロのデバッグさせられるとか、そういうのと似ている。

そんなわけで

プロセスやコンテンツを超えて、あるいはレイヤーを超えてコミュニケーションできると、周りへの影響を大きくできるんだろうなと思った。

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