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環境に配慮した生活とは行動変容することだ

環境に配慮した生活とは、ある種の行動変容だと思います。意識、思考、行動が変わり、それが定着すれば感覚が変わり、その体験を誰かと共有したくなるものになります。多くの人が行動変容することで、生活者の購買の価値基準がかわり、その結果生活者に商品を提供している企業の環境対応が変わっていきます。従って我々生活者の行動変容が環境を改善ことの起点となります。

買い物袋の有料化に対して「あんなことやっても環境に対するインパクトはないよ」と言う人がいますが、確かに数値的にはさほどの効果がないかも知れませんが、生活者の行動変容に対しては大きな影響を与える制度だと考えないといけません。買いものをするたびに「袋は有料ですが必要ですか」と聴かれれば、何人かはそのたびに環境配慮の生活を起想します。その起想が何かの切っ掛けで大きく生活者の行動変容を引き起こす可能性があるのです。

食品ロスの問題も、日々意識して生活し始めると、その中にたくさんの発見や体験が生まれます。必要以上の食品を買わないことで節約でるだけでなくゴミの量が減って、ゴミ出しが楽になったり、野菜などは旬の時期で価格が安い時に買って、漬物などで保存して楽しむと言った具合に、経験することが変わっていきます。

環境志向の行動を完璧にやろうと思っても現代の生活では難しいのが現実ですが、ちょっとした楽しい経験として小さなことをやり続けることが、多くの人の行動習慣を変えることになると思います。

レジ袋有料化半年、脱プラまだ序章 辞退率は8割に 日経新聞 2021年2月23日


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