見出し画像

【2/4】アジャイル型開発に最適な契約形態

主旨

日本はアジャイル型に向いていない
\(^o^)/

前の記事

こたえ

まず結論を申しますと、アジャイル型開発に最適な契約形態は、無期雇用契約(つまり内製)です。

「ナニイッテンダコイツ」となった方、あわてなさんな。
ほかぜんぶナシとは言っていないでしょ

アジャイル型開発の特性

まずはマニフェストに立ちもどりましょうね。

ウォーターフォールというのは開発方式の呼称ですが、アジャイルは開発方式の呼称ではありません。
同マニフェストが示すように、スタイルや方針や目標を表現する言葉です。

繰りかえしますね。
「アジャイル」は開発方式の呼称ではありません

改善し価値を高めつづけるため、変化をよしとします。
ある時点で不可欠とわかっている機能の実装を優先します。
先々を予測するのもたいせつですが、その時点の判断が優先されるので、とおーーくのことまで(わかりもしないのに)定義するのではなく、だいたい数週間程度先までを判断範囲とします。

エンジニアの気持ちになってみてください。
「よくわからないから、あとで変えればいいや。よろしく」と雑に実装を頼まれたら、どう感じますか?
変化をよしとすることはすなわち、必要だからこそ変更するのを意味し、事前に決めた内容より、そのとき現在の需要の高さに配慮するということです

はい請負契約消えたー

請負契約は、納品物がどんなものか事前に決めないと、なにを請け負ったのか、なにを請け負ってもらったのか、わかりませんね。
改善しつづけるアジャイルには向かないでしょう… Q.E.D.

決めながら進める(=雑に始める)のがアジャイルだと勘違いしている人がいるらしいです。
とくに営業フェーズで非合理的なことをしてしまうと、エンジニアたちが苦しみます。
炎上して過労に陥り、やがて取り返しのつかない事態になりかねません。
そういうの、もうやめましょう。
「まるっと〇〇〇〇万円。〇ヶ月間アジャイルでよろ」はやめましょう

派遣と準委任どうしようかー

無期の派遣契約はあまり一般的ではなさそうです。
更新の可能性があるとはいえ有期なら期限があります。
期限が決まっているなら、なにをどこまでやるのかを決めたほうが合理的ですね。
「この人はいついつまでしかいないのか…。なにをやってもらうと一番いいだろう…?」と考えるべきではないでしょうか。

全体的にはアジャイル型開発を採択しながら、開発対象の一部を切りだしてウォーターフォール的に進めるのはアリだと思います。

準委任契約に関しては、改正民法が発効すると「成果完成型」契約があり、あらためて弁護士の助言をじっくり咀嚼中です。
別途まとめる予定ですので、しばらくお待ちください

で、雇用契約?

時給か月給か、社保加入するかしないかは問われませんが、有期雇用か無期雇用かは問われます(理由は派遣の項を参照)。
つまり、無期契約があるのは一般に雇用契約だけなので、上述の結論を出したわけです。

以下に開発スタイルをざっっっっくりまとめておきます。

アジャイル型(月額制課金)

品質改善を優先し、その継続により事業運営を維持向上する。
期待している製品がいつできるか保証されないのが難点

ウォーターフォール(購入時課金)

事前の取り決めの実現度を優先し、その達成により、実現後の一定期間の事業運営を補助する。
想像した製品が期待とずれても保障されないのが難点

不確実な事柄に対する警戒心が強い日本人

「失敗してもいい」前提なんて、ないと思うんですよ。
失敗すんな圧がいくら高いとはいえ、アンチテーゼとしてそんな前提をつくる必要はありません。
ただ、失敗を予防する方法について、いっしょに考えてみませんか?

次の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?