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【理想と現実】ITプロダクト開発の雇用契約

主旨

内製にこだわる企業の課題や対策を考えてみましょう

背景

ターゲット読者

1.内製化しか頭にない方
2.内製化をいぶかしむ方

理想

開発スピードを上げPDCAを回すには、常日頃から課題が共有できるよう、エンジニアを正社員で雇うのがいちばんいい。
開発にかかる様々なコストが下げられるし、ナレッジが自社に蓄積される。
なにより、いっしょにがんばる仲間がほしい!

現実

採用難で、マッチ度の高い人材がなかなか見つからない。
採用媒体の運用にも毎月コストがかかっている。
採用できても離職リスクがあって適切に管理しなければならないが、誰がどうすべきなのか暗中模索。
コミュニケーションはたしかにとりやすくなったいっぽう、エンジニアから「作業に集中できない」と苦情が来た。
スピードを上げるため情報のドキュメント化を省いたら、ナレッジ共有が属人化してしまい、離職されたら結局会社にはなにも残らない。
かといってドキュメント化するなら、プロダクトだけでなくドキュメントの保守も要するので、意外とたいへん。
開発体制の維持や新陳代謝が難しい。
技術力とマネジメント力が別のものと知った。
プロジェクト単位では、たしかに外注時よりは安くなった。
でも実際には、プロジェクト外のコストもかかるようになり、全体を足した計算はしていないし、だいいち計算式がわからない

補足説明

上記はあくまで一例です。
当てはまらなかったり、ほかにもたくさんあったり、様々な状況があるでしょう。

現時点で内製がうまくいき、開発体制の維持や改善に手応えを感じてもいる企業にイチャモンをつけるつもりは毛頭ありません。
たいへんな苦労をされているのは目に浮かびますし、理想欄に記したように、仲間とともに事業が発展する喜びは大きいでしょう。

私の懸念は、各開発方式のメリットデメリットを見比べることなく内製化を目指すと、品質が担保できず事業の成長スピードを鈍化するのではないか?ということです。

また、採用に関してマーケティング的な思考形態が必要なのは言うまでもありませんが、逆に「入社した社員が固定給以外にどんな利益が得られるのか」に無関心な人こそ、本記事のターゲットなのかもしれません

対策(チェックリスト付)

ほんとうに雇用契約を通じ内製化するのが合理的でしょうか。
もちろん、正解はありません。
正解はありませんが、トライアンドエラーをする姿勢が自問自答できるようなリストをつくりました。
リストというより、フレームワークですね


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