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美味しいものを美味しく食べる・・・汚れなんか気にしない。

その日の昼食はシカゴからおよそ300マイルほど離れた小さな町で摂った。
プログラマーをしているインド人の知人との食事。
彼は3年以上その町に住んでいるので、彼お薦めのレストランでの昼食だ。

彼の薦めもあって私と彼はその店の定番メニューである「チキンウィング」を注文した。
「チキンウィング」に絡めてもらえるソースは6種類のソースから2種類選べるので、BBQソースとアジアンスパイシーソース、1種類選べるサイドはフレンチフライ、絡めて食べると美味しいディップソースはブルーチーズを選んだ。

しばらくして出されたのは、紙が敷かれたアルミのトレーに野性的な盛り付けられた一品。
チキンにソーズがしっかりと纏わり付いているのが嬉しい。
チキンを手で摘まんで、ディップにドボッと浸けて口にする。
その一口でチキンの身が骨からスルッと外れる。
噛みしめれば、ブルーチーズのクセのある旨味の先からソースの旨味が口中に広がり、チキンのシットリとした身からの旨味と融合していく。
手先と口周りの汚れは気にしない。
それを拭うペーパーナプキンはたっぷりとテーブルに置いてある。
一口する毎に、手先と口周りを拭う。

私の食べ終わる頃には、私の周りはソースとディップで汚れたペーパーナプキンで一杯になった。
その多さは私の満腹度も同時に表していた。
一緒にいた知人との会話も弾んで、美味しく楽しい食事の時間はあっという間に過ぎていった。

フト知人の手元を見れば、私の手元とは違って2枚の僅かに汚れたペーパーナプキンだけ・・・。
うーん・・・、もっと綺麗に上品に食べないといけないかな?と一瞬思ったが、同時に「美味しいものを好きなように食べるのが一番だ!」と自分に言い聞かせたのであった・・・。

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