こんだら

「ねぇねぇ、「こんだら」ってなぁに?」

みゆきは人に会ってはこの質問ばかりしていた。一度テレビで聞いてしまって以降、「こんだら」というものがなにか気になって仕方なくなってしまったのだ。

まずはお母さんに聞いてみよう。

「ねぇねぇお母さん、こんだらってなあに?」
「そうねぇ。こんだらね。あ、そうそうこの間使ったわね。おとといの朝かな」
「朝使うの?」
「そうよ。だいたい使うなら出かける前ね。あのときはお肌の調子がよくなかったからね。ちょっと必要だったのよ」
「お肌にいいの?」
「そうよ。ちょっと塗るとお肌がスベスベでいい気分なの。あなたも大人になるとわかるわよ」
「そうなんだ。」

女の人も持っているとは意外だった。みゆきが持っている情報では、「こんだら」は男の人が持っているものらしい。

今度は明日学校の先生に聞いてみよう。

「ねぇねぇ先生。こんだらってなあに?男の先生ならわかるんでしょ」
「こんだら?・・・、そうだな。あれはそうだ。男の人のもんだ」
「でもお母さんも持ってたよ」
「お母さんが持っていた。まーまれにそういうこともある」
「大きさはどのくらいなの?」
「そうだな。そう大きいものではない」
「でも、私、「こんだら」は重いって聞いたよ」
「あぁ、そうだな。。。大きくなることもある。そうなるとまぁ重いな。」
「先生今持ってる?」
「あー、うん、まぁその・・・持ってるんだけど、取り出せないところにあるんだ。あれはなかなか取り出しにくいんだよ」
「ふーん。ありがとう!」

「こんだら」は、大きくはないがたまに大きくなることがある。取り出しにくい。

なんだろう「こんだら」。お父さんならわかるかな。

「ねぇねぇお父さん、「こんだら」ってなあに?」
「・・・「こんだら?」」
「それって、試練、なの?」
みゆきが聞いた情報では、試練の道というものも、「こんだら」には関係している

「あぁ!試練だ。そうあれは大変なもんだよ」
「どう大変なの?」
「初めてのときは、すごく緊張する。うまくできるかどうか」
「それって男の人の試練なの?」
「まぁ、そうだな。男の人はおそらくみんなその道を通る」
「みんな?」
「まぁ、最近じゃ通んない人もいるらしいけどな。それが「こんだら」だ。いやー大変だ」
「ふーんそっかぁ。お母さんも持ってるっていってた」
「おかあさん!まぁ、そういうこともあるんじゃないか」
「でも基本的には男の人のものなんでしょ」
「まぁ、そういうことになるな。もういいか?「こんだら」については」
「うん、わかった」

男の人が持っていて、それは試練で、たまに大きくなって、取り出しにくくて、女の人の顔に使うとすべすべして気持ちいい。みゆきのなぞは深まるばかりだった。

「こんだら」に頭を悩ませるみゆき。

その時、テレビでまた、あの「こんだら」が聞こえた。


♪おっもっい〜ぃ こんだ〜ら 
 しれんの みーちーをーぉ
 ゆくが〜 おとこの〜ぉ どこん〜じょーおー ・・・

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